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                (施福寺=槇尾寺)

   遍照の響き   尺八を携え歩いた西国霊場   H17.7.2 UP
    


 施福寺から降りる長い坂道には、地蔵さんが所々置いてあります。

 その顔には目鼻が書いてあり、それがまた何とも言えず愛嬌があって、頬紅まで付けてあり思わず笑ってしまい、普通、頬紅まで書くかなあ。(^O^)施福寺・弘法大師御剃髪所跡

 途中からオバハンの3人連れと一緒になり、坂道を降りながら話をしました。

 
「あんたら、西国巡ってるの?・・一番から順番に?・・・ふうぅ〜ん。
 で、今晩はどこで泊まるの?・・えっ!?野宿するの?・・

 私ら何回も、この寺へ来てるけど、あんたらみたいに正式なカッコウしてるのを見るのは初めてだわぁ。

 ん?・・そりゃあぁ〜白衣着た人は、たまに見る事は有るけど、その人達はバスで来てるんやからねぇ。

 あんたらみたいにリュク担いで歩いて野宿する人、始めて見たわぁ。
 今でも、そおいう人が居るんだねぇ・・へえぇぇ〜、エライねぇ・・・」

 オバハンは盛んに
「エライねぇ・・」を散発し、σ(*_*)らは、よっぽど信心深く、そおいう正式なエライ人種の仲間だと思われたらしい。

 でも、オバハンのせっかくの夢を壊すのも悪いと思い、黙っていました。(^O^)
   頬紅つけた地蔵さん  愛嬌のある地蔵さん 施福寺の長い階段

 野宿予定地の東屋でテントを張ってると、寺に居た野良犬が何か欲しそうに近づきましたが、シッシッ・・と当然、追っ払う。

 他にも野良犬が2匹ほど居ましたが、心配していたような近づく事もなく、吠える事もありませんでした。

 この東屋がこの野良犬達の住みかで、σ(*_*)らが横取りしたのかもしれない。
施福寺 山門
 野良犬たちは夜はこの付近で寝て、明るくなると寺へ行き、参拝客が何かくれるのを待つんでしょうなぁ。

 さっき寺からの坂道を下りて来た時に、この野良犬たちが追い越して行ったもん。

 インスタントラーメンを作って食べ、暗闇の中で、する事もなくボケェ〜としていると、トイレへ行った越後屋が、だれかと話しています。

 やがて話し相手のトッツアンが来て

 「おお〜ぃ、ダンさん、ここで寝るのか?
 夜は寒いから、ワシの知り合いが近くで茶屋をやってるから、そこに泊まれるように頼んでやろぉか。?

 なぁに、茶店と言ってもバサマ一人しか居ないんだから、心配せんでええんだよ。」
槇尾山バス停 付近

 聞いてみると来る途中に有った茶屋であんまり流行ってなさそうな店です。

 「うどん」でも食べようかと入ったのですが、夕方なので出来るまで時間がかかると言われたので、食べずに出て来た商売気のあんまり感じられない店でした。

 どおしょうかなぁ・・と思ったのですが、今回初めてのテント(ツェルト)を使用して野宿する予定でした。

 その体験・実感を知りたかったので丁寧にお断りしましたが、それでもなおも熱心に勧めてくれます。

 四国でも昔は野宿する遍路や旅人に哀れみと同情を持ち、こんな風にだれかが声を掛けてくれたのでしょう。

 場所は違って西国でも、人の心に変わりは有りまへんなぁ、ありがとうごぜえます。野良犬
 しかし、やっぱしどおしてもツェルト野宿の実体験をし、今後の参考にしたかったので礼を言って断りました。

 (この体験は「遍路用具介」「10 テント・懐中電灯」に記載してあります)

 夜中に寝ていると、ヤカマシイ音楽を鳴らした車が一台来たのと、何でか知りまへんが野良犬が遠吠えをしていました。

 野宿しながら夜の静かな山中で、犬の遠吠えを聞くと心細さと寂しさを感じますなぁ。
 野良犬も、己の不遇を感じてサミシイのでしょうか。

 昔の旅人が野宿した時、犬の遠吠えを聞きながら同じ事を思ったでしょう。

  ツェルトで野宿した「東屋」   ツェルト設置状況

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