HOME四国遍路記 > 高知(修行の道場) > 5 オカリナ
  尺八を携え歩いた四国遍路    金剛頂寺遍路道より室戸岬を望む
           
卍26 金剛頂寺  不動岩
  

 夏の暑い盛り・・、仕事で室戸市内の狭い旧市内を車で走ってると、前方に正式遍路ルックの白衣に笠を被ったのが一人で歩いてます。金剛頂寺

 おぉぉ・・・この暑いのに、よぉ歩いらっしゃる。
 しかし、何か・・他の遍路と雰囲気がちがうなぁ・・・

 あっ・・わかった、背中に結んだ紫色の風呂敷包みじゃ。

 今時、風呂敷包みを背負って歩く遍路も珍しいなぁ、たいていの人はリュックなんじゃが・・・リュック買うお金が無かったんかな?

 追い越し際に徐行して顔見てみよ・・おぉぉ・・若いネエチャンじゃねえか・・・!(^^)!

 ん?・・・おぉぉ・・そう言えば、最近「風に抱かれて」というテレビ番組で、オカリナ吹いてるネエチャンがおったが、そのネエチャンにちがいない。

 車をかなり前方に停めて、持っていたデジカメを手に、モタモタしながら降りたとたんに横を通りすぎちゃった・・アララァァ・・・・。金剛頂寺

 見ればカメラスタッフも3・4人その付近を走り回っています。

 よし、この様子なら昼頃に金剛頂寺で撮影するな。

 トットと仕事を終えて、寺で昼飯を兼ねた弁当食べながら見物しちゃおう。

 昼時に寺へ行ってみると、納経所付近の階段を降りて、こっちへ向かって来る所のシーンを撮影してました。金剛頂寺よりの遍路石

 カメラスタッフに
「写真を撮って良いか」と許可を求めると「後ろの方で静かにしてくれるなら良い」と了解してくれました。

 2・3回、こっちへ向かって来るシーンを撮ってましたが、後日テレビを見るとカットされてた。

 撮影が終わった後、畏れ多くも、もったいなくも・・・

 オカリナねーちゃんに、直にお話をして、お言葉を交じわす事ができました。

 区切りであるが、遍路行程の道は全部歩いてるとの事。

 年は若くも見えるし、それなりにも見えるし・・・金剛頂寺よりの遍路道

 それとなく
「何年前からオカリナやってるんですか?」と遠回しに年齢を聞くと、敵も素早くこちらの意向を察知したらしく「小さい時から」と笑って答えます。


 
「その小さい時から、どれくらいやってるんですか?」と聞いても、笑ってガンとして口を割りません。

 おのれぇぇ・・しぶとい女め・・・敵ながら天晴れなヤツじゃ。(^_^)v

 しかし、思った以上に親しみを込めて、丁寧に話し相手をしてくれ好感が持てました。

 スタッフは撮影の後片づけも終わろうとしており、その頃に
「私も実は歩いてるんですよ」と言って話しが盛り上がろうとした時、スタッフが呼びに来たので、そこでサヨナラでした。不動岩

 あん時は、失礼になるかもしれんと遠慮して聞かなかったけど・・・
 テレビを見るたびに、いつも紫の風呂敷包みを背負っており、あの包みには、いったい何が入ってるんじゃろおう・・・と気になって仕方がなかった。

 今なら、図太く聞くんじゃけど・・・(^O^)

 後日、この寺の本堂で尺八を吹いて参拝しとる時に、団体が参拝し始め、ワシの参拝が終わって振り返ると、団体の後ろの方に居たオバチャンの一人と目が合いました。

 オバチャンは、他の人達にバレんようにように笑顔で軽く「パチパチ・・」と音の出ないように拍手の身振りをしてくれます。

 あんらあぁぁ・・他の人達は先達に合わせて、よそ見もせんと一生懸命に拝んどる最中なのに・・・

 こっちも思わずニッコリ笑い、会釈して本堂を後にしました。
 あのオバチャンとワシだけの秘密です。(^O^)

不動岩不動岩不動岩

           目次へ   
            home

   四国遍路記

関 連 ペ ー ジ
 四国遍路記 第二章 四国遍路記 第三章 小豆島遍路記 篠栗遍路記 
 当 H P   そ の 他 の ペ ー ジ
 熊野古道  西国霊場 木造校舎・廃校シリーズ  塩の道  イザベラ・バードの道 
尺八曲 音源  洋山流尺八  虚無僧寺訪問    遍路・野宿・車泊用具