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 尺八を携え歩いた四国遍路   入野分岐より足摺岬を望む  H15/8/9 UP
        
土佐佐賀〜双海〜四万十川

 今まで山の中を歩いてましたが、土佐佐賀からは久しぶりに海沿いを歩き、「これが太平洋じゃあぁぁ〜!!・・」という風景がドッカ〜アァ〜ンと表れます。土佐西南大規模公園

 白浜付近を歩いてると、消防署の人が堤防沿いに何往復もして走って体を鍛えていました。

 たいへんでんなぁ・・・・暑いのに・・

 久々の海の景色をボケェッ〜と眺めてると飽きまへんなぁ。

 特にこの白浜海岸線は砂浜が有り、岩も有って変化にとんでおり、ええ景色の所です。

 白浜 白浜 白浜

 「灘」の小さい公園に東屋の休憩所があるので一休みし、椅子に座って昼飯を食べながら目前にある公園の小山を見ておりましたが・・・・

 何でこんな所に、何のへんてつも面白みもない小山を作ったんじゃろ?

 工事で余った土砂を捨てる所が無いんで、ここに積み重ねといたんかなぁ・・と思ってましたが、どおも鯨の形をイメージしとるようです。


 そこからは国道の「井の岬トンネル」を通って行くのですが、この休息所より海沿いに岬をグルッと廻って「有井川」へ行く事も出来ます。白浜

 トンネルが出来る前は、きっとこの海沿いの道を通ったのでしょうなぁ。 
 車幅ぐらいの道で、景色もええでっせぇ・・・

 なお地図の駅が「JR東大方駅」となってますが、それは誤記で「有井川」が正しいです。

 しばらく行くと広い砂浜の海岸が見え、遠くに足摺岬が霞んで見えます。

 よぉ〜まぁ、ここまで歩いて来たもんじゃと感激にひたりまんなぁ。

 他の遍路に聞くと、たまに高知県の室戸付近で、ぼちぼち歩くのがイヤになる人もおるよおです。

 あの辺は、単調な海岸線で、しかも国道ばっかしだから面白くなく、飽きが来て時間的にも里心が付は、家で寝転がって楽な生活が懐かしくなったりする頃です。

 そいでもって高知市へ来ちまうと・・・、「灘」休息所

 久々の大都会で、ネオンは輝いてるわ・・(^_^)v
 キレイなネエチャンは居るわ・・・(^O^)
 パチンコ屋は有るわ・・!(^^)!

 おまけに交通の便も良いもんだから、ついついフラフラと挫折して帰っちまう・・・という人もいるようです。

 まぁ・・・無理しなくて帰られてもいいけど・・・もったいない。

 二巡の時、神峯寺付近で話した遍路が、
 「何のため歩いてるんだろ・・・もう、イヤになって、わからんようになった」
と当初の目標ちゅうか、目的を忘れっちまって、今にも帰りそうな事を言うので、


 「今が一番ツラくて、そう思う頃です。有井川
 ガマンして足摺岬まで歩いてみなせぇ。
 足摺まで行けば、必ず何かがチビッとわかりますよ。」


「ほんとに、わかりますかねぇ・・(不安そうな顔して)」


 「でぇじょうぶ。安心しなせぇ私もそうだったから。

 愛媛県に入る頃には、あぁたぁが遍路しようと思った何かが、きっとわかりかけて来ますぜぇ。
 無理して先を急ぐ事なく、ゆっくり歩いてみなせぇ」
 

と無責任にも、煽り立て叱咤激励しちまったが、あの遍路は、ここから遙かに望む足摺岬を見ただろおか・・・

 ここから足摺岬を見る事もなく、挫折した人も居るだろおなぁ。

 「入野分岐」は松原のある大規模公園で数匹のニワトリが遊んでます。

 放し飼いなのか、だれかに捨てられちまったけど、図太く生き抜いとるんか、わかりまへん。

入野分岐「入野」付近 井の岬を望む土佐西南大規模公園

 この公園を海岸沿いに行くと、すぐに馬の牧場?があります。

 普通ならば高原あたりに馬が居ても不思議はありまへんが、ここは海の近くだし海水浴でもするんか?と思ってると海水浴させるためらしいです。入野 付近

 競走馬を休養させるらしいですなぁ。
 そいでもって海の中を泳がせるらしいです。

 二巡の時、馬の手綱を持った太ったトッツアンと行き違い少し話しました。

 シャツ等が濡れてポタポタと滴が落ちていたので、馬と一緒に海水浴したんでしょう。

 後日、あのトッツアンが馬と一緒に海に入り泳いでるのがテレビで放映されてました

入野松原 入野松原海岸入野松原海岸    

 以前、この道は淋しげな寂れた道でしたが、三巡目に行ったら立派な道に変わっており入野松原の道もすっすり整備されちまってました。

 「双海」分岐にはコンクリートブロックで出来たバス停があります。

 たいていの遍路は「やれやれ・・」と、このバス停で休んだ事でしょう。

 二巡の時に休んでると近所のバサマが来て寿司パックを接待してくれました。「双海」分岐

 聞けば、ここで野宿した人も居るようですが、チッコイ百足が目立たないように住んでるようで、カサカサと遊び回っており、ここで野宿する人は気ぃつけなさい。

 この「双海」より「四万十大橋」と「下田」の渡し船コースに分かれ、1・2巡の時は「四万十大橋」コースを歩き、三巡逆打ちの時は「下田」コースを歩きました。

金浜 「下田」の渡し下田の夜明け


 「大橋」コースは、いずれも真夏のアッチイ時期で「ヒーコラ・・」言いながら歩きました。

 一巡の時は四万十川畔の東屋へやっとたどり着くと、リュックやら何かワケわからんモンが所狭しと一杯広げて干してありました。

 人影が見あたらず、なんじゃこれは・・だりかが捨てていったゴミか?・・・と失礼な事を思い浮かべましたが、やがて二人連れのアンチャンが来ました。四万十大橋

 聞けば、最初は知り合いでもなんでもなかったのですが、お互い逆打ちしていて何回も会っており、今晩はここで一緒に野宿すると言います。

 
「おぉぉ・・スゴイでんなぁ・・・逆打ちは大変でしょう。」
 
「そおでもなく、道を間違ったら戻るなり、道を探せば済む事・・・」と軽く言います。


 後日、私も逆打ちしましたが、それほど大変だとは思いませんでした。

 入口や曲がり角を忘れる事もありましたが、一度通った所は所々見覚えの有るもんです。

 まぁ・・・1年くらいのギャップしか、なかったからかもしれまへんが・・・。

 でも一度通った所を歩くと、休んだ場所とか何かの出来事が有った場所は、よぉ〜覚えてまんなぁ。
 どんな、くだらん些細な事でも・・・(^_^;)


 特にその場所で、だれかと出会い話した時なんかは、そこへ来るまで完全に忘れていたのに、その場所へ来たとたんに次々とその時の情景が必ず想い出されます・・・不思議なもんでんなぁ。
       石見寺      石見寺

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