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  尺八を携え歩いた四国遍路   6 真弓峠越え・三嶋神社境内 H15/11/7 UP
               
真弓峠 〜 槙谷  

 二巡の時、「突合」から小田町へ向かってテクテク・・

 小田町役場付近から天気が持つかなぁ・・・と小田町掛橋 付近思ってると、出発して5分もしないうちに、やっぱり雨が降って来ちまった。

 あわてて近くの小屋の庇を借りて雨具を着て、再び雨の中をトボトボ・・・秋雨が身に凍みますなぁ。

 前方に車が来て止まり、車から降りて何かをして、また車に戻ります。

 雨の中を何しとるんかと思ってましたが、その車の側を通り過ぎた時、運転席の人が
 
「紅葉の中を、秋雨に打たれて歩いてる遍路姿が風景と良くマッチしていたので、断らずに写真を撮らせてもらいました。」と声を掛けられました。

 義理堅い人でんなぁ・・・

 今まで各寺を巡って参拝しとった時に、遠慮会釈も断りも無く、勝手にバシャバシャと写真を何度も撮られたり、ビデオまで回しとる人がおったのに・・三嶋神社

 まぁ、こっちも普通の人と違って変わった事やっとるんだから、他の人から見れば「こりゃ珍しい事やっとるわぁ」と好奇心の目にさらされるのは仕方ないけど・・・

 出来ることなら参拝しとる時の正面からの顔・姿は撮られたくないのが正直な気持ちです。

 今回の場合は参拝しとるのでなく、単に歩いてる姿だけであり、またわざわざ断ってくれたので快く了承しました。

 しばらく歩いて三島神社拝殿の階段で、しばし休憩と雨宿り・・・三嶋神社 賽銭箱

 黒い地面には、黄色もあざやかな銀杏の落ち葉が雨に打たれており、見事な黄と黒色のコントラスを演じ目にしみます。

 座っているこの階段も何百年も前から、ここを通る幾多の多くの遍路が、きっといろんな思いを持って休んだのでしょう。

 ふと見ると拝殿の賽銭箱前に、だれが供えたのか三個の山栗が置いてあります。

 雨の降る時に遍路をしますと、目に入るどの風景も何故か寂しく、ガラにも無くセンチメンタルな気持ちになります。

 雨宿りしながら、外の風景を見ると特にそう思います。真弓峠越え

 身支度して出発し神社近くの遍路道へ・・けっこう急坂でキツイ道で、車道を行くよりも距離が短いけれど、一直線に上がる感じです。

 頂上付近の車道へ出て少し進むと、
「宮成への遍路道は不通」と書いた小さい板切れの看板が道端に立ってます。

 ほほう・・これが、あのウワサの幻の遍路道か・・・

 他の遍路から聞いたのですが、この遍路道は途中二手に分かれてるそうで、宮成へ行く方向と、単なる真弓トンネル上の峠越えをしてトンネルの出口付近に出る道らしい。真弓峠よりの展望

 しかし、トンネル出口付近へ出る道もけっこうキツイらしく、
「道の途中にどこから転がりこんで来たのかわからん大きい岩が道を塞いでおり、それを越えるのにドエレエ目に遭っちまい、もう二度と通りたくない」と言ってましたので、素直に真弓トンネルを通った方が良いよおでんなぁ。

 新真弓トンネルを過ぎると、今まで狭かった車道が急に広くなります。

 テクテク歩いてると、道端の堂のような小屋が在り、地図に書いてある「地蔵堂」と思ったので一休み・・「新真弓トンネル」を抜けた風景

 その頃になると雨も止み、チリ〜ン・・チリ〜ン・・・と鈴の音を鳴らしながら通りかかったジサマの遍路に声をかけ、一緒に休みました。

 ジサマは
「これが地蔵堂か?」と聞くので「さぁ・・わからんけど、そおじゃねえの・・」と無責任に答えっちまった。

 しかし、後でわかったのですが、これは地図に書いてある「地蔵堂」ではなく、現物はもっと先に有りました。

 この堂は荒れてますが、他の遍路もけっこう休んでるようで・・たぶん「地蔵堂」と間違ったらしく古い納札も数枚有りました。

 雨上がりをジサマが先に出発して、こちらもボチボチと出発・・・

 地蔵堂 中通 付近 河口 付近

 「槇谷」へ向かって川沿いをテクテク・・・秋の紅葉が綺麗でんなぁ。日の出橋

 「日出橋」がその日の到着地なので越後屋を残して、置いていたバイクで車を取りに帰り戻ってみると、越後屋が待ってる場所よりも手前におり、こっちに向かって鳥のようにバダバタ手を振ってるでねぇか・・・

 何やっとるんじゃアホが・・と思ったら、近くに白い野良犬がおり越後屋の所へ行こうとしています。

 事情を察し、車を動かして追い払おうとしましたが、犬もなかなか離れず、やっと越後屋がスキを見つけて車に乗り込みました。

 
「怖かったあぁぁ〜」と泣きそうにσ(*_*)に文句を言います。「日の出橋」付近の石仏

 
「σ(*_*)に文句言ってもしょうがねえじゃろおがあぁぁ・・犬じゃあるめぇし。」と笑いながら答えると、どえらく怒っちゃった。
 笑わずに、同情したフリして慰めてやれば良かったんかなぁ・・今思うと・・。

 車の中でブヅブツ文句言うのを、黙って薄笑い浮かべながら事情を聞いてると、

 σ(*_*)を待ってる時に白い野良犬が来て、遠くに見えた時は頭ぐらい撫でてやろおと思ったらしいんですわ。

 ところが犬が近寄って来ると唸り声を上げ始め、噛み付く気配があったので、あわててワシが置いて行った荷物を担ぎ、同じく置いていった杖と自分の杖で威嚇しながら後づさりをして、ここまで来たと文句言います。槙谷付近

 「犬に後へ回られると危ない」と聞いていたからでしょう。

 ちなみに、この「日の出橋」を右へ行けば「槇谷」へ行きますが、橋の道を真っ直ぐ行くと「河合」集落へ行きます。

 橋よりほんの少し100mほど「河合」集落へ向かった所の岩肌に石仏があります。

 きっと、河合集落からも遍路が来た事もあるのでしょう。

 翌日「槇谷」へ向かってテクテクテク・・・・

 以前読んだ、だれかのHPの情報どおり素鷲神社付近の民家で犬が吠えました・・・正確でんなぁ。(^O^)「槙谷」入口の石仏

 しかも1匹でなく、3・4匹も居ますが繋がれてますので安心してくんなせぇ。
 だけどビックリしますわなぁ。(^_^;)

 ホントは、素鷲神社にも寄りたかったんだけど、オトロシそぅな犬が吠えとるので止めました。

 遍路中の犬には困ったもんじゃ・・何度吠えられ、ビックリしたり怖い思いをした事か・・

そこから遍路道の山道を登ると、大宝寺コースからの八丁坂の合流点に出会います


 槙谷 槙谷「素鷲神社」 槙谷からの遍路道

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