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       尺八を携え歩いた秩父観音霊場巡礼記   H18.7.15 UP
    秩父観音霊場 徒歩地図−2
    「秩父観音霊場34ケ所案内図」(秩父札所連合会)
    「札所10〜18番案内図」(常楽寺)

    

観音様の紐

「定林寺」定林寺

ベンチ

 「西光寺」を出て市内をテクテク歩き細い路地へ入ると、やがて白衣を着た団体がチリチリ・・と鈴の音をさせながら「定林寺」の階段付近にたむろしてるのが見えました。

 参拝が終わって帰るんかな?と思ってたら、到着したところのようで、境内では先達が寺の説明をしてます。

 ジジ・ババ達が口空けて説明を聞いてる中を掻き分けて境内のベンチに座り、早よぉ〜参拝が終わらんかなぁ・・と待っていると、ようやく読経が始まり、それと共に少数のジジ・ババも隣のベンチに座り始めました。 定林寺 釣り鐘堂

 そやろねぇ・・トシヨリだから疲れるかもねぇ・・・

 よぉ〜見たら、16番「西光寺」で会った団体のようで、他にも座りたそうにジジ・ババが、ベンチの方をチラチラと見ます。

 あんたらは、クーラーが効いてるバスに乗って騒いでたんだから、疲れてないじゃろうがぁ〜。

 戦時中の苦労を思い出して、少しはガマンせい・・

と思いましたが、後何年ほど生きるのかわからんトシヨリなので、生きてるうちに少しは楽させてやろうと、大慈悲の心で、ほんとは疲れていて、このままズウッ〜と座り続けたかったんだけど席を立ちました。定林寺 釣り鐘

釣鐘

 ベンチ付近に立っていると、ジジババ達は気兼ねをして座りにくいだろうと思い、この寺の名物と言われている釣鐘を見に行きました。

 釣鐘は、西国・板東・秩父百観音の本尊と御詠歌が刻まれてるそうです。

 寺の入口付近に、田舎の釣り鐘堂のような物があり、鐘には確かに観音様と御詠歌らしいものが刻まれてます。

 そのうち団体の参拝が終わり、ザワザワ・・チリチリ・・・と言わせながら団体が去りました。定林寺 紐

 静けさが戻った後で本堂をゆっくり一回りしてみると、回廊の後ろの方(本尊様の後ろ付近)に紐がぶら下がっており「観音様と繋がっている紐」と説明書きがしてあります。

 当然、信心も無いのに物珍しさからグイッと引っ張ってみましたが、ピクリともせず何の手応えも有りまへん。

 「カタン」と物音がするとか「痛いなぁ」とか言ってくれた方が、「あぁぁ・・観音様の衣に、おすがりできたんだ」と思い、チットは信仰心が出て来るかもしれんのにぃ。

 それにしても、さっきの団体の先達さんは、この紐の事を言わなかったでぇ。

 うっかり教えちゃうと、ジジ・ババ共が先を争って、押し合いへし合い、ケンカしながら紐を引っ張り回し、そのうちだれかが力まかせに引っ張って、紐を切っちまうと思ったのかもしれん。

「神門寺」神門寺へ向かって

 定林寺を出て、人家の庭先みたい細い路地を通り抜け、線路を横切り「神門寺」へ着きました。

 もう夕暮れ近くなので境内には人気が無く、「お休み処」の小屋が有りました。

 歩き疲れて足が痛かったので、やっと落ち着いて座れる場所が見つかりホッとします。神門寺へ向かって

 小説「野麦峠」に出て来る女工達が、「お助け小屋」に到着し「助かったあぁぁ・・・・(T_T)」と泣いて喜んだような気分になりますなぁ。

 この寺の「お助け小屋」にはだれも居なく、おまけに「自由に食べてください」と書いて、茶と梅干しが置いて有るではねぇか。(/_;)ウルウル・・・神門寺 お休み処

 はい、当然カワイソーな女工は感謝しながら、遠慮せず梅干しを3個も食べちまい、ゆっくりくつろがせてもらいました。

 やっぱし疲れた時には梅干しは、ええですなぁ。

 もう一人のカワイソーな女工は靴を脱いで、ベンチにダラしなくゴロ〜ンと横になって寝ています。

 この寺の回廊裏にも定林寺と同じように観音様と繋がっている紐がぶら下がっています。神門寺 本堂

 今度は、チットは何か細工がしてあるかもしれんと期待し、楽しみに引っ張ってみましたが、やっぱしピクリともしません。

 鈴が鳴るとか、紙吹雪が舞う仕掛けになってるとかならば、面白いんだが・・・

 もっとも、後で心を落ち着けて、このタグイの説明書きを読んでみると「引っ張れ」とは書いてなく「触れ」と書いてあります。神門寺 紐

 しかし、人間心理としては紐がブラ下がってると、思いっ切り「グイッ」と引っ張りたくなりますわなぁ。(^O^)

 二日目の行程はここで終了。

 国道をテクテク歩いて車が置いてある「道の駅」へ行き、疲れていたので正規の道を通らず、歩道脇のツツジの植え込みを跨いで近道をして車に戻りました、スンマヘン。

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