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      尺八を携え歩いた秩父34観音霊場札所巡り  H18.8.5 UP
   「秩父観音霊場34ケ所案内図」(秩父札所連合会)
    「荒川西岸江戸巡礼古道地図(19番〜25番)」


ロングトーンの意識と曲想

幟旗

 童子堂を出てタンボ道を少し行き、車道にぶつかった所で、次の音楽寺へ向かう道が2方向あり、どっちでもええけど真っ直ぐの道を行きました。童子堂より音楽寺へ

 ドエレエ坂道で、四国でいうなら捨身ケ嶽へ上がるコンクリ坂のような感じの坂道をヒーコラ言いながら歩き、やっと途中より山道へ入りした。

 この入口付近には
「南無観世音菩薩」と書いてある赤い幟旗が立ってます。

 以後、道の入口や要所に置いてあり道標としてもんのすごく分かり易く、遠くからでも確認でき、四国遍路道にブラ下がってる遍路札と同じ役割を果たしてました。

 この山道は最初は草が茂っており、おいおいダイジョウブかいな・・と心配しましたが、そのうち下草も無くなり、良かったヨカッタ・・・。

       音楽寺への山道登り口     音楽寺への巡礼道 

音楽堂

 山道を上って行くと、途中に「十三地蔵」経由の道が有りましたが、遠回りになりそうなので、そのまま音楽寺へ行く道を行き、そのうち民家が見えてきたな・・と思ったら、そこが音楽寺の入口でした。音楽寺付近

 納経所近くのベンチに荷物を置いて一休みし、昼時なのでスーパーで買っておいた「おでんパック」を食べました。

 割り箸を忘れて来ちまったので、そこらの木枝を折って箸の代わりに使おうと思ったけど、どうも納経所のオバハンが見てるような気がして、小枝を折っちゃうと叱られるじゃねぇかというような気がします。

 しょうがねぇから、パックの袋に指を突っ込み、手で掴んで食べちゃった。

 もう長い間、遍路経験してると、「食中毒」とか「汚い」とか「恥ずかしい」とか「上品に」等という文明感覚はどっかへ行っちゃいます。音楽寺入口

 「喰って腹の足しになりゃ、いいんじゃ」という、自然のまま生き抜くという、野生感覚になっちまいますなぁ。

 こんな事を都会の道端や駅のベンチでやると、人相風体からこいつは絶対に浮浪者じゃと思われるじゃろうけど、やってる事がそれに良ぉ〜似たようなモンだから、そう思われてもええが・・。(^O^)

観音堂

ブラスバンド

 観音堂はそこより少し階段を上がった見晴らしの良い場所にあり、「音楽寺」という名前から「音楽」に関する人の参拝が多いよおです。

 お堂には「ブラスバンド・コンクールで金賞を取れるように」と祈願した色紙が貼ってあり、掲示板のような所には絵馬と共に演歌を歌ってる人のポスターが何枚か貼ってあります。

 σ(*_*)も高校時代にブラバンでトロンボーンを吹いてましたが、コンクールで金賞取る学校は、やっぱし上手いでんなぁ。

 「なぁなぁ・・」的な、お気楽な雰囲気では絶対に上手くなれず、かなり厳しい練習しないと金賞を狙えんと思う。

 σ(*_*)とこの学校は、中部日本大会で、やっとこさ県代表になれた事があったけど練習はキツかった。
ロングトーン
 毎朝7時まで学校へ行き、授業が始まるまでの間、グランドでロンクトーンの練習。音楽寺 観音堂

 ロングトーンは、ただ単に「音を長く出せるようになりゃええんじゃ」と言うもんではなく、さらに「遠くの山に向かって吹き、その山まで届くように・・」という意識を持ってやらされました。

 この意識が大切なんですなぁ・・これを意識して練習しないと、ただ単に吹くだけになっちまってロングトーンの効果はほとんど有りまへん。

 演奏を聴くとロングトーンをしていない学校は一発でわかり、舞台上では音がこもっちまい客席まで音が通っていまへん。

 全ての吹奏楽器に当てはまる事であり、特に尺八やってる人は室内でばっかり吹いてると、その場付近だけでしか音が聞こえてないのに、それに慣れちまって舞台でも音が通ってると勘違いしまっせぇ。

 失礼ながら、琴・尺八の演奏会を聞いた時に、マイクがないと尺八の音が聞こえない事があり、あぁ・・外で吹いて練習してないなぁ・・というのが、よぉ〜わかります。

 話を戻して・・そんなロングトーンをやっていたある日、前触れも無く突然に音が良くなりました。
 ホンマに透き通る音と言うか・・なんちゅうか・・・

 これは自分の自覚だけでなく、他人も認めてくれ、プロの音とはこういう音やろなぁ。

 しかし残念ながら間もなく試験休みに入り、ロングトーンを1週間中断すると、もう二度とあの透き通った音は出なくなりました。

 はい、どんなに練習しても、あんな風にやってたはずなんだけど・・と思い出しても・・

 まさに「1日練習を休めば目に見えぬ力が落ち、2日練習しないと自分でわかり、3日練習しないと他人もわかる・・」という言葉が有るらしいが、その通りでんなぁ。
曲想
 話しは少し代わって曲を演奏するには「曲想」というイメージが必要な事も、この時に教わりました。

 闘牛をイメージした「エル・マタドール」という曲をやった時、最初はスペイン風な曲じゃなぁ・・と思っていたけれど、闘牛のイメージはあんまり無かったんです。

 しばらくそんな感じで、その曲を練習していましたが、外部から指導しに来た先生が演奏を聞くと、開口一番に
「この曲のイメージは、闘牛である」と言います。

 へっ?・・どこに牛が居ますねん??

 一応は楽譜通りに演奏しとるけど、そんなモン出て来まへんでぇ。
 スペイン風らしいメロディは有るけれど。

 それから先生は楽譜の曲に出てくる各所の「フェルマータ(自由に音を伸ばして良い)」「アクセル(徐々に速く)」の意識・意味感覚を話してくれました。

 ここのフェルマータでは、適当にこの位程度伸ばしておけば、良かんべぇ〜・・と思っていた所が、闘牛場に表れた牛が
「ここは、どこじゃあぁ〜・・オメエら、ワイをなめとんかぁ!!」と当たりを見回して遠吠えする所だったんですなぁ。音楽寺観音堂

 そいでアクセルの所は、牛が闘牛士を見つけ、徐々に勢い付けて闘牛士に向かって走って行く場面なんですなぁ・・

 それをわからんもんだから、簡単に速くしちまってたので、牛も息切れしちまってたんですねぇ。

 数回繰り返しの「アクセル」箇所は、闘牛士に突っかかって行った牛が、闘牛士の持つ布切れに惑わされて失敗しちゃったので、意地になってでも突き刺そうとする牛がコンジョを見せてる所だったんです・・聞いてみるまでは全然わからんかった。

 最後のフェルマータは、闘牛士に刺された牛が
ドオォ〜サアァァ〜〜ァァッ・・と倒れて死んじまうカワイソーなシーンだったのね・・知らなかったとはいえ・・

 次に続く哀愁を帯びたトランペットのソロは、よぉ〜戦った牛に対する哀悼の意味だと言われりゃぁ、そりゃあぁ〜聞いただれもが涙流して納得します。

 そいで教わった通りのイメージで演奏してみると、これが・・あぁたぁ・・

 どうした事か・・何かが憑り移ったのか・・
 演奏しとる本人達もビックリするほど、臨場感溢れる演奏になりました。

 この時ほど、曲に対する「曲想」のイメージが有るのと無いのとでは、演奏や表現が全く違ってくるという事を、まざまざと知らされました。

 ちなみに、コンクールでこの曲を自由曲として演奏し、県代表になったのです。音楽寺 奉納額

 「ロングトーン」「曲想」どちらも「意識」という目に見えないものなので「何を、ワケのわからん精神主義を振りかざしとんじゃ」と鼻先で笑われるかもしれまへん。

 しかし高校時代に親兄弟から「勉強もしないで・・」と怒られながらバンドをやっていましたが、今振り返っても、お金では得難い貴重な体験を実感出来たと思います。

 話しは再び少し代わって、最近、独学でピアノをチビッと弾いております。
ピアノ
 世の中は便利になってインターネットで「ピアノ 練習」で検索をすると、いろんなHPが有り、尺八練習のヒントになる記事もたくさん有ります。

 σ(*_*)は尺八曲を6曲ぐらい暗譜していますが、トシのせいで細かい部分を忘れっちまう事もあり・・かと言って、そればっかりやっていると新しい曲に取り組めないというジレンマがあります。

 ピアノでも暗譜の仕方という記事があり、そおいうジレンマはお互い音楽をやってる人には共通のよおで、なかなか参考になります。

 話しを元に戻して・・・

 音楽寺は山上に有るためか、余り人が来なく時間も有って、寺名も音楽関係なのだからと思い堂内のベンチに座って尺八を数曲吹きました。

 その間、越後屋はヒマなもんだから、同じく隣のベンチで昼寝してました。観音堂より十三地蔵へ

十三地蔵

 観音堂の境内脇に「十三地蔵 3分」と書いてあったので行ってみました。

 竹の枯葉で滑りにくい坂道を上がると四つ角になってます。

 どっちへ行けば良かんべぇ・・と思いましたが、真っ直ぐに行ったら正解で、小高い所にズラッと地蔵さんが並んでます。

  十三地蔵  十三地蔵  十三地蔵

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