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                        (滝原宮)

        尺八を携え歩いた熊野古道・伊勢路 H19.3.10 UP 
      「栃原〜三瀬坂峠〜滝原」地図
   この地図リンクは、東紀州ITコミュニティ様の了承を得ております。

滝原宮滝原宮 入口

参道

 道の駅「木つつ木館」の鳥居を潜り、参道?らしい道を行くと、もう一つ鳥居が見え、そこが「滝原宮」でした。

 その付近に「くまのや」と書いた大きい古い民家がポツンと一軒だけ建ってます。滝原宮入口の民家

 参拝客で賑わっていた当時は、店と旅館兼用だったのでしょうが、今は廃業したようで自販機だけがサミシそうに立ち並んでました。

 「滝原宮」の参道は大きい木に囲まれ、静かで参拝客も居なく、この先にも人が居ないと思ってたら社務所のような所で係の人が立ってます。

御手洗場御手洗場

 丁度そこに御手洗場へ降りる道標が有ったので、「こいつらは、ちゃんと手を洗ってケガレを落としてから行くのか」と監視してたのか・・

 それとも、たまたまヒマなもんで外に出て、アクビしてたらワシらと出会ったのか、わからんが・・

 まぁせっかくだから、手を清めに石段を降りました。

 御手洗場は、澄んだ水が流れている浅い川で、魚でも泳いでいたら思わず童心に返って捕まえたいほど、自然の綺麗な川でした。

 もう、こんな川は、あんまり見られないやろなぁ。
       

滝宮原境内

 さらに参道の中にまで杉が生えている道を行くと、突然開けた場所に小さい古風な社が幾つか建ってます。参道

 どれが主となる社かわからんかったので、とりあえず手前の二つ並んだ右側の社から参拝しました。

白石の道筋

 それぞれの社の前には鳥居が有り、鳥居から社まで真っ直ぐに、わざわざ白石だけで作った道筋が作ってあります(一番上の写真)。

 この白石で作った道筋は何の飾りも無く素朴な感じがし、かえって古い歴史の重みを感じさせます。

 さすが由緒正しい古社のやる事は、そこらの神社と違いますなぁ。

 こんだけの白石や青石を集めるのもたいへんで、そこらの河原から適当に拾い集めたのじゃ無いだろうし・・・。

 知らなかったんですが、この白石の道筋は畏れ多くもモッタイナイ「神の通る道」で、ワシのような小汚い穢れた一般人は、その白石の道筋の真ん中を、堂々と大手を振って歩いたらアカンらしかったです。滝原宮

 歩くとしたら、その白石の道筋のハシッコの方を、恥ずかしそうに頭を下げながら、コソコソと反省しつつ歩かにゃアカンかったらしいですなぁ。

 白石の真中は神様が歩かれる所なので、それをあぁたぁ・・神様と同等に真ん中を歩いたら、そりゃぁぁ〜やっぱしマズイじゃろうねぇ。

と・・言う事を後で知りました。

 知らぬ事とはいえ、不敬な事をしちまって・・スンマヘン。m(_ _)m

 次に左の社へ移動するには、今来た白石の道を鳥居まで戻り、改めて隣の鳥居より白石を歩いて次の社へ行くのがホントらしい・・という事も後で知りました。

 なんせ信心の足りんナマクラモンがやる事で、足も痛く、そのまま最短距離で隣の社へ平行移動しちまい・・

 ホンマに、何度も重ね重ね・・すんまへん。m(_ _)m

 次いで奥の方に一段高くなってる所にも幾つか社があり、境内に生えてる大きい木も神木らしく、どれに参拝すれば良いかわかりまへん。滝原宮

 一つ一つ丁寧に参拝すりゃぁええんでしょうが、なんせ歩き疲れてるのと、参拝中も立ちっぱなしで、移動するにも足を引きづりながらという状態で・・・足の痛みも限界に近く・・

と、考えられるだけの言い訳をブツブツ思いながら、こんだけ言い訳すりゃあ神様もカンベンしてくれるんでねえかなぁ・・と、かすかな希望を抱き、一応そこに有る全部の社に対する気持ちで階段の下で尺八を吹いて参拝しました。

 あっ、こん時は階段正面を外したスミッコで吹きました。

 これは遍路してた時からの習慣で、正面は他の参拝客が拝するために空けており、この習慣だけは自然に身についてます。

 そいで、そこへ行く時も当然平行移動して近道しました、なんせ足が痛いのと信心が・・・(T_T)滝原宮

 参拝してる時に砂利石を踏む足音が聞こえ、だれか参拝に来たようです。

 後で越後屋に聞いてみると、参拝客は2・3人来たらしく、その内の一人は、ちゃんと入口の鳥居から白石の道を歩いて参拝し、また元来た道を戻って、次の鳥居から入って参拝したらしい。

 やっぱし信心深い人は違いますなぁ。

 しかし、今思うに、ここで尺八を吹いても良かったんかなぁ?
 ここは別宮じゃけれど、伊勢神宮じゃアカンかったから・・・。

 今までアカンと言われた箇所は、よっぽどの理由の有る所だけだったので、ここは失礼ながら、そこまでの理由が有る場所と思わず勝手に吹いちまったが・・

旧道にて

 「滝原宮」を出て旧道を歩いてると、向こうから来たオババが「ボソボソ・・(よお聞こえず、お伊勢?・滝原宮?と言ったような気がする)参りですか? ありがとうございます。」と言います。

 今までは、こちらから挨拶して「ごくろうさま」と返された事は有ったが、相手からわざわざ声を掛けられて「ありがとうございます」という、お礼の言葉を言われた事は始めてだった。

 笠を被って杖を持っていたから、そのスジの信心深い人に見られたんじゃろか?

      旧道   古い家並み

滝原駅

 「滝原駅」の駅舎は工事中で屋根をボコボコ剥がしており、その横に小さいプレハブ小屋の臨時待合室が作ってありました。滝原駅(工事中)

 汽車が来るまで1時間ほど有り、だれも待合室に居ないし、人が来る気配も無いので、窓を閉めて音が漏れないようにして時間まで尺八を吹いてました。

 その間、越後屋は室内のベンチでゴロ〜ンと横になり・・

 完全密閉とまでは、いかないが、よぉ〜響きます。
 風呂場で吹いたら、こんな感じかもしれまへんなぁ。(^O^)
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