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         尺八を携え歩いた熊野古道・伊勢路 H19.3.18 UP
      「滝原〜梅ケ谷」地図
    この地図リンクは、東紀州ITコミュニティ様の了承を得ております。

行者山

伊勢柏崎よりしだれ桜

 「滝原」〜「伊勢柏崎」の間は峠が無く、普通の道を歩くようなのでズルして省略しました。

 「伊勢柏崎」駅を8時頃に出発して歩き始め、役場出張所の「しだれ桜」が道に枝を張り出しており、春のサクラの季節には見事でしょうなぁ。

 時々犬に吠えられながら大内山川沿いに歩き、正面に見える山は高速道路の建設中らしく、作業車が動き回っているのが見えます。

「上野」集落にて

 「上野」集落が終わる頃、三叉路に出たので地図を確認してると、家の外に出ていたジサマが声を掛けて来て
上野へ
 
「熊野古道を歩いとるんかね・・そかそか・・
 うん、熊野古道を歩くんならこの川沿いの道を真っ直ぐ行けば、ええんじゃ。」

と、高速道路橋の下に有る踏切の道を指差します。

 ほほおぉぉ・・やっぱしこの道は、旧道で昔ながらの道じゃったんだなぁ

行者山

 さらにジサマが向こうの山を指差しながら
「上野」踏切
 「あれが行者山ちゅうてなぁ。
 昔、修験者も登った険しい山なんじゃよ。
 頂上は少し広くなっており、行者の像が置いてあるんじゃ。

 そこからは、何も遮る物が無く周囲の全ての山が見渡せるでぇ。
 ええ所じゃから、行ってみなせぇ。」

 ほほおぉぉ・・・と思って山を見ると、山肌に岩が一部露出してるような箇所があり険しそうな山です。大内山川沿い

 このジサマと話しをしなかったら、行者山の存在も知らずに、この地を通り過ぎ去った事でしょう。

 ジサマと別れて川沿いに歩いてると、やがて行者山の登山口側に小汚い案内板が有りました。

 ジサマは「行ってみろ」と言うが、登り1時間30分・下り1時間と書いてあったので、当然ヤンピ・・

 折角じゃけれど、また今度の機会にでもね、ジサマありがとう。

「坂津」にて

 鉄橋の下を潜り「坂津」集落の公民館前で一休み。

 越後屋に地図を見せてやると、現在地のここは、どうしても先に有る集落の「向駒」じゃと言い張ります。「坂津」へ

 ええいぃぃ・・このガンコモンメが・・!!

 一々説明してやるのも腹立たしいが、その怒りを必死に押さえ、ドヤシつけたいのを無理にガマンにガマンを100回ほど積み重ね、つとめて平静さを保ちつつ・・・

 引きつった笑顔と、裏返しになりそうな優しい声で、付近の状況と地図を見比べて丁寧に説明してやったら、やっと納得した。

 こいつは、ホンマに地図オンチなヤツじゃ。

川の土手

 ところで「2万5千分の一」の地図には、さらに川沿いに小さい道らしいモンが有り「本駒」まで行けるように?なってます。間違って歩いた土手

 それを信じて歩いていたら、「坂津」集落の終わりで道が切れており川の土手へ出ました。

 「ほれ見た事か、道が無いぞぉ。
 さっきの休んだ所に有った案内板の通りに行けば良かったんじゃ。
 ギャア〜〜、ギャアァァァァ〜」

と、さっきのお返しとばかりにモンクを垂れ流します。

 ええいぃぃ、ヤカマシイ!! このワシを信じて付いて来い。本駒
 遍路道ちゅうもんは、こおいう草深い道を歩くもんじゃ・・

とばかりに、川の土手を歩いて行ったら土手が無くなり、どうにもこうにも完全に先へ進めなくなっちまった。(^O^)タハハハハ・・・・・

 無理して川沿いに進み、木をかみ草に転びながらも「向駒」まで行こうと思えば、行けない事はないが、山の中を歩くような感じです。

 ワシ一人だったならば、そおしたんじゃが・・・
 連れがなぁ・・絶対に文句言うじゃろなぁ・・・

 川には対岸まで横切っている堰が有りますが、途中で三箇所ほど開いています。行者山

 堰の開いてる間隔は1〜2m・・
 ううむぅぅ〜・・飛んで渡れるか、どうかのギリギリの所じゃなぁ。

 足が痛いので飛び損ねて川に落ちたら、冷たい思いをするので、ここは完全に負けを認めました。

 越後屋が後ろから
「ほれ、見た事か」と、ここ最近こんなにウレシイ事は無かったという風に笑いながら、延々と終わる事が無くブツブツとモンクを垂れ流します。堰

 その垂れ流しと冷笑のお言葉を背にしながらも、大ゲンカする事なく、これも修行の一端とただひたすら耐え忍びつつ・・土手を戻って「坂津」の橋を渡り対岸へ行きました。

 対岸からは、行者山が、よぉ〜見えます。

 「本駒」集落の入口付近で、先程の堰を間近に見て・・
 やっぱし渡れたかなぁ・・どうかなぁ・・

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