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 所 在 地   青森県下北郡風間浦村蛇浦古釜谷平
 撮影年月日  2018/9/14


蛇浦小学校「労働大臣賞・おっかあ!」/青森県の木造校舎・廃校

 蛇浦小学校、青森県の廃校・木造校舎  蛇浦小学校・校紋、青森県の廃校・木造校舎
蛇浦小学校1、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校2、青森県の廃校・木造校舎   鉄棒と蛇浦小学校、青森県の廃校・木造校舎
蛇浦小学校・正面玄関、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校3、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校4、青森県の廃校・木造校舎

 青森県の廃校「蛇浦小学校」を見た最初の印象は、想像していたよりも大きい木造校舎で状態も良いなぁ・・と思いました。蛇浦小学校・池の蓮、青森県の廃校・木造校舎

 校舎前には四角い池が有り、小さい蓮の花が二輪咲いており、きっと廃校前から育てられたていたのでしょうが、主が居なくなっても忘れずに咲いてるのでしょう。

 校舎周囲をグルッと散策すると、ウレシイ事に思った以上に窓にカーテンが掛かっておらず、教室や廊下等の内部撮影が出来ました。

 道路側の教室窓際に、スヌーピーの置物が置いてあるのが何となく微笑ましい。

蛇浦小学校5、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校・スヌーピー、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校・裏側、青森県の廃校・木造校舎       蛇浦小学校・裏側、青森県の廃校・木造校舎       蛇浦小学校・裏側、青森県の廃校・木造校舎
    蛇浦小学校・「おっかあ」の作品額、青森県の廃校・木造校舎

 窓から校舎内を拝見していると、廊下に大きな長細い額が掛かってます。

 最初チラッと見た時は、あんまり面白くない校訓か何か書いてあるのだろおと思ってましたが、少し大き目の字で「おっかあ!」と書いてあるのが見えます。

 立派な校訓内容にしては「おっかあ!」という単語が場違いに思い、何が書いてあるのかと思って読んでみました。

 その全文を、わかる範囲で書き起こし、作者名が書いてありますが個人情報のため苗字を○○にしました。

 昭和43年度(働く青少年の生活文)
 労働大臣賞受賞作品 蛇浦出身 〇〇治子作蛇浦小学校・廊下、青森県の廃校・木造校舎

 「治 カラダニ キヲツケロヨ」
 「治 イッショウケンメイハタラケヨ」

 たどたどしい字 あるときはナナメに 漢字が間違っている
 あるときは 発音がでたらめに書いてある

 おっかあ!
 体はこんなにピンピンしている
 何も心配することはねぇ

 「治 カイシャ ヤメタカッタラ スグヤメテ カエロ」
 「治 イジ ハルンデネェ」蛇浦小学校・教室、青森県の廃校・木造校舎


 何も叱ってはくれない言葉 何もりっぱなことは言わない口 何もつかんでくれない心

 おっかあ!
 やっぱり会社やめねぇ 一生懸命働くよ

 「治 オオキクナッタガ」
 「治 シャシン イチマイデモ オクッテクレ」

 何十本ものしわをよせている顔 ホソーイ足 なめくじのように小さくなった体

 おっかあ!
 こんなに太ったあ おっかあの作ったダイコンよりも 太くなったあ この足

 「治 カネナンカ

   この後も続いてるよおですが、写真が撮れませんでした。

蛇浦小学校・玄関内、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校・水飲み場、青森県の廃校・木造校舎   蛇浦小学校・教室、青森県の廃校・木造校舎

 さすが労働大臣受賞作品だけあって、母子の心情が良くわかる文だと思いますが、今の若い人達に、この内容状況がわかるでしょか。

 ネットで作品の全文が載っていないか探しましたが見つかりません。

 受賞された昭和43年は自分が高校を卒業した年であり、少し前には新聞に中学を卒業して東京へ集団就職する記事が掲載されていた頃で、自分の同級生も約1/4ほど中学を卒業して就職しました。

 文を読みながら、作者はきっと集団就職されたのだろうと想像します。


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