HOME > 全国の木造校舎 > 広島県「目次」 > 広島‐23 有木小学校
所 在 地 広島県神石郡神石高原町有木
撮影年月日 2019/10/3
広島県の廃校「有木小学校」へ行ってみると、木造校舎と言うよりもハイカラな西洋風建物で、よっぽど校舎を立て直したのかと思った。
付近に居たバサマに挨拶すると、近くの民家へ行って管理人のオバハンを呼んでくれました。
聞いてみると、この有木小学校は「ビレッジハウス仁吾川」という宿泊施設になっており、素泊まり1670円とタダ同然の値段で泊まれ、自炊可能だそうで、予定がなかったら一泊したいところです。
オバハンは小学校5年までこの学校へ通い、以後は統合された学校に通ったそうで、レンガの校門は元は無かったらしく、そおだろなぁ新しすぎるもん。しかし、建物と良くマッチした校門でした。
校門左横(現在プレハブ小屋の有る場所)には保育所が有り、その二階は小学校の一部で渡り廊下で繋がっていたそうです。
玄関側の下部の壁はナマコ壁になっているが、元は単なる板壁だったそうで、そおじゃろなぁ、学校にナマコ壁なんて手の込んだ外壁なんかにしないわなぁ。
屋根の上に付いてる時計台と二つの吹抜けは、後から付けた物で昔は無かった、そおじゃろなぁ、いくらなんでもハイカラ過ぎるもん。
校舎の外壁が全体的に水色に塗ってあるが、昔は普通の木肌だったそうです。
校舎後ろ側に振る単独の二階建て建物は、元は図書室だったそうですが、危険なために今では入れないようにしてあるらしい。
校舎内も案内してくれ、玄関脇にピンク電話が置いてあり、そこに窓から入って来る蔓草は、いくら切っても入って来るのでそのままにしてある。
写真家がそれを見て、モデルさんをピンク電話の所に立たせて撮影していたそうで、言われてみれば、なかなか面白い構図で、さすがプロですねぇ。
内部は宿泊施設にしたため、学校の面影はほとんど残っていなく、写真家は「一つだけでも、昔の教室をそのまま残しておけば良かったのにぃ。」と言ったそうだ。
自分もそう思うが、宿泊施設にするのに一生懸命で、そこまでの余裕は無かったのでしょう。
校舎内部は学校の面影は、ほとんど残っていませんが、宿泊施設としては値段的にも安いので泊まってみたい場所でした。