HOME > 全国の木造校舎「目次」 > 富山県「目次」 > 富山-10 東中江小学校杉尾分校・渡原冬季分校
所在地 富山県南砺市渡原
撮影日 2018/5/12
富山県の「渡原冬季分校」は、急坂を上がった平坦な荒地に建っており、一見すると人家の倉庫かと思うかもしれません。
付近を見渡すと、少し離れた所に寂れた感じで神社が有り、道の突当りには家があり車が有るので人は住んでいるよおです。
藪を掻き分けながら学校周囲の写真を撮り、だいぶ荒れており校舎内は物置になっているよおです。
道に戻るとバサマが話しかけてきて、突当りの家に住んでいると言います。
聞いてみると校舎内にあった「ワラ」の束と思った物は、和紙の原料となる「コウゾ」の皮を剥いだ残った木で、薪代わりに良く燃えるらしい。
今では自分の家しか残ってないが、昔は道端の水が出ている所にも5・6軒の家が有り、「コウゾ」も一杯生えていた。
うむ・・そお言えば「五箇山和紙」として土産が売ってたな・・・きっとバサマも、若い頃から和紙作りをしていたのでしょう。
学校の事を聞くと、自分が嫁に来た時は1年間だけ生徒が居たが、その後は居なかったと言うので、昭和47年から学校が開かれなかったらしいので、バサマはその頃に嫁に来たのでしょう。
冬の時は先ほど上って来た坂道は除雪されないので、別の徒歩道を下りるとか・・・、大雪の時に屋根雪を下ろしていたら落ちてケガしたとか・・近くに「栃ノ木」の名水が有り、時々水を汲みに来る人が居るとか・・
自分の家一軒しかない所なので、バサマは話相手が居なかったためか次々と話をしてくれます。
最後には話し相手になってくれて嬉しかったのか、山草の「ワラビ」を持って行くかとまで言われたが、さすがに旅行中なので持って帰るわけにいかないので丁寧に断ると納得してくれました。
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