HOME > 遍路・巡礼 > 「安房34観音霊場」地図と目次 > 14 千 倉
 安房国札34観音 千倉 真野寺 2012.5.19 巡礼   2013.3.1 掲載

手力雄神社と25番「真野寺」の龍/安房国札34観音霊場記(住吉寺)

手力雄神社

「大井」付近、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文    手力雄神社、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文    手力雄神社

 朝7時半頃、九重駅を出発して、安房国札34観音霊場ではありませんが、近くの「手力雄神社」へ行きました。

 「大井」集落付近で、農トラに乗ったジサマに道を聞くと、すぐそこの道を教えてくれました。

 道の入り口には、看板が立っていますが「恵比寿神社」となっており、ネットで下調べをした時に2つ神社が有るので間違わないように・・と書いてありました。手力雄神社、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 途中にその間違ったらアカン「恵比寿神社」が有り、その前を通り過ぎ、かなり行った村外れの所に「手力雄神社」が有りました。

 この「手力雄神社」は、どこにでも有るそこらの何とか神社とは違って、それ以前のズウ~ッ・・・と昔から有る由緒正しい古い神社らしいです。

 「手力雄神社」の名前からして、天照大神の神話に出てくる「天の岩戸」を取っ払った功労神ですからなぁ。

 ただ・・この「手力雄神社」はあんまり知られていなので有名で無く、ネットで紹介されている通り、静かなる神域という感じがしました。

25番「真野寺」・「波の伊八」の龍

 「手力雄神社」前の山道を行けば「真野寺」へ行けると思い、民家の間の細い道を行くと、道が途中で無くなっており・・・ゲッ!!・・・

 神社前の家まで戻り、先ほどから犬が吠えている民家に遠慮しながら案内を乞うと、ますます盛んに吠え始めやがった。自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 やがて犬が吠えてるのに気づいて、家の中からトッツアンが出てきたので、「真野寺」への道を聞くと、

 「確かに上がって行く山道は旧道だったが、今ではだれも通らないので、通れなくなってるだろ。
 真野寺へは、家の前でY字になっているコンクリ道を行き、トンネルを通って右だ。」
と親切に教えてくれました。

 すんまへんねぇ・・犬をヤカマシク吠えさせたにもかかわらず、親切に教えて頂いて・・

 林道のような道を自転車を押して上がったが、思ったよりも短い距離で、トッツアンが教えてくれたトンネルを通り、今度はブレーキかけて「キーコラ・・」言わせながら下り、幅広の道路を右に行くと、すぐに「安房国札34観音霊場」の25番札所「真野寺」でした。

真野寺、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文   安房国札34観音 真野寺    真野寺、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文
      真野寺 波の伊八

 札所「真野寺」で、まず目についたのが長い階段・・・ゲッ!!・・・・。

 観音堂内の正面には龍の彫り物があり、ほほおぉぉぉ・・・なかなかの作品じゃのおぅ・・・と思って、帰ってから調べると「波の伊八」作品らしく、どおりでなぁ・・・・たいしたモンだわぁ。

 静かに留まっている龍の彫刻が多いのに、この龍は現在進行中の動きを思わせます。 

27番「住吉寺」の海中出現石仏

自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文        魔除け、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文          魔除け、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 「安房国札34観音霊場」の25番札所「真野寺」を出て、「本郷」へ向かう途中、トンネルを抜けた付近で、道端の柱にゴミがぶら下げてあり、何でこんな所にゴミを引っ掛けておくんか?・・と思って良く見ると、竹と藁細工で何かの形を作ったようです。

 上が頭としたら、下の膨らみ具合から鳥かな?・・村へ悪霊が入らないような、何かオトロシイ呪い的云われが有る物でしょうか?・・だれか知ってたら教えてね。

 広い車道を自転車漕いでると、草むらに「瘡神」の看板が・・・ここら付近は、何かわからん魔除けの物が一杯有るんですねぇ。

 「瘡神」の看板と近くの木立には、アワビの殻が取り付けてあり、アワビで瘡神を退散できるのかな?、これも、だれか知ってたら教えてね、なんせ、こんなの始めて見たもんでして・・・・・・。

 「南千倉」付近で「住吉寺」への案内看板が出ており、念のために家の前に座ってたオババに聞くと「今、ジイサンを呼ぶから」と言い、家の中に向かって怒鳴り声でジサマを呼びます。

 あっ・・いえ、そんな怒鳴るような事までして頂かなくとも、「看板の通りで良い」と言ってくれれば済むのになぁ。住吉寺、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 家の中からも負けじとばかりに、同じような怒鳴り声で返事して出て来るジサマ。

 お互いに耳が遠いから、怒鳴り声で話しているのか・・・それとも、ケンカしていてホンマは仲が悪いのか・・なんか、尋ねたのが悪い気がしてきた。

 σ(*_*)らも、やがてトシとると、そんな風に怒鳴りあうのかなぁ。

 出てきたジサマが「歩きか?」「いえ、自転車です」

 看板方向とは違う方向を指して「そこの細い路地を入って行くと、自転車ならば通れる細い橋がある。 畑が有るから寺の方向へ行けば良い。」

 教えられた絶対に近所の人しか通らないと思われる狭い路地を行き、ホンマに細い橋を渡ると畑地へ出ました。

 そこからは、なるほど寺の堂が見えます・・ただし、一つでなく、4つも・・どれが正解じゃろ?と、そこらに居た人に聞くと、一番右の堂がそれだと教えてくれました。

住吉寺、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文      住吉寺 海中出現      住吉寺、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 先を行ってた越後屋なんか、最初に有った左側の堂前でウロウロしており、こりゃあぁ・・・初めての人は、わからんじゃろなぁ。

 27番札所「住吉寺」境内には岩窪に入った石仏が有り「海中出現」の名札が置いてあります。

 ほほおぉぉ・・・荒波を真っ二つに裂き、無信心モン達を叱りつけるため海中より現れ出たのか・・・スゴイなぁ・・と思ってたが、帰ってからネットで調べると、沖で漁していた網に引っ掛かった石仏らしいが、まぁ・・「海中出現」には、違いないわなぁ。

安房国札34観音 住吉寺         住吉寺・彫刻、自転車で巡った「安房国札34観音霊場」紀行文

 境内にある堂が札所かと思ったら、入口付近の崖の上にあるのが27番札所「住吉寺」観音堂でした。

 参拝後、国道410号線へ出る時に、勘で別の細い道を通って行きましたが、国道からこの寺へ来る人は、道路入口がわからんと思う。

 そもそも、あのジサマ・バサマが怒鳴りあってた家付近に有った看板は、どの方向から「住吉寺」へ来させようとしたのかも、よぉ~わからん。


  小松寺、安房国札34観音霊場記←前頁「九重」へ    次頁「南房総」へ→南房総、安房国札34観音霊場記


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


以下、広告です。