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 異国寺院 ワットパクナム 2012.5.22 旅行  2013.3.21 掲載

日本大道院純陽宮(台湾)と尺八/ワット・パクナム日本別院(タイ)

日本大道院純陽宮(台湾の寺)にて尺八献笛

純陽宮   純陽宮(台湾の寺)・事務所、「安房国札34観音霊場」紀行文    純陽宮(台湾の寺)・事務所玄関、「安房国札34観音霊場」紀行文

 せっかく千葉県まで遠征しに行ったのだから、付近に何か変わった面白い物が無いかとネットで探すと、「日本大道院・純陽宮」という台湾の寺?が有りました。

 σ(*_*)が知ってる異国の寺院で知ってるのは、西洋バテレンの教会しか知らず、今では結婚式場になっており、そのタグイの怪しげな新興宗教施設がアチコチに有りますが、台湾の寺なんて始めて知りました。純陽宮(台湾の寺)、「安房国札34観音霊場」紀行文

 雨がドシャブリの中を、地図で調べてその「日本大道院・純陽宮」なる所へ行ってみると、道端には、いかにも中華風の門というか・・ゲートが・・・何も知らない人が見たら、中華料理店と間違って、ラーメンでも食べに入るかもしれない。

 ネットで調べた時は、入り口に「自由に入ってよい」と書いてあったらしいが、それでも礼儀として事務所らしい所へ行き許可を求めました。

 オバハンが出てきて、中国語ナマリの日本語で了解し、「中のノートに、名前を書いて行ってね」と言います。

 日本のS学会もマネして、あの使われてる様子も無い巨大施設を、一般の人達に自由に見学させたら良いのにぃ。

 写真撮影の許可も貰い、「純陽宮」の中へ入ると線香の匂いが・・壁に貼ってある線香の供え方の写真撮ってると、気弱そうな中年男の人が来て、どうやら説明案内人らしい。純陽宮

 「純陽宮」祭壇の中央が一番えらい神様で、向かって左側がその次、右側はその下らしく、神様にも格付けがあるらしい。

 「神様・仏様、皆同一」という趣旨らしく、どこの国の神様・仏さんも、すべて源は一つだという教義のよおです。

 その割には、いっぱい神様が飾って有り格付けしてあるが・・一つだけで良いんじゃないの?・・教義内容が今一つ、よぉ~わからんかった。

 たとえば座禅してどうするとか、何かを唱えてどおなるとか・・案内人は片言の日本語なので、あんまり難しいことも聞けない。

 試しに「自分なりの参拝の仕方ですが、ここで尺八を吹奏しても良いか?」と聞くと、すんなりOK。

 今まで、ずう~っと異教の教会内で尺八を吹くというのを試してみたく、尺八吹奏許可の可否はともかくとして、その答え方により教義の一端がわかるような気がしましてなぁ。純陽宮(台湾の寺)、「安房国札34観音霊場」紀行文

 よっしゃ、よっしゃ・・・と、車から尺八を持ってきて「手向」を吹き、コンクリ部屋なので音の響きはもんのすごく良かった。

 S学会や「何とかの塔」で尺八献笛を試したいのだが、たぶんアカンじゃろなぁ・・でも機会が有れば試してみよう、その時にどのような答え方するかが楽しみだ。(^O^)

 尺八を吹き終わると、案内人の男性が拍手しながらエライ喜んでくれ、わざわざ事務所まで自分の名刺を取りに行き渡してくれます。

 外の施設もゼヒ見て行け・・と言い、行ってみるとプレハブ住宅のような物が建っており、年に2回の祭りの時の宿舎らしい。

 茶を飲んで行かないか・・と誘われたか、次の予定が有るのでと断りました。

 ホントに時間があれば、茶でもすすりながら、じっくり「日本大道院・純陽宮」の教義内容を聞いてみたかったのだが・・・なんせ、もう夕方近くだったので・・

ワット・パクナム日本別院(タイの寺)・ビルマの竪琴の坊さん

ワット・パクナム(タイの寺)事務所、「安房国札34観音霊場」紀行文     ワット・パクナム(タイの寺)・鐘、「安房国札34観音霊場」紀行文     ワット・パクナム(タイの寺)、「安房国札34観音霊場」紀行文

 「日本大道院・純陽宮」近くに「ワット・パクナム日本別院」という「タイ」の寺が有り、この付近は外国の寺院を建て易いのでしょうか。

 「ワット・パクナム日本別院」へ行くと、おぉぉ・・四角の極菜色のそれらしい建物が見え、思ったよりも大きい。ワット・パクナム

 まずは事務室らしい建物へ行ったが、説明看板がアチラの言語で書いてあるので、さっぱりわからんかったが、それでも「入るのを歓迎する」とネットに書いて有ったような気がしたので入口の受付へ行くと・・

 おぉぉ・・これまた黄色の布を巻き付けた「ビルマの竪琴風の坊さん」が座ってるでぇ・・始めて現物を見たあぁ。!(^^)!

 「寺を拝見して良いでしょうか?」と聞いたが、日本語がわからんのか事務室の奥に居たオバハンに何か言うと、オバハンが来て「どうぞ見てください、入り口にヒモが掛かってるので外して、帰る時に締めてね」と言うので、礼を言ってまずは建物外側を見学。

 三方向どちらにも入り口らしい扉が有るので、どれでも良いだろおと思ったが、越後屋が「番人がいる方が正面じゃなかろうか?」

 おぉぉ・・そお言われてみれば、3箇所有る入口に番人が立っているのは一カ所だけで、そこの入口には鍵が掛かっており開かず、やはり事務所側入り口の方にヒモがかかっていました。

ワット・パクナム(タイの寺)・扉、「安房国札34観音霊場」紀行文  ワットパクナム          ワット・パクナム
ワット・パクナム(タイの寺)・堂内、「安房国札34観音霊場」紀行文ワット・パクナム(タイの寺)・天井絵、「安房国札34観音霊場」紀行文 ワット・パクナム(タイの寺)・天井絵、「安房国札34観音霊場」紀行文

 扉を開けて入ると、内側には赤い絨毯が一面に敷いてあり、おぉぉ・・・!!

 正面に当たる所に、お釈迦さんが座っており、壁というか天井付近の敷居には、わからん絵がいっぱい描いてあり、たぶんお釈迦さんの物語じゃろなぁ。ワット・パクナム(タイの寺)、「安房国札34観音霊場」紀行文

 時間が有れば、ここで尺八吹いて響きを試したかったが、もう暗くなり始めており時間がなく、またオバハンを通じて竪琴風の坊さんに許可の通訳してもらうのもタイヘンそうなのでヤンピした。

 日本と違うタイ国の小乗仏教では、寺院内での尺八吹奏の可否・・果たして、どうなのだろうか。

 見終わって建物を出ようとしたら、竪琴風の坊さんが室内に入ってきて、見ると坊さんは裸足です。

 あちゃあぁぁ・・そおいえば、絨毯が敷いてあるから「ワット・パクナム日本別院」では土足厳禁だったのかもしれない、下駄箱が無かったもんだから、ついつい、そのまま入ってしまったが悪い事しちまった。

 続いて白い服を着たオバハン二人が来て、先に来た坊さんと相棒・オバハンの三人分のツッカケを入り口扉前から、わざわざ白い階段の下まで戻しに行きます。ワットパクナム

 あらあぁぁ・・室内どころか、その周囲にある白い大理石の上も土足禁止なのじゃろか?、そお言えば、向こうの国では裸足が原則なのかもしれん。

 もし、「ワット・パクナム日本別院」へ来る予定の人が居れば、σ(*_*)みたいに室内へ靴やツッカケを履いて入らないようにね。

 車に戻ると、どこに隠れていたのか何人ものビルマの竪琴風の坊さん達が、事務所から寺の方へ歩いて行き、時間も夕方5時頃なので、お祈りの時間だったのかな?

 「ワット・パクナム日本別院」も雨が降って無く、また時間的余裕が有れば、じっくり見たい所でした。

日本寺院との比較

 今回「日本大道院純陽宮」「ワットパクナム日本別院」と2つの外国の寺を訪ねましたが、日本の寺との違いは何か?

 一番の違いは、ヒヤカシでも良いから、とにかく来てくれ・・と、どんな考えを持っていようとも、来る者を全て受け入れてる感じの雰囲気が有ります。

 日本の寺には、そんな雰囲気は全く無く、どちらかと言うと扉をビシッと閉じて拒んだり、拝観料なるものを徴収する所までもあり、それほど寺へ来させたくないのか。

 結論として・・・日本の寺は「敷居が高過ぎる」の一言につきる。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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