HOME > 遍路・巡礼 > 「秩父34観音霊場」目次 > 25 巡礼只一人 法雲寺
H18.10.14 UP
白久駅から秩父34観音霊場の30番札所「法雲寺」の有る山に向かって、あんまり車の通らない、なだらかな坂道を、テクテク・・1km程度の距離なんですが、坂道のためか、えらく遠くに感じます。
山の中腹付近に「法雲寺」が有り、庭園は山の斜面を利用して造築され、前面には池を配した落ち着いた寺でした。
本堂に上がる階段を上った所に「足下注意」という看板が有ります。
別に飛び出た石も無く、転んでケガするような境内でも無いし、歩くのに不自由さを感じるような場所は見当たりまへん。
何を注意しろと言うんかいなぁ?・・と思いながら、看板に書いて有る注意書きにダマされたつもりで、ふと足下を見ると・・・・
おぉぉぉ・・・!!、な・・なあぁ~ぁん~とおぉぉぉ~~そこには・・!!、皆の衆、驚くでねぇぞ。
100円玉が偶然そこに落ちており、喜んで拾いあげて、黙ってポッポにナイナイしちまった。(^O^)タハハハ・・・いんやぁ違う・・そおいう場合は、ちゃんとお賽銭箱にでも入れておかないとね、σ(*_*)正直な人間だから・・・。
そこに犬の糞が落ちており、もう少しで踏んづける所じゃった、危なかったなぁ・・・・ええい、そうじゃねぇ・・・そんなモン落ちてたんじゃねぇ。
そこには美女の亡霊のようなモンが浮き彫りにされており、微笑みながらウィンクしてた・・・違うちゅうとるのにいぃ・・、そんなウレシイモンだったら、喜んで写真に撮ってやるわい。
と・・くだらん事を言ってると飽きられるから、話しを戻して・・・そこには・・黒いアリさんが所々に居るでねぇか!!
しかし、アリさん位なら珍しくも何ともないし、今までにも気付かずに何匹も踏み付けてたじゃろなぁ・・なんちゅう罪深い事をした事か・・・ナムナムナムナム・・・と思いながら、さらに良く見ると、それはアリさんではなく、小さい蛙の形をしとります。
えっ!?・・おい、生きとるんか?・・と思って見ていると、ピョコピョコ動くでねぇか!!
こんな鉛筆の芯みたい小さい蛙を今までに見た事がなく、天然記念物にでもなってるんやろか?
これは「足下注意」の看板が無かったら、知らずに蛙さんを踏んづけて行ったかもしれず、ちなみに越後屋は、教えてやるまで知らなかったそおで、たぶん踏んづけて行ったと思う、カワイソーな事をするヤツじゃ。
しかし、ここに来る参拝客のどれだけの人が、この看板通りに足下を注意して、このチッコイ蛙に気遣いながら歩いてくれるじゃろうか?
追記 ネットで調べてみると、あまりこの「小さい蛙」は紹介されておらず、「埼玉県荒川商工会のブログ・お寺に現れた蛙の大群」一つだけ見つけましたが、この「小さい蛙」の事でしょうか?。
だれか知ってたら教えてください。(2020/7追記)
この「法雲寺」には寺宝が有り、本堂脇のガラス戸越しにタダで見れます。
ええですなぁ・・今時の寺は拝観料やら、寺宝で見物料を取って、ガッポリ儲けようとしとるのに・・
「法雲寺」寺宝には「楊貴妃の鏡」「天狗の爪」「龍の骨」というのが有り、曰く因縁付きの、それはそれは珍しいもんです・・ホンマかどうか、わからんが・・・
そのガラス戸の寺宝と共に、昔の古い巡礼札が展示されてました。
昔の巡礼札は大きかったんですなぁ、こんなのを担いで巡礼しとったんでしょうか、今なら薄い紙切れ一枚で済むのですが・・・・。
読んでみると「天文五年(1536) 何とか、かんとか・・・西国坂東秩父百ケ所巡礼只一人」と書いて有ります。
ふうむぅぅぅ・・・四国霊場なら「遍路」と言い一人で歩いていても「同行二人」と書くのですが、観音霊場巡りは「巡礼」と言い、ありのまま「只一人」と書いたんですねぇ。
この「只一人」という字句を見た瞬間、なぜか西国霊場を歩き巡った時(まだ途中)の風景が目に浮かびました。
昔は今と違ってコンビニとか民宿等が、そこらに無いので、σ(*_*)が歩いた以上にもっとキツくて難渋した事と思います。
しかもたった一人で気の遠くなるような遠距離を巡礼をし、途中で泣きたい位に、つらくて寂しく、心細い思いもした事と思ます。
ちなみに「越後三十三観音霊場」を巡った時は、自分一人で巡ったので、この「只一人」の語句がもんのすごく気に入ったので題名に併用しました。
時間に余裕が有り、人も来ないようなので、本堂でしばらく小雨に煙る庭園を眺めながら、尺八を吹いていました。
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