HOME > 遍路・巡礼 > 「秩父34観音霊場」目次 >36 札立峠(馬頭観音堂)
H18.12.30 UP
「道の駅 龍勢」から札立峠へ向かって、旧道をテクテク・・・やがて左の山側に岩肌が見え始めました。
ここら辺は岩肌が見える所が多いなぁ、あれも何か名の有る所かなぁ・・と思い地図を見ると該当付近に「白砂岩」と書いてあります。
「おい、見てみぃ、あそこの岩が出ている所、白砂岩ちゅうらしいでぇ。何か白い物が2つ見えるけれどあれの事かな?」
「何言ってまんがなぁ、あれは建物じゃないの・・・あっ、岩の所に遊歩道のような物が見える。」
残念ながらσ(*_*)は近眼と乱視なので、白い物が看板のようにしか見えず、なもんで当然、遊歩道の柵なんかも見えまへん。
そのうち「白砂公園」の看板が有りましたが、遠回りになるので行きまへんでした。
少し行くと「札立峠」への分かれ道になり、道端に「馬頭観音堂」が有り少し休み、こじんまりした堂ですが、片田舎の堂にしては彫り物が立派だった。
正面の「龍にエサをやってる3人?」の彫刻も立派だったが、それよりも階段付近の柱にまで「蓮の花」の彫刻がしてあったのには、正直スゲエ~、よぉ~ここまで彫ったなぁと思った。
普通、柱にまで彫刻するのは、人が沢山集まって金が有り、名も有る寺だと思い、言っちゃあぁ悪いが、こんな片田舎の、あんまり人が来ないようなお堂で、柱にまで彫刻して有るのは珍しい。
きっと、秩父34観音霊場巡りをして34番札所「潜水寺」へ行く多くの巡礼も、この「馬頭観音堂」で休みながら彫り物を眺めて感心した事でしょう。
一休みした後、ほとんど車の通らない車道をテクテク歩いてると、先を歩いてる越後屋が紫陽花のを眺めています。
ほほおぉぉ、あいつにも花を愛でる心があったんかと思って感心してたら、その紫陽花が咲いてる所から下の畑の道へ行こうとします。
あらら・・どうした?何を血迷ったんじゃ?・・ボケるにゃまだ早いぞ、と思って声を掛けると「ここに近道と書いてある」と言います。
どれどれと紫陽花を見ると、そこに巡礼札が有り、「車道を歩くより、この下の道行くと1kmほど短縮できる」とマジックで書いてあります。
おぉぉ・・さすがに何でも目ざとく見つけるヤツじゃ、ボオッ~としながら歩いてたら、気がつかんかったろおなぁ。
感心して読んでる間に越後屋は、ワシを置いてトットと小川の橋を渡り畑の方へ行き、あらら・・置いてかないでぇ~・・と追い掛けたら畑の所から山道へ入る所に巡礼札が有ります。
この山道がまたキツく、やっと車道にたどり着くと目の前に民家が一軒有り、地図で確かめると、どうやら「藤芝」集落の箇所をショートカットしたようです。
すぐそこのカーブを一つ曲がると、下の方に車道が見えます。
どうせその車道まで降りなければアカンのなら、ガードレールをまたいで墓の所から、真っ直ぐ下へ降りて行った方が道をショートカットできるなぁ・・と思いましたが、そのまま歩いてると下の道とY字になって合流しました。
良かったなぁ・・ケチな考え起こしてショートカットしたら損する所だった。(^O^)
その付近が「頼母沢」集落のようで、深い山に囲まれており、水の流れていない側溝に足を入れて道に腰を掛け、しばし休憩・・ちょうどベンチのようになって座り具合が良いでんなぁ。
人家が点々と有る車道を進み・・・・途中、民家の庭に居る犬に吠えられたので、杖でガードレールを思いっ切りブッ叩き、大きい音をさせて、ビックリさせてやったが犬は吠え止みません。
四国では、この手で犬を黙らせた事が一度有ったが・・・秩父の犬には効かんようで、家の人が犬を叱っていたが、それでもしばらく吠えており、言う事を聞かん犬やのおぅ。
庭石に丁度良いような石が道端に転がってるなぁ・・と思いながら歩いてると、そこから「札立峠」へ上がる山道に入る箇所でした。
けっこうキツイ山道でヒーコラ言いながら歩いてると、注連縄を張った結界の道が有り、きっと神域で通ったらアカンのでしょう。
再びヒーコラ言いながら上ってると、道端に座るのに丁度良い平べったい石があり、付近の巡礼札に「お休み石」と書いてあったので、たぶんそこらに転がっていた石を道際に置いたのでしょう。
これがまた庭石に良さそうな大きさの石で、担いで持って帰れるモンなら持って行きたいような石です。
しばらく行くと「茶屋跡」の看板が有り、熊野古道にも、たくさん茶屋跡が有りましたが、ほとんど跡形も無く、せいぜい石垣がその存在を残すだけだったなぁ・・・と思って歩いてると、すぐ近くに廃屋が有り、そこで茶屋をやってたようです。
まさか、こんな所に廃屋が残ってるとは思わず、ここで生活するのもタイヘンだったでしょうなぁ・・と思ってたら札立峠に着いちゃった。
そりゃあぁ茶屋があれば、そこで一服しますわなあ。
札立峠・看板の下に、新しく小さい石仏の観音さんが草の中に隠れかかっており、大正時代に作られた道標が有りました。
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