「六郷満山」霊場ではありませんが、国東半島の名所「中山仙境・無明橋」を、冥土の土産話にぜひ渡ってみたいと思いましてなぁ。
「無明橋」に一番近そうな所から登ろうと思い、「坊中登山口」駐車場に車を止めました。
出発準備をしてると、越後屋が登山姿のトッツアンと話しをしており、「中山仙境」の状況を聞いてみると、トッツアンは
「前田登山口」から「無明橋」「九番札所」まで行ったが、その先がわからず引き返した。」
ちなみに別の「前田登山口」からは、「無名橋」を通り頂上付近まで札所番号が付いて箇所が有るらしい。
「道の状況は、ほとんど尾根伝いだが、踏み固めた回り道も有るので探して行かねばならなく、(杖を用意しているのを見て)鎖場が有るので、杖を持っての登山は無理。」
ううむうぅぅ・・・昨日登った「両子山」状態なのかな?・・いずれにしても「中山仙境」は、なま易しい山ではなさそうだ。
礼を言って別れ、坊中登山口・駐車場から河原へ下りて向こう岸へ渡り、道を行くと、いきなり山斜面を垂直に上がるための鉄線ワイヤーが正面に垂れ下がっており、な・・なんじゃ、こりゃあぁ・・!!
普通ならば鎖を垂らすのだが・・鎖を買う金が無いので、鉄線ワイヤーで代用しているのか?、いよいよ両子山状態だなぁ・・すごいなぁ・・さすが国東峯道「中山仙境」・・・。
越後屋が何も言わない先に、勇敢可憐にも率先して鉄ワイヤーに取り付いており、自分も続けて上りましたが、上がってみると道らしいものが無い。
地図を見れば尾根沿いに道が記載されており、両子山でもそおだったので、道と思えば道・・と思える所を歩きました。
トッツアンが言ってたように尾根へ出れば道らしいモンが有るだろおと、無理矢理コンジョ出して尾根まで、とにかく上がってみました。
しかし尾根に出ても道らしいものが無く、完全に「両子山」状態・・さすが峯道「中山仙境」、恐るべし・・。
そのうち「両子山」で見たような赤テープが木に巻いてあるのを見つけ、所々に赤テープが有ったので、それを頼りに大きな岩をグルッと回りましたが、それ以上は行けません。
付近に道がないかと探すと、枯葉の中にドリンク瓶が1本捨ててあるのを見つけ、ここに瓶が落ちてると言う事は、だれかがこの場所に来た証拠なので、少しホッ・・・。
そりゃあぁ・・こんな状態になれば、ドリンクの1本でも飲んで、一服しながら落ち着いて次の作戦を考えたくなりますわなぁ。
時刻は2時過ぎ・・これ以上、道がわかりにくい状態が続くと、暗くなって帰れなくなる可能性が有るので断念して「坊中登山口」へ引き返す事にしました。
今度は下りなので、越後屋が「キャッ!!・・キャァ~ッ!!・・」と言いながら、おそるおそる下りて来ます。
ふん・・そんなカワイらしそうな声を出しても、助けてやらんわい。
あんまりにも「ギャアコラ・・」とウルサイので「ええいいっっ・・じゃかましい!!、そこらに有る草木を何でも良いから掴みながら下りてこい。枯れたのはアカンが、少し引っ張れば、草が生きてるか枯れてるか、わかるから・・」
と言ったが、やれないんだよねぇ・・登る時は、サッサッと上がるのにぃ。
鉄線ワイヤーの所でも、「どうして下りるのか、わからん」とゴネますが、ここでオンブしてやるとクセになるので、下りる見本を見せてやりました。
で・・実は、この道は間違った方向へ行った道だと、後でわかりました。
正解は川を渡って左ではなく、川沿いに右の道を行くのだそうで、そお言われれば、右方向への道も有りました。
ネットを見るとこの方達も、自分と同じ間違った方向へ行き、鉄線ワイヤーを伝って山中へ入り込んだよおで、「坊中登山口」から「中山仙境」を目指す方は、注意してください。
「坊中登山口」に着きましたが、せっかく遠い雪国から九州の地まで、はるばると来たのに、このまま有名所である「中山仙境・無明橋」を見ずして帰るのは、何がなんでも惜しい。
そこで執念深く別の「前田登山口」を試しに少し上がって、様子をみることにしました。
時間的に「無名橋」まで行けるかどうか、わからんが、地図を見て「弘法大師像」付近まで上がれば、だいたい道の状況がわかるだろおと思いましてなぁ。
ここの「前田登山口」は、階段を上がると細い道で急坂でしたが、道筋はハッキリわかり、擬木の階段も延々と続いており整備されてるよおです。
時刻は2時半、「無明橋」まで片道40分と聞いてるが、往復の時間だけを考えると帰りは4時。
11月の夕暮れは早く、遅くとも4時半まで麓に戻らないと山中で薄暗くなっちまうので、判断に迷うギリギリの時間です。
そんな心配をしている事も知らずに、越後屋はルンルン気分で「行く気、満々」なので行く事にしました。
あんたは良いよねぇ・・時間配分なんか気にしなくて、モンクだけ垂れてれば良いんだから・・それに引き換え、いつも気苦労しているカワイソーなアタイ・・・
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