埼玉に「聖天宮」という台湾の寺が有るので行ってみると、広場に極彩色のハデな大きな建物がデエェ~ェン~・・・おぉぉぉぉ!!・・・・いかにも、異国情緒ありそうな建物ですなぁ。
タダかと思ったが入場料300円必要であり、まぁ~いいや、デズニィランド感覚で異国の寺を見物するのも良いだろう。
入口の屋根瓦の先端には、龍やら何やらが、ゴチャゴチャと取り付けてあり、「はりゃあぁ~!!・・」と、口を開けながら見上げ眺めます。
中門(「前殿」と言うらしい)に座っていたオバハンが、天井の一つ一つの物が神様だと教えてくれました。
「おみくじ」が置いてあり、日本と違って一々神様にお伺いを立てないとアカンよおですなぁ。
順番的には、
1 籤竹を一本引いて、その番号を覚える。
すぐにその番号の「おみくじ」箱の紙を取ったらアカンでっせぇ。
2 神様に、この番号で良いか確かめるために「神杯」を床に落とす。
「神杯」は2個有り、それぞれの裏表に「陰」「陽」と書いてあり、落とした結果・・。
「陰」「陽」が出たら、その番号で良い。
「陰」「陰」、神様がアカンと言うので、籤竹で別の番号を引き直す。
「陽」「陽」・・・「陰陽」「陰陰」が出るまで、しつこく何度でも神杯を落とす。
と、説明書きに書いてありましたが、信じてないので、やらなかった。
壁に彫ってある、三国志のようなカッコウした馬に乗った人とかは、何かの物語を表しているのかな?
「聖天宮」本殿へ行くと番をしているトッツアンがいたので、写真撮影はOKかと聞くと、内部はダメだが・・と言いながら、室内の説明をしてくれました。
本殿・天井の丸い形の模様は全宇宙の源を表しているような事を言い、正面の三体が一番えらい神様だという。
神様の配置は先日の千葉の「純陽宮」と同じで、料金を取るだけあって、それよりも豪華になっており「道教」だそうな。
「純陽宮」の寺で貰った名刺をトッツアンに見せ、「この人と同じグループなのか?」と聞くと知らないらしく、ふううむぅぅぅ・・・同じ道教でも派閥が有るよおでんなぁ。
この「聖天宮」と同じ派閥は、横浜の中華街と長崎だそうです。
「ここで自分なりの参拝をして良いか?、尺八を吹いてもよいか?」と聞くと、「どうぞ、こちらでもヒャクハチの願いは・・どうのこうの・・」と喜んで言うので、おおそうか・・と思いながら尺八を取り出しました。
ところが尺八を見たら「できれば・・・あの・その・止めてほしい。責任者が外出中なので、自分では判断ができない」と言い始めます。
どおやら尺八を数字の「百八」と聞き間違えたらしく、「それでは室内ではなく、外の中庭正面ならば良いか?」と聞いても、やっぱり難しそうな顔したので、別にイヤガラセするワケでもないので、アッサリ引き下がって尺八をしまいました。
料金を取っても、一応宗教的意識はシッカリ持ってるよおです。
「聖天宮」本殿を出て他を見物すると、「陽紅布」という赤い細長い布が有り、これに願い事を書いて奉納するそうで、そお言えば「赤い蝋燭」も有り、この「聖天宮」は赤色が好きなよおです。
「鼓楼」から屋根先端の鳳凰を見ると、光ってるのはガラス等を使用してよおです。
ちなみに、本殿に向かって右が「陽」で男・龍、左が「陰」で女・鳳凰だそうで、そおいえば、おみくじも男女別々でした。
トイレ付近の焼却炉にも、派手な瓦飾りがゴッテリ付いており、記念写真撮るのにちょうど良いかもしれん。
何も焼却炉にまで飾りを・・と思ったが、ゴミを燃やすのではなく、神紙を燃やすためらしかった。
トイレへ行くのに女性用前を通ると、壁に中華風女性が立っている絵が描いてあり、おぉぉぉ・・・アイデアモンですなぁ・・と思いながら、男用も描いてあるかと楽しみに行ったら何も描いてなかった・・残念。
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「安房国札34観音霊場記」は、これで終わりです。完
引き続き、他霊場巡り等を御笑読ください。
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