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歩き遍路三巡目(逆打ち) 7 接待
H20.11.16 UP
朝、志度寺に車を置いて、テクテクと八栗寺 → 屋島寺を巡り、その日の行程を終わり琴電で、屋島駅から志度駅まで戻りました。
あっ、今回は久々に息子と一緒に3人連れでした。
メデタシ・・メデタシ・・・と・・ここで終わっちまったら、皆、怒るやろおなぁ・・・。
コラアァァ!!・・木戸銭返せぇぇ・・と・・・(^^;
琴電の列車は、座席に座る場所がない程度の混みようでしたが、そこは越後屋・・しっかり座る所を見つけ、自分だけ座りました。
抜け目の無いヤツでんなぁ・・こいつは長生きするでぇ・・。(-_-;)σ
σ(*_*)と息子は、ボケ~ェッと入口付近で立って外の景色を眺めていると、いつのまにか息子が向こうの席に座って、バサマと話しています。
後で聞くと、そのバサマが息子を呼んで「自分は次ぎの駅で降りるから座りなさい」と席を譲ってくれたそうです。
普通、若いモンがトシヨリに席を譲るもんですが、ここの土地の人は遍路に席を譲ってくれるようで・・すんまへんねぇ。
息子は、聞かれて親子三人で遍路してるんだ・・という話しをしてます。
そうしているうちに列車が駅に止まり、その駅から乗って来た中年男性が、入口からすぐに越後屋に近づき「はい」と言って小銭を越後屋に差し出しました。
越後屋も、いつもと変わりなく口あけてポケエッ~としてたので、何かわからず「はっ?」という顔して中年男性を見ると「お布施です。」と言います。
越後屋は、今まで単独でお接待された事が無かったもんだから、初めて気がつき、あわてて受け取り礼を言ってました。
席が空いたのでσ(*_*)も座りました。
偶然にも隣りに座ってるのが若いネエチャンで・・・!(^^)! ナハハ・・・
あっ・・ワザとじゃありまへん・・そこしか無かったのです。
ネエチャンは、本を読んで耳にイヤホンつけて何かを聞きながら読書してるようでσ(*_*)には、目もくれません。
手の指の爪がエライ長かったから、なんか知的な仕事か、ハイカラな仕事をされてるんでしょう。
この爪で引っ掻かれたら痛いやろおなぁ~・・
料理なんか作るのどうするんやろ・・
インスタントラーメンなら作れるかもしれんなぁ~・・・
料理で使うラップの部分を、爪で穴開けて剥ぐのには、丁度都合がエエやろおなぁ~・・と、ついつい・・いらん心配をしました。
次ぎの駅に着くと、息子の隣りに座ってた中年のオバハンが「はい」と言って、息子にスーパーの袋に入った物を押し付けるようにして降りていき、後で見ると箱詰めされて並んでいるイチゴでした。
あらあぁ~・・・オバハンが今日の夕食後に家族で食べるつもりで、スーパーで高い金を出して買って来たんだろおに・・・
隣りで息子の話を聞いていて、親子で遍路しとると言うから、なんかカワイソーな事情でも有るのかと誤解されちまったんかなぁ。
そおねぇ・・息子もσ(*_*)と似て、ボオッ~とした顔しとるし・・
越後屋もカシコそうには見えんし・・・上品そうでもないし・・・
と思ってると、隣りのネエチャンがσ(*_*)に話しかけてきました。
おぉぉっっ・・・この・・・小汚い作務衣を着て、不精髭を生やした汗臭いトッツアンに、よぉ~話しかけてくれて・・こ・・これは奇跡じゃぁぁ・・・(;_;)
普通なら胡散臭そうに離れて「あっち行け、シッシッ・・」と言って相手してくれんのに・・なんちゅう優しいネエチャンやろ・・(T_T)
あんまりの嬉しさと感激で混乱しちまったもんで「どこから?」の問に、今日の出発地を答えちまった。
今考えると・・たぶん・・住んでる土地名を聞いたんやろおなぁ・・
それでも、ネエチャン・・・イヤな顔せんと話しを合わせてくれたもんなぁ・・
なんせ・・ここしばらく、若いネエチャンとマジメにお話しする機会なんか、無かったもん・・・(;_;)
02/06/14記載
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