HOME > 遍路・巡礼 > 「秩父34観音霊場」目次 >24 信願相撲 (長泉院・清雲寺・千手観音堂)
H18.10.7 UP
浦山川に掛かる大きな「諸上橋」を渡ると、真っ直ぐに続く長い坂道を上がります。
地図では、この辺に秩父34観音霊場の29番札所「長泉院」がある事になっており、どの辺かなぁ・・と思っていると坂を上がった所に有りました。
坂道を上がっている時、再び雨が強く降って来たので、いつものように入口を感慨深げに眺めるヒマもなく、そそくさと境内へ入り雨宿りする場所を探しました。
そりゃあぁ、そうだわ・・信心が足りんモンのやる事だから、到着の感激で涙に咽ぶより、雨に濡れてカゼをひかねぇかと心配する方が大切だもん。
閉まっている納経所?の庇下にベンチが有ったので、雨宿りしていると珍しい事に越後屋が荷物を置いて、どこか他に休む所が無いか偵察に行きました。
いつもならばσ(*_*)に行かせて、当たり前のような顔して自分は座って待っているだけなのに・・・だから雨が降ったのかなぁ。
やがて戻って来ると、「本堂の軒下に「自由にお休みください」と書いて有る」と言い、自分だけサッサッと荷物を持ち、σ(*_*)の方には目もくれずに、そちらの方へ移って行きます。
まぁ・・確かに、ここは少し雨が当たって、雨宿りするには最適の場所とは言えんが、雨が降ってるので、あんまり動きたくないんだよねぇ。
しかし、どうせ本堂の方へも行かにゃならんので、σ(*_*)も移動しました。
行ってみると本堂軒下には、毛氈を強いたベンチの上に、石がズラッ~と並べてあります。
なんで、こんな所に石コロを並べとるんじゃ?・・漬物石を日光消毒しとるんかな?・・今日は雨が降ってるから消毒にならんしぃ、取り込み忘れたんかな?
それにしてもこんな本堂軒下に並べねぇで、台所付近の目に付かん所へでも置いておけばええのにぃ。
と、思いながら近寄ってみると、だれが描いたのか、わかりまへんが、そこらに転がっているような自然石の形に合わせて、達磨さんとか仏さんが描いてあります。
はらあぁぁ・・・信心の足りんモンには、真っ先に漬物石だと思っちゃうんだよねぇ。
軒下から見る「長泉院」の庭は、遠方の山を借景としてうまく使っております。
参拝後だいぶ休んでから29番「長泉院」前の車道に出ると、小雨の中を道の真ん中に猿が2・3匹居り、σ(*_*)らの姿を見るとパッと逃げ去り、おぉぉぉ・・・やっぱり、この辺にも猿が居るんじゃなぁ。
小雨の中を、トボトボ・・・・・・・
話しもせずに、テクテク・・テクテクテク・・・・
何を考えているのか黙って、トボトボ・・・・・
やがて道沿いに「しだれ桜」で有名だという「清雲寺」が有るので寄ってみました。
「しだれ桜」と言うのを初めて見ましたが、名前の通り柳のように枝が垂れ下がっており、オマケに「しだれ桜」が1本だけというケチなモンではなく、そこらにワンサと有ります。
残念ながら桜の時期ではないので緑の葉が茂っていおりましたが、これだけ多くの桜が有ると、春の季節には満開になって見事でしょうなぁ。
再び小雨の中をトボトボ・・・と歩いてると、道脇に何の変哲もない村の小さいお堂が有り、フト見ると欄間の彫刻が、遠目に見ても細かな細工がしてあるように思えたので近寄ってみました。
そしたら、そこが「千手観音堂」で、案内看板を読んでみると、けっこう由緒の有る古いお堂のようです。
ここの広場に土俵が有り「信願相撲」ちゅうのが行われるらしく、「二番取りで、一番で勝った者は、二番目では負けるという勝敗無しの取り組み」という不文律が有る相撲らしい。
八百長と言えばそれまでですが、二回目の時にワザとバレるような負け方をすると相手に対して失礼になるやろねぇ。
真剣にやって負けたという見え方の方が、相手にとっても見物してる人達に対しても好感がもたれ、そおいう良い感じの所が、この信願相撲の見所かもしれまへん。
この世には何がなんでも勝たにゃならんという事も「有り」ですが、このように遺恨が残らない勝負無しの試合というのも「有り」だと思います。
なんちゅうか・・心の余裕と言うもんが感じられるなぁ。
千手観音堂の天井には、「相撲四十八手」の絵が奉納されており、こおいう奉納画を見るのも初めてでした。
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