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佐渡-07 「北鵜島小学校真更川冬季分校」 「高千小学校南分教場」
所在地 北鵜島小学校・真更川冬季分校 佐渡市真更川
高千小学校南分教場 佐渡市北片辺
撮影日 2017/6/26
「北鵜島小学校・真更川冬季分校」は、計画段階から場所が特定できず、たぶん集落内のこの辺だろなぁ・・と思いながら狭い道を入りました。
どこを見ても民家造りの家ばかりで、やっとオババが道に居たので「佐渡の学校」の本に出ている写真を見せながら聞いてみました。
「あのぉ・・この辺に真更川の学校が有ったそうですが、どの辺でしょうか?」
「あん?・・学校なんて無いよ。
うん?・・・あぁぁ・・この写真、公民館だわ。すぐそこを行った所に有る階段の上だよ。」
良かったなぁ・・本に写真が載っていて・・これが無かったら、くどくど説明してもわからんかったろなぁ。
実際、地元住民の人に、この本の写真を見せて、一発でわかってくれる事が、この後も数回ありました。
少し戻った所に階段がありましたが、道端から見ると、どう見ても民家の造りですが、本の写真と見比べてみると、ここでした。
校庭は、それほど広くなく隅に石が立っており「南無阿弥陀佛」と彫ってあります。
側の入口扉を開けてみると、壁に「四国八十八箇所」の納札が貼ってあり、へえぇぇ・・珍しいなぁ、こんな所で納札を見るとは思わず、奉納年月を見ると昭和41年でした。
中を拝見すると10畳位の広さで囲炉裏が有り、ここでジサマ・バサマが集まって念仏でも唱える風景にピッタリの部屋です。
本尊さんは奥の戸を開けた所に居るのだろうけれど、信心が足りんので見に行かず、これを書いてる時に調べると「西光庵」と言うらしい。
学校の入口と思われる所へ行き戸を開けると、集会場風の板の間になっており、先程の「西光庵」とは廊下でつながっています。
壁には写真が飾ってあり、オババが拝んでるのと、綱を持って大きく輪になっている人達が写っており、運動会の綱引きの準備か?
そお言えば、念仏講で座って数珠を順繰りに回すのを見たことが有るけれど、この写真では立っています。
これを書いてる時に調べてみると「百万遍佛念仏講」と言って、数珠を持って走り周るのが特徴らしく、佐渡でも有名な行事らしかった。
「佐渡の学校」より抜粋
冬季分校の開設期間は11月1日~3月31日までの5か月間で、1年生から4年生まで通学していました。
「高千小学校・南分教場」跡地は、現在「夕鶴の里」になっています。
「夕鶴の里」は、佐渡に伝わる「鶴女房」を元に作られた「鶴の恩返し」で有名な発祥地で石碑があります。
この日は夕方近かったので、施設には寄りませんでした。
「佐渡の学校」より抜粋
戦後初めは平屋だったが、後に二階建てになった。
今有る建物は当時の物ではないが、建っている位置は同じで、空き地になっている部分がグラウンドだった。
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