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 所 在 地   山梨県北杜市須玉町小尾
 撮影年月日  2023.11.9


増富中学校(工藤耀日美術館・天空の美術館)

増富中学校、山梨県増富中学校、山梨県増富中学校、山梨県
増富中学校、山梨県増富中学校、山梨県

 山梨県の木造校舎「増富中学校」は、トンネルの上に有り、そのまま校舎が残っていました。増富中学校、山梨県

 校門に「工藤耀日美術館」の看板が有り、いまも美術館をやっているのかなぁ・・と思いながら校舎近くへ行くと職員室付近に電気が点いており人が居るよおです。

 雨が降っていたので車から下りてモタモタしていると、白髭を生やしたジサマが出て来たので、名刺を渡し校舎撮影の許可を求めると了解してくれました。

 いつもの通り図々しくダメ元で「できれば学校の特徴が出る廊下と階段だけでも撮影させて欲しいのですが・・」とお願いすると、あっさり「いいよ」と言って中へ入れてくれました。

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 廊下には絵がズラッと飾ってあり、お金も払わないのに絵を鑑賞すると悪いと思い、早々に廊下と階段だけを撮影して礼を言って出ようとしたら「二階へ上がってもいいよ」と言ってくれます。

 二階の廊下も教室にも絵が飾ってありますが、机・椅子等を並べた教室風景では無かったので、絵の写真を撮るのも悪いので、サッと一通り歩きました。増富中学校、山梨県

 廊下の階段附近にガラス棚が有り、中に生徒作品らしい石膏細工がありましたが、まさか先程のジサマが作ったのじゃないだろなぁ。

 チラッとジサマの描いた絵を見ると墨絵が主で、棟方志功の作風に似ており、その事を言うと美術学校の授業で棟方志功に教わったそうです。

 校舎を出る時に「これから他棟校舎の外観も撮らせてもらいます」と言うと「鍵が掛かってないから、自由に入って撮って良いよ」と涙が出るほどウレシイ事を言ってくれ、自分の名刺に尺八の写真を載せていたので、同じ芸術家として好意的に校舎を見せてくれたのかもしれません。

 木造校舎の外・内部共に当時のまま残っており、後から手を加えた箇所は無く、聞いてみると毎日廊下等の掃除がタイヘンだと言っており、そお言えば廊下は廃校に有りがちなホコリっぽい事はなく、キレイにしてありました。

 帰ってネットで調べてみるとジサマは同年配かと思ってたが、自分よりも10才ほど年上で、ずいぶん元気で若そうで、美術館は別名「天空の美術館」となっているらしいが、あいにく雨のため天空の状態は味わえなかった。
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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「三谷」を載せており、 聞いて頂ければ泣いて喜びます。