HOME > 遍路・巡礼 > 「国東・六郷満山霊場」地図と目次 > 2 お山めぐり
両子寺「奥の院」へ来る途中に「お山巡り 七不思議 百体観音霊場へ」の案内看板が有りました。
その案内看板の所から両子山・山頂へ行くようなので、入口に垂れている鎖に掴まりながら急斜面を上がりました。
パンフレットにも紹介されている道なので、どうせ最初の所だけキツそうに脅かしてるだけで、後は楽勝だろおと思ってたんです。
ところが普通ならば、その付近から整備された散策路か、スンナリと山道がわかるようになっているモンなんですが、枯れ葉が道に溜まっており、やっと道らしいのがわかる程度でした。
この付近だけかな?・・と思ったが、その先もずうっ~とそんな感じで、どこが道がわからないような箇所付近には、赤いテープが木に巻いてあるので、たぶん目印だろおと思い、それを頼りに何とか行きました。
山道の落葉を掃いて掃除しておけ・・と言うのは無理な相談だわなぁ。
上の方に岩が見えた所が「百体観音」で、確かに石仏が岩肌に沿って並んでいるが、ホンマに百体も有るんじゃろか?
パンフレットの略図には「百体観音」の前に「針の耳」が描いてあり、「百体観音」の所に有る穴がそれかと思ったが、「針の耳」は、その穴を通った少し先に有り、越後屋が笠をぶつけながら通りました。
で・・「針の耳」を無事に通り抜けましたが、その先は、どの方向へ行って良いのかわかりまへん。
なんせ、道と思えば道・・そおでないと思えば、そう思えるような場所なので、他の人達は良く迷わずに、ここへ来たなぁ。
老眼なのに遠くの物を目敏く見つける越後屋が、木に巻いてある「赤いテーブ」を見つけました。
途中の山側に石仏が並んでおり、おぉぉ・・この道で正解だった。
「両子山山頂」と「両子寺 針の耳 鬼の背割」の矢印が描いてある看板があり、「峯道トレッキングマップ」に掲載されている「No.70」のポイントでした。(地図参照)
「鬼の背割」は、すぐ近くに有り、取り合えずその岩の隙間を通るとコンクリ車道がチラッと見え、歩いてる人の話し声が聞こえます。
「No.70」看板の所まで引き返し、わざわざ「難コース」と親切丁寧に注意してある両子山・山頂へ向かって歩き始めました。
実は「お山めぐりコース」とパンフレットで紹介してある道筋は、「鬼の背割」から車道を歩いて両子山山頂へ向かうのがホントらしいです。
「峯道トレッキングマップ」に記載してあるコースは、これより山中へ入るように記載されており、たぶん「お山めぐりコース」パンフレットの方が間違ってるのだろおと、この時点で思ってました。
事前にネットで調べた時は、たいてい「針の耳」「鬼の背割」付近の説明だけでした。
この先「町境・尾根道」までの道を紹介している記事が無かったように思い、たぶんこれから上る道に関してはネット初紹介だと思います。
「No.70」ポイントより歩き始めた付近からは、垂直に近いような山斜面を上るようになってます。
しかも、あぁたぁ・・・かなりの急斜面に枯葉が積もり、所々に岩が出ている山で、道らしい物が全く有りまへん。
はっ?・・看板とか標識?・・そんな物、全然無し・・斜面に枯葉と樹木と岩だけ・・おいおい・・こんなの聞いてなかったでぇ。
山斜面にトラロープが張ってあり、これが道を示すのだろおと、それを頼りに上がって行きましたが、途中でトラロープが千切れて無くなってたら、泣く事になるなぁ・・と心配しながら上がりました。
どこのどなた様がトラロープを設置してくれたのか、わかりまへんが、このトラロープが無かったら完全に迷子になってたと思う。
やっと「町境尾根」に出たので一休み。
休んでいると「キエーン」という音がしたので、その方向を見ると、鹿が遠くの方に隠れており姿を消しました。
へえぇぇ・・鹿って、あんな声で鳴くのかぁ。
ちなみにこの地点にも標識が無かったように思い、もし逆コースで両子山山頂から下ってくる人は、尾根道にトラロープが「通せんぼ」している所が下り口です。