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国東半島峯道ロングトレイル
巡礼日 2012.11.8 掲載日 2013.11.30
「中山仙境」の道筋には、所々に石仏や「札所」が有り、「札所」と言っても霊場巡りのように納経帳を作成するような堂があるわけでは無く、単なる石仏が置いてある程度です。
それでも「札所」の位置で、地図を見れば現在場所がわかります。
大きな木が倒れて道を遮っており、トンネルのようにその下を通り抜ける所も有り、これはこれで、なかなか面白い趣向だと思う。
道はしっかりとわかり、先ほどの「坊中登山口」の道は何じゃったんじゃ?・・と言う感じ。
尾根道に四辻の分かれ道が有り、トッツアンが「坊中」へ下りる予定だったが道がわからなかったと言いましたが、標識も有るのに何で見落としたのだろう・・ボォ~ッとしてたのかな?
たぶん「上坊中」の「中山仙橋下山口」の事を、トッツアンが言い間違えたか、自分が聞き間違えたのだと思う。
最初の鎖場に来た時、ここを杖を持って上がるのは無理かも・・と思い、トッツアンも「杖は無理」と言っており、そおかもしれん・・と判断し、どうせだれも持って行かないだろおと思い、鎖場に杖を置きました。
「イノシシの沼田場」の看板が有り、窪地に汚い泥水が溜まっており、猪が泥水に転げ回って遊びながら、毛に着いた虫等を落とす場所らしい。
尾根道を上がったり下がったり・・・鎖をよじ登ったり・・
2番目の鎖場を上がった崖に石仏が奉ってあり、ここまで重い石仏を運んで来るのもタイヘンだったでしょうなぁ。
そのうち垂直に近い鎖場を上がった所に「中山仙境」の有名処、「無明橋」が有り、実際に見ると思ったよりも橋が小さい。
知らなかったのですが、国東半島には「無明橋」が3つ有り、一つは両子寺の仁王さんが居る前の太鼓橋。
もう一つは天寧寺近くに有る「無明橋」で、そっちの方が、良く写真等で紹介されてるようです。
で・・こちらの「中山仙境・無明橋」は太鼓橋では無く、2枚の石を寄り合わせた形?になっており、最初見た時は「天寧寺の橋」をイメージしていたので、あれっ?写真と少し違うなぁ・・と思ったのです。
まずは越後屋を先に渡らせて、どんな様子か写真に撮り、感心にも両足で立って渡り、おぉぉ!!・・・えらい、えらい・・・パチパチパチ・・・・。
実はσ(*_*)は「無明橋」を渡る時に、コワイので恥も外聞も無く、四つん這いになって渡りました。
この無明橋の下には迂回路が有り、長さも短くそれほど高くないのですが、橋の幅が狭いのです。
しかし、このままでは越後屋から自分の生存中、そして介護されて死ぬ間際まで「むかしぃ、中山仙境・無名橋へ行った時、自分は両足で立って渡ったのに、おでぇかん様は四つん這いで渡ったよねぇ~・・懐かしいねぇ~、もお一度行きたいねぇ~・・(^O^)ダハハハ・・・」と言われ続けられるのが目に見えています。
そんな事を言われながら、とてもじゃねぇが、これから先を生き続けるワケにはいかん。
それだけは、どうしてでも何としてでも絶対に避けなければならん。
四つん這いで無名橋を渡ってから、元の所へ戻る時、越後屋が「危ないから、四つん這いで渡っても良いのよ。もう見ていると、ワタシャ、心配で、シンパイで・・・」と、いつになく優しく薄笑いを浮かべながら言います。
おんのぉれぃ~・・・ワシの気弱な心中を見透かしやがって・・・・こおなったら、どおしてもこおしても、ちゃんと両足で立って渡ってやるわい。
正直、怖かったけれど両足で渡りました・・なんせ、σ(*_*)にもメンツが有り、はい、それこそ死ぬ気で意地を張って渡りましたとも・・。
「無明橋」の先も道が有るよおですが、トッツアンが道に迷ったと言うし、ここで引き返し4時前に麓まで戻れました。
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