緩やかな上がり坂の国道を、自転車を漕いだり、押し歩いたり・・・もうすぐ「田頃」付近になった時、道端にパトカーが止まりました。
今までも、このパトカーが行ったり来たりしていたので、そのうち職務質問して来るだろなぁ・・と思っていので、やっぱりそうだった。!(^^)! ワハハハハ・・・
まだ若いオマワリさんが声を掛けて来たので「あっ、不審尋問ですか?」と笑いながら言うと「長い距離を歩いてるのを見て、担いでる筒が釣り道具が入ってるのか・・と思ったが、そおでもなさそうだしぃ。何が入ってるのですか?」
よっしゃあぁ・・良い質問じゃ・・、このオマワリさんの尋問能力を試してやれと「刀です」と答えようとしたら、すかさず越後屋が「尺八です」と言いやがった。
あっ・・このバカタレが・・・・いらん余計な事を言いやがって・・・・
バレたのならば、しょうがないと「鉄砲が入ってます。どうぞ御検分のほどを・・」と笑いながら尺八の筒を渡しました。
しかし、やっぱり、ここんとこは思いっきり怪しいヤツじゃと思われるように「これは我が家に伝わる差し料です。取り扱いには十分なる御配慮をお願いします。」と捧げ持ちながら言ってやった方が、長さや形・重さ的に見ても良かったかなぁ・・と、チト反省。
オマワリさんは筒を開け、袋の上に有る「露切り」を見ただけで、尺八とわかったのか、あっさり返してくれます。
袋紐を解いて尺八を確かめるかと思ったのですが「あれ?・・中身を確かめなくて良いんですか?」
と聞きましたが、まぁ・・刀だとウソこいても、刀を触った人ならば筒を手に持っただけで重さ的に軽いのがわかるからなぁ。
目的を聞かれたので「飛騨三十三観音霊場を巡ってる」と答えると、えらい感心します。
ここでも目一杯に怪しいフリして「なんせ・・今まで罪深い悪い事を、一杯して来ましたもんでしてなぁ・・」と言ったが、敵もダマされずに笑って乗ってこない。(^O^) チエッ・・
「職に付いてるのですか?」「いえ・・無職で・・・無宿人であり、こおやって放浪しとります。」しかし、うむうぅぅ・・やっぱり乗って来ないなぁ・・・
運転免許証を見せてくれというので、代わりに名刺を渡しました。
名刺の裏にσ(*_*)のホームページの紹介的な事を書いてあるので、それを宣伝したら、すっかり信用しちゃったので「あのぉ・・アレでしたら・・免許証も見せましょか」と言ったが、「今は運転してないので良いです。」と言います。
「明日は「高山」方面へ行くので、その方面の警察にも連絡手配して、小汚い怪しそうな老夫婦連れが通るから・・と知らせておいてね。」と言うと笑ってます。
オマワリさんは「平湯トンネル」の道幅が狭く真っ暗なので、自転車で通るのを、あんまり勧めませんが、トンネルを通らないとなると、平湯峠越えがキツイしなぁ。
飛騨33観音霊場の25番札所「永昌寺」の場所を聞くと、酒屋の側の道を行けば良いと教えてくれました。
オマワリさんと分かれた後、越後屋に「何で、尺八だと教えたんじゃ」と叱ると、
「だって、あぁたがオマワリさんをカラカッって遊ぶのがわかってたもん。 そんな事で時間をつぶされたく無かった・・疲れているのにぃ。」
人によっては、オマワリさんの不審尋問を不愉快に思い、イヤがる人も居るよおです。
でもσ(*_*)は、警官が相手でも卑屈になる事は全くせず、むしろ、どれ・・この人の職務質問の腕前はどれほどかな?と、わざと怪しそうな事を言って喜んで相手します。(^O^)ゴメンネ・・
慣れた警官ならば、相手と少し話せば、こいつはホンマに怪しいヤツか、どうかすぐに判断します。
今まで何回も職質を受けましたが、そおいう場合は警官だと思わずに地元住民の人と話す気持ちで話してるので、お互いに気持ちよく笑いながら別れており、一度も叱られたり、ケンカした事はありません。
2
飛騨三十三観音霊場の25番「永昌寺」へ行ってみると、無人のアッサリした寺で、参拝後「道の駅 奥飛騨温泉郷上宝」で一休み。
今日は疲れたので「平湯」まで行けないと思い、次の29番札所「禅通寺」で止めて、そこからバスで「平湯」まで行くことにしました。
道を歩いてると店のショーウインドウに、大きい黒い牛の模型?が飾ってあり、闘牛が盛んなのかと思ったら「飛騨牛」の元になった雄牛で「安福号」と言うらしい。
飛騨三十三観音霊場の29番札所「禅通寺」へ行く旧道の坂道が、これまた延々と長くキツく、通り過ぎた民家からは、犬が急に吠え始めるしぃ・・・
途中で越後屋が疲れのために倒れちまい、しかたなく、その場で休ませて自転車を札所「禅通寺」まで運んでやりました。
札所「禅通寺」には5時頃に着き、入口が閉まってるかなぁ・・と思ったが入れました。
いきなり「禅通寺」本堂の所へ行けるのかと思ってましたが、順路が有るようで塀沿いが通路になってます。
鐘楼の所が門のようになっており、仁王さん代わりにインド仏教の象の頭をしたのが置いてあり、帰ってから調べると、やっぱり「歓喜天」だった。
「歓喜天」は2体で仲良く抱き合って1組になってるのが普通らしいが、この寺のは何故か単独で2体あり合体してなく、鐘楼の柱両側に離れてます・・ケンカしたのじゃろか?
左右の「歓喜天」を撮った写真を見比べると、最初は同じ形に見えましたが、さらによぉ~観察すると男と女ですなぁ。(ちなみに掲載している歓喜天は男だと思う・・たぶん)
どおしてわかったのかと言うと・・チト具体的には、言えんので・・・スンマヘン。
側には「円空」作らしい彫り物が有ったが、なあぁ~んかが違うように思う。
「禅通寺」本堂の戸が閉まっていましたが手で開いたので、外で立って尺八参拝してると、途中で電気を点けてくれました。スンマヘン・・・
バス時間が有ったのでもう一曲吹きましたが、疲れていたので途中で失敗しちまった。
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