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 飛騨33観音 「旗鉾」の像 巡礼日 2012.9.25  掲載日 2013.7.7

「旗鉾」付近の歴史/自転車で巡った飛騨33観音霊場(慈雲寺・善久寺)

旗鉾

 「平湯バスターミナル」で車中泊しながら考えたが、単なる坂道を押し歩くだけではつまらん・・紅葉とか景色が良いのならば良いが、周りを見ても緑の木々だけじゃねぇ・・・。「平湯バスターミナル」、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 そこで思い切りズルする事にして、昨日終えたバス停で自転車を車に積み込み、平湯峠をパスして「旗鉾」の飛騨33観音霊場の30番札所「慈雲寺」付近まで車移動する事にしました。

 「平湯トンネル」を車で通ってみましたが、お巡りさんが言ってたほど暗くなく、電気も点いており歩道も有りました。

 「旗鉾」のバス停付近に車を置き、自転車を組み立て・・と言っても、ハンドル・サドルを下げていたのを上げ、ペタルを取り付けるだけです。「旗鉾」バス停、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 慣れたもので5分もあれば自転車2台とも完成し、この分解・調整は時間もかからず軽四のボックスカーに2台入ります。

 近くの橋に、幟を持ったトッツアンの像が飾ってあります。(一番上の写真)

 昔、この辺で百姓一揆が有り、悪代官をやっつけた功績を讃え、ムシロ旗を持って勝ち鬨の声を上げてる像かと思ったが、そおでもないらしい。

 説明書きが埋め込んであり「・・三韓征伐で・・・うんぬん・・」と書いてあるが、学が無いので、よぉ~わからず、ムシロ旗では無くて地名の通り「旗鉾」を持ってるようでした。

 バス停の所にも説明看板があり「無儘秀全三十六童供養塔」の説明が書いてあります。 「旗鉾」・経塚、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文
 でも悲しい事に、何度も言うようだけれど、オッチャンは学校で勉強しなくて遊んでばかりしていたので、よぉ~わかりまへんが、乗鞍岳への登山道を開いたのに関係有る石碑らしい。

 少し行くと飛騨三十三観音霊場の30番札所「慈雲寺」が有り、道路を挟んだ対面側の高台にも看板が見えたので、どうせまた学が無いのでわからんのに、よせば良いのに見に行きました。

 はい・・野次馬コンジョだけは人よりも有り、それで学の無さをカバーしようと日々精一杯努力しており、「経塚」と書いてあり、塚がポツンと2つ有るだけでした。

慈雲寺の犬

慈雲寺・入口、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    慈雲寺、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    慈雲寺・境内、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文
飛騨33観音 慈雲寺の額
 「旗鉾」すぐ近くにある飛騨三十三観音霊場の30番札所「慈雲寺」は戸が開かないので、扉の前で尺八を吹き、参拝が終わってから寺の犬が吠え始めます。

 この犬は、今まで何しとったんじゃ?・・普通の犬ならば人が来た時とか、遅くても尺八吹き始めた時に、すかさず吠えるもんだが・・・。

 それとも尺八に聞きほれて、もっとやれと言ってるのじゃろか?・・それなら、もう一曲やってやるでぇ。(^O^)ヘッヘッヘッ・・・

阿弥陀堂

      飛騨路、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文          飛騨路・阿弥陀堂、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 30番札所「慈雲寺」を出てから高山市へ向かう道は、さすが下り坂で自転車は楽ちんですねぇ。!(^^)!飛騨路・阿弥陀堂・円空、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 「駄吉」付近の道路際にチッコイ堂が有り、31番札所「善久寺」は下調べした時に、場所が確定できなく・・なもんで地図の予定箇所とは違うけれど、この堂がそれか・・と思い自転車を止めました。

 側の新しい石碑に「円空がどうのこうの・・」と書いてあり、「飛騨三十三観音霊場」は「円空」に関係有ると聞いてるから、おぉぉ・・・やっぱりこの堂がそうかと思いました。

 尺八を吹くのは道端なので遠慮して、賽銭と納札だけを入れ、ここで一休みしようとしたら、越後屋が「これは阿弥陀堂だ。」と言い始め、あら?・・そうなの?と思って説明書きを良く読むと、確かにそのように書いてある。

 今まで全国各地の霊場を巡っていて、札所の中には寺が無くなってる所も有ったので、これもそうかなぁ・・と思い、オッチャン間違えちゃった。

善久寺と伊太祁曽神社

伊太祁曽神社、、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    善久寺・入口、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    善久寺、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 「飛騨大鍾乳洞」への交差点を過ぎ、地図ではこの辺に飛騨三十三観音霊場の31番札所「善久寺」が有るはずだが・・

 ちょうど家の中に入るオバハンが居たので聞くと、「すぐ裏山に寺が有り、このまま道を行けば緑の看板が車道に出ている」と教えてくれました。飛騨33観音 善久寺

 少し行くとオバハンの言う緑の看板が有り、その手前の広い道を上がれば民家らしいのが見え、近寄ると寺らしい庇になってました。

 緑の看板には「両面宿儺」とも書いてあったが、何・・それ?・・ネットで調べてみると「日本書紀」に「計八本の手足に首のない二つの顔という奇怪な姿で描写される・・」と記載されてます。

 へえぇぇ・・・「旗鉾」の「三韓征伐」といい、「日本書記」といい・・・この付近は、ずいぶん古い歴史が有ったのですねぇ。

 31番「善久寺」扉は当然開かなく、代わりにスズメバチの巣が落ちてました。

      伊太祁曽神社より善久寺、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文        飛騨33観音 伊太祁曽神社

 参拝後、31番「善久寺」境内から近くの神社へ行けました。

 神社境内はアッサリしたものでしたが落ち着いており、神社名は「伊太祁曽(いたぎそ)神社」となっており初めて聞く神社名で、これも歴史を感じさせます。

 で・・実は、最初は「伊太曽」と思っていたんですが、後で調べてみると「」ではなく「」と書くんですねぇ。(写真の字が違ってます、すんまへん)

 この「伊太祁曽神社」は、この付近にあちこち有るよおですが、本社は和歌山に有るらしい。

 失礼ながら岐阜の山深い森林だけの所なので、せいぜい樵か熊しか住んでないと思ってましたが、古い歴史が有ったよおで勉強になりました。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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