HOME > 全国各地の霊場巡り > 「九州西国33観音霊場」目次と地図 > 11 臼杵石仏
巡礼日 2012.11.17 掲載日 2014.1.23
雨なので九州西国33観音霊場巡りは、ヤンピして「臼杵石仏」を見に行き、「磨崖仏」と言うのかと思ったら、ここら付近の物は「石仏」というらしい。
駐車場に車を止めて、入場券売り場へ行こうとしたらオバハンが近寄って来て、土産物でも売りつけに来たのかと思ったら「美術館も一緒に見られたら150円?安くなりますが・・」と勧めます。
頭が落ちてるので有名な「臼杵石仏」だけを、冥土の土産に見ようと思って来たので、他の石仏関係とか芸術には正直言って全く興味が無く「時間が有りませんので・・」と断わりました。
見学料が530円・・・高けぇ~・・・・今までの見物料金で一番高かったが、まぁ・・冥土への土産じゃからなぁ・・冥土へは、金を持って行けんから・・
雨の中を傘を差しながら団体客の後ろをゾロゾロと付いて行くと、寺のような建物が有ります。
おぉぉ・・さすが石仏を見るのだから、ついでに寺も見物させようという魂胆か・・と思ってたら、それが「臼杵石仏」の入ってる建物で、こおいうのが4群に分かれて有るらしい。
案内人の声が小さく聞こえなかったので、説明を聞くのをアキラメ、その付近の写真を撮ってると、ちょうど小学生の団体も来ており、その説明が、これまた小学生には難しくてわからんと思われるような専門的のような事を言ってます。
子供達はわかってるのか、わからんのか神妙に聞いてますが、中には後ろの方で傘をグルグル回して遊んでる子がいて、傘の滴を飛び散らかして楽しんでいました。
案内人が小学生達に「仏さんは、どこにいるんでしょう?」
おっ・・珍しく難しいながらも、良い問い掛けじゃねえか、それでこそ案内人。(^O^)
専門的な説明をしていたもんだから、さぞかし「皆さん一人々の心の中には、仏さんが居ます。」と言うかと期待したら「ここの石仏には阿弥陀如来さんも居ますが、お釈迦さんだけが仏です。」と言いやがった。
まぁ・・それはそれとして正解かもしれんが、期待していた心の中の事まで説明するのは、寺の坊主では無いので無理じゃろなぁ。
第二群も団体がワンサと居たので、「臼杵石仏」写真だけ撮って先へ行きました。
第三群は階段の有る狭い所で、団体への説明が長く、しかも何を言ってるのか声も聞こえなく、後ろの方で傘をさしながら、早く終わらないかなあ・・と待っていました。
第四群では青白い光が石仏を照らしており、おぉ・・・何か・イベントをやっていて、「臼杵石仏」をライトアップしてるんかな?と思ったら、紫外線を当てると石仏に付いてる苔の場所がわかり、それを竹串で掻き落とす修復作業をしてしてるそうな。
苔ぐらい生えてる方が、古そうに見えて情緒が有り良いと思ったのだが、苔が生えると石仏が風化するらしい。
ところで・・「臼杵石仏」といえば、頭だけ落ちてるのが有名ですが、どこにも落ちてない・・だれか拾って行ったのじゃろか?
落ちてた顔と、良く似た石仏は有るが(一番上の写真)・・机上に「臼杵石仏」頭部だけの土産物らしいミニチュアが、茶碗と共に置いてあります。
で・・頭が落ちてるので有名な仏さんは、どこ?・・・とばかりに、ゴオヨクな骨董屋のジジイが、品物を鑑定するような目つきで、よぉ~似た石仏も有るのでダマされんように御尊顔を比較しているとと・・やっとホンモノを見つけましたが胴体の上に頭が乗っかっています。
今まで頭が落ちてるものだと思っていたので、頭を載せて修復したとは知らなかったでぇ。
そんな事だから、このミニチュアを義理にでも置いとかないと、頭が落ちてる「臼杵石仏」を期待して来た人がどこに有るんじゃ?・・と、あちこち探しまわるかもしれまへんわなぁ。
この後、資料が展示してある所へ行くと、昭和30年代の修復作業の写真が有り、これには確かに頭が落ちていました。
何でもかんでも元通りに修復するよりも、頭が落ちていたからこそ価値があったと思い、「臼杵石仏」は元に戻したのはやり過ぎだと思う。
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