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 八乙女堂前の景色、「御蔵入33観音霊場」紀行文  巡礼日 2014.9.16     掲載日 2015.3. 5


「御蔵入33観音霊場」巡礼の終わり/1番「梁取観音堂」・2番「八乙女堂」

1番「梁取観音堂」成法寺、二つの堂

    「御蔵入33観音霊場」紀行文    「梁取」集落、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 「梁取」集落に入り、道端で話してるトッツアンとオバハンに挨拶して場所を聞くと「すぐそこの成法寺に梁取観音堂が有る。」と教えてくれました。

 なんせ、今までに寺と札所の堂が全く別の場所に有った事が有ったもんだから、ついつい疑い深くなりましてなぁ。

成法寺、「御蔵入33観音霊場」紀行文    成法寺、「御蔵入33観音霊場」紀行文    成法寺、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 成法寺は大きい寺ですぐにわかり、入口の標識杭には「国宝の観音堂」と書いてありますが・・境内には2つの堂が有ります。

    成法寺・薬師堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文      成法寺・薬師堂彫刻、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 一つは今まで巡って見たのと同じようなチッコイ堂で、もう一つは、いかにも「国宝です」という風に大きい茅葺きの堂が建っており、どっちの方が観音堂じゃろ?

 チッコイ堂を見ると札所の代名詞になっている納札や千社札が貼って有り、国宝の茅葺き堂には貼ってありまへん。成法寺・観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 あれ?・・チッコイ堂が観音堂なの?・・茅葺き堂の方が国宝の観音堂だと思ったが・・

 念のためチッコイ堂の仏さんを拝見すると座ってるように見え、額には「薬師如来」となっており薬師堂のような気がして、正面の梁に掛かっている龍の彫り物も、それなりの年代のようにも思える。

 今まで来た「御蔵入33観音霊場」巡礼者は、どちらの堂で参拝していたのだろうか?

 結果的にはチッコイ堂の納札・千社札は「薬師堂」だと思い込んで見なかった事にして、「国宝の観音堂」という単語に強く引かれた茅葺きの堂が札所だと無理して強く思い込んで、その堂前で尺八参拝しました。成法寺・観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 参拝後、賽銭と納札を堂内に入れようとしたが、扉のスキマが全く無く、ピッタリと閉まっており入らず、おぉぉ・・さすが国宝・・・

 こおいう場合、今までは扉前に五円玉を重しにして納札を置いていたので、よっぽど今回もそうしようかと思ったが、考え直して薬師堂の中へ入れました。

 ひょっとすると「国宝」の名に畏れをなして、今までの巡礼者達も納札や千社札を薬師堂の方へ代わりに貼り付けてたのかもしれまへん。

 帰って調べてみると、やっぱり茅葺きの方が観音堂のようです。

2番「八乙女堂」

 「御蔵入33観音霊場」紀行文  「石仏」付近、「御蔵入33観音霊場」紀行文  八乙女堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文
      八乙女堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文          八乙女堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 2番札所「八乙女堂」も道端にポツンと有りました。

 「八乙女堂」に着いた時には、山向こうが小雨で煙っており、雨が降りそうだなあ・・と思ってると、やっぱり降ってきた。八乙女堂・室内、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 あわててバイクを、観音堂前に有る家の車庫内へ避難させ、家の人が居たらお願いするつもりでしたが留守のよおです。

 観音堂の扉が開いたので上がり、縁に座って雨宿りしながら車庫の持ち主が来るのを待ってました。

 ここが「御蔵入33観音霊場」巡りの最後の札所だったので、モクを吸いながら小雨に煙る山を見てると、霊場巡りも、これで終わったなぁ・・と、今までの巡礼中の事が想い出され、懐かしくサミシクも感じます。

 これにて「御蔵入33観音霊場記」は終わります。御精読ありがとうございました。
 よろしければ他霊場の遍路・巡礼記を御笑読ください。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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