HOME > 遍路・巡礼 > 「庄内33観音霊場」地図と目次 > 17 残 雪
巡礼日 2013.7.2 掲載日 2014.9.25
「六十里越え」を歩いてると木杭の急階段が有り、有料道路に出たので横断して対面の山道を上がります。
有料道路はそんなに交通量が無く・・と言うよりも、時期はずれのためか横断中は全く車が通らなかった、
「六十里越え」と「湯殿山参道」の分岐点で、先に行ってた越後屋が座って待っており、そこから「湯殿山参道」方向へ行くのですが、入口が急坂なので、もう少し休むという越後屋を残して先に上がりました。
「湯殿山参道」と言っても普通の山道で、すぐ近くに「薬師小屋跡」が有り、カマド跡らしいのが有ったので、何かオモロイ物が落ちてるかもしれんと思い入ってみました。
写真を撮ってると、目の前を越後屋が通り過ぎて行き、わずか4~5mほどしか離れてなかったので気付いてるものと思い、声を掛けなかったのが間違いだった。
「湯殿山参籠所」に着くまで、越後屋はσ(*_*)が先に歩いてると思ってたらしく、そこの参篭所の休憩所で「自分のような笠をかぶり、ボオッ~とした男が来なかったか?」と聞き回ったらしい。
「湯殿山参道」を歩いてると、遠くに越後屋がチラッと見えた時も有りましたが、ビックリするかもしれんと思い声を掛けませんでした。
たまに有料道路を走る車の音が聞こえ、道路が見える箇所もありましたが交差はしません。
「湯殿山参道・ザンゲ坂」は過去の悪い行いを思い浮かべ、その罪の償い反省努力しながら登る坂らしく、「六十里越え」からの道中、今まで一番キツイ坂だったかもしれない。
自分は悪い事なんか、コレッポッチもしとらんわい・・と思ってる人でも、やっぱりキツイ坂じゃろなぁ。
反省努力しながら「湯殿山参道」を歩いてると、やがて道一杯に残雪が広がっており、どこが道がわかりません。
こおいう場合は、越後屋が「どおするんじゃ・・」と指示待ち態勢で他人事のような顔して待ってるのですが、なんせσ(*_*)が先に行ってると思ってるので待っておらず、この時に初めて越後屋は、σ(*_*)が後ろを歩いてるのを知らなかったのだとわかりました。
残雪を下へ降りるのが道だと思えば道のようですが、谷だと思えば谷です。
しからば、そのまま真っ直ぐ進む方向を見れば、無理して道と思えば、思えない事もないが、あんまり道らしくない。
とりあえず谷かもしれんと思う方向へ降り、越後屋の足跡がないかと思ったのですが・・・固い残雪は足跡がわからんですねぇ。
こりゃあぁ~・・道に迷うかもしれんと思いながら下りて行くと、木陰からチラッと湯殿山参籠所の赤い鳥居が見えたので、この道が正解だとわかりました。
はい・・当然、「湯殿山参籠所」に着くと越後屋から「いつもなら、こおいう場合は待ってくれてるのに居なかった。きっと私を捨てて行ったんだ。」と何とか・かんとか・・・ギャアギャアとモンク言われました。
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後で湯殿山参拝後、「道の駅・月山」へ行き、そこに設置されている観光協会の人に地図を送ってくれた礼を言い、ついでに「バスで見た湯殿山料金所付近のホテルにロープが張ってあり、あの付近で車を停めれないのか?」と聞きました。
ホテルはつぶれたらしく、昨年までは簡易トイレが設置されており掃除に行ってたが、今年は予算がつかなく使用できない。
車を停める事については、他からも問い合わせが有り、大型バスも通るので車を置く場合は自己責任で・・と、あんまり置いてほしくなさそうです。
さらに、明日は有料道路料金所から「六十里越え・大袖峠」を越えて「志津」まで歩くつもりだと言うと、今年は残雪が多く、そのコースの問い合わせが有れば勧めないようにと言われている。
先日も、そのコースを通った一人が残雪のために遭難しかかっており、幸いその人は経験者だったので引き返したので遭難しなかったし、先ほども電話で女性団体から問い合わせが有り勧めなかった。
それに、この付近は霧が出ると方向がわからなくなる。
そか・・残雪が有るのか・・・先ほどの残雪を通った時の事を考えれば、道に迷う可能性が十分に有るなぁ。
しかも霧が出ると完全にアウトだと思い、翌日越える予定にしていた六十里越えの「大袖峠越え」は断念する事にしました。
ここで聞いておいて良かったなぁ・・・知らずに「大袖峠」へ向かっていたら、遭難しちまって新聞に「アホな老人夫婦が遭難!!・・しかもジジイは、なんとツッカケを履いて登りやがった。!!」と大見出しで出ていたかもしれん。
正直言って、今までは山の残雪について甘く見てました。
今回の湯殿山参道・残雪は小規模だったので何とかなりましたが(写真では、よぉ~わからないかもしれまへんが)、これが広範囲に広がっているとホンマに道がわからず道に迷ったと思う。
状況によっては中止する事や、引き返す事が、もんのすごく大切です。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
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