HOME > 遍路・巡礼 > 遍路・車中泊「用具紹介」目次 歩き遍路-5 自作杖
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遍路の時は、何かと大切にしなければアカンと言われる杖。
その気が無くても、よぉ~忘れっちまう杖。
そんなモンいらんと言う人も居る杖。
「杖は遍路のシンボルじゃから必需品だ」なんてヤボは言いまへんが、杖を利用すると非常に山越えの時に楽です。
最初の頃は「あんなモン飾りじゃ。要は心じゃ。」と思いながら、本当の事を言っちまうと、あんな高い値段する杖なんていらんわい・・と、ケチンボな考えで杖を持ってまへんでした。(^O^)
しかし越後屋が杖を使っており、焼山寺の山道で少し借りてみると、杖を利用した方が格段に山道を登るのに楽なのがわかり、ケチなσ(*_*)でも、すぐに焼山寺の売店で杖を買っちゃっいました。
しかし、こんな事を言うと信心深いそのスジの人から、非難の矢があちこちから飛んで来て叱られるかもしれまへんが、次の理由により売ってる既成品の杖は「飾りモン」的で弱く、歩き遍路をする人には実用的でないと思います。
①強く突いたりすると折れたり割れちまうし・・・
②もう少し長い方が良い。(人によって違うかもしれまへんが)
これに対して
① そりゃあ、おめえの信心が足りん。
どうしょうもねぇ悪いコンジョが杖に表れとるので使い方が悪いんじゃ。
こおいうモンは心を込めて、ありがたく使わにゃアカンのじゃ・・ナムナム・・・
と言われれば、それまでですが・・。
② な・・なにを言っとる、このバチあたりメが・・・
アリガタクもモッタイナイ古来より伝わる伝統の杖を、細々と守り育て作られとるのにケチつけるな。
杖を自作したり、細工するなんてもってのほかじゃ・・
と言う人が居るかもしれまへん。
しかし、杖は長い方が山越えの時に有利と思い、やかましく吠える犬と戦う時にも、さらに有利です。
まだ犬と戦った事は有りまへんが、人家から鎖に繋がれた犬がやかましく吠えて来た時に、「うるせぇ~」とばかりに道端のガードレールを杖で思いっきり、ぶっ叩いて「ガアァ~~ァン」と大きい音をさせたら、犬がビックリしちまって吠え止んだ事があります。ザマアミロ!(^^)!ダハハハ・・・
もっとも、その時に叩くとは思わなかった越後屋も「大きい音がしてビックリした」と文句を言いました。
犬はその後も吠えましたが、何が起こったんじゃと躊躇しとる気持ちがアリアリとわかり、遠慮しながらの吠え方に変わりました。
さっきの勢いはどこへ行ったやら・・という感じで・・(^O^)カッカッカッ・・・
聞くところによると昔は、もっと長い杖や、海岸や山で拾った木竹の棒を使用したらしいですが、現在の車遍路時代になって車の中へ持ち込むようになって、杖が長いと車中で不便なため、だんだん短くなって来たらしいです。
σ(*_*)はホームセンターで丸棒(2m)を買い(500円程度)、少し長過ぎるので20cmほど切り落としました。
さらに、手で握る付近には、テニスラケットに使用するグリッドを巻き付けてみると、山越えの時に、手で持つ杖が滑りにくくなり具合がええんです。
また、暗いトンネルを通る時等、通行車両に自分の存在をわからせるため、写真のように杖には「反射テープ」をゴッテリ巻き付けてます。
どや・・・フラッシュ炊いたので杖の光ってる部分が、よぉ~わかるでしょう。!(^^)!
ただ、ワシが作った杖を、越後屋にも作ってやろか・・と親切に言ってやったのですが、重いと言うので既製品の杖を使用してます。
確かに少し重いですが、そんなに苦になるほどの重さとは思わんのだけどなぁ・・。
そのかわり、山道でガンガン杖を突いてもビクともせず、丈夫で長持ちしてまっせぇ。
越後屋の既成品杖は、本来ならば握り部分にカバーが付いてるのですが、使っているとカバーが杖から外れ易いので、カバーを取り去り写真のように包帯を巻いてます。
包帯は一度程度の巻きだと杖の角を握った時に痛くなるらしく、厚めに巻いて滑り止めにもなっとるそうです。
こんな事をしとる杖は今まで見た事がなく、他の杖とすぐに区別がつきますが、皆がマネしたら区別つかんようになるなぁ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
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