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 姫川河口、「越後33観音霊場・只一人」紀行文 H19.10.7 巡礼   H21.8.8 UP


「月不見の池」と疲れ/越後33観音霊場・只一人

青海駅と「月不見の池」

 「親不知・子不知」の最後の洞門を出た所に、廃業したようなレストラン跡が有り、地べたに座り込んで一休み。勝山城登り口、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 ふと対面の山を見ると「勝山城址登り口」の道標が建っており、長い階段が山頂に続いてます。

 当時の人は城へ行くのも大変でしたろおなぁ。

 σ(*_*)は、疲れているので登る気力も無く、ただボオッ~と眺めてるだけだったが・・

 再び歩道の無い国道を青海町へ、テクテク・・・青海川へ、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 青海川を渡って、やっと青海川駅に着いて、ヨッコラショ・・と荷物を置いたら、客待ちしていたマイクロバスの運転手が話し掛けてきました。

 それをチョット待ってもらって、まずはオシッコ・・・その大事な用が終わってから青海川駅の椅子に腰掛けて運チャンと話をしました。

 ホントは疲れていて、何か甘い物でも駅の売店に売ってないかと探しに行きたかったんだけれど・・・・

 結果的には後ほど探しに行くと、青海駅には売店が無かった。青海川、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 マイクロバスの運チャンは、近くにある「月不見(つきみず)の池」近くのホテルに勤めており、元は電力会社に勤めていたが早期退職して、関連会社のホテルに勤めていると言います。

 「月不見の池」は、やっぱり30年ほど前に行った事が有り、もうだいぶ忘れたが池の周囲に大きな藤が有ったように思う。

 σ(*_*)の姿・形を見て遍路の話になると、「月不見の池」付近にも88箇所が有ると言いい、えっ、そんなの有ったかな?・・と、よくよく聞いてみると、88の地蔵さんが置いてあるらしい。青海川駅、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 その後の運チャンとの対話は、取り留めもない話しばかりで、同年代の1才違いで、お互いの生活とか子供の話など共通の話題が有りました。

 その日の野宿予定地である「早川」まで送ろうかと言ってくれましたが、初日から車に乗るのもどうかと思い断りましたが、この「甘いささやき」に乗っておけば良かった。

 ちゅうのは、この後、旧道を青海町・糸魚川市を歩き通り過ぎましたが、ズウッ~と普通の町並みが続き、他人の玄関先ばかり眺める風景で、ちっとも面白くなかった。

姫川から糸魚川へ・疲れ

姫川橋、「越後33観音霊場・只一人」紀行文    姫川、「越後33観音霊場・只一人」紀行文     姫川港公園、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 姫川橋付近で、自転車のレースをやっているのか交通誘導員が出ており、自転車が走ってます。

 姫川橋のたもとで座り込みながら、疲れて来たので当初の野宿予定地をヤンピして、姫川港の公園で野宿しようかなぁ・・と軟弱な考えが浮かび上がって来ます。

 姫川から1kmほどしか離れていない、姫川港脇の公園へ行ってみると、先程の自転車レースの中継点だったのか、机の上にバナナやらジュースが置いて有り、車の中に片づけています。

 ここで野宿してもええが、まだ時間的には早過ぎるし、店も無いし・・・姫川港、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 なんつう~ても店が無いのが痛手で、糸魚川市内へ入れば店が有るだろおと・・と期待して歩きましたが糸魚川駅まで店が無かった。

 昔は国道8号線脇に大きいスーパーが有ったのだが、だいぶ以前に潰れちまってました。

 糸魚川駅でやっとチョコレートとジュースを買って休憩、やっぱし疲れると甘い物が欲しくなりまんなぁ。

 もう、この頃になると歩き初日のため足がまだ慣れていなく、疲れ果てて30分ほど歩いては一休みの連続でした。

 夕暮れの中、糸魚川駅を出発し「あの時、運チャンの言う通りバスに乗せてもらっておけば良かったなぁ・・」とブツブツ思いながら・・・糸魚川駅、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 「竹ケ花」付近になると完全に真っ暗になり、「海川」の川沿いに有るカーショップの縁に腰掛けて一休みし、よっぽどここで、このまま野宿しちゃおうか・・とも思った。

 旧道のためか、あんまり車の通りは有りまへんが、それに比例して道も暗く、さらにその2乗ほど比例して疲れが増します。

 国道脇の歩道をトボトボ・・

 道端で家族連れの子供達が「キャッ・キャッ・・」と騒いでいたのが、σ(*_*)が近づくと怪訝な顔して見ており、親達も胡散臭そうにジロジロ見ています。

 そおだわなぁ・・四国ならば、こんなカッコウしていても、そんなに珍しい事では無いのですが、遠く離れた越後の国では、暗い夜に笠を被って杖を突きながら歩いてる者なんかは、だれが見ても怪しい者の代表みたいもんですわなぁ。

 どお逆立ちして贔屓的に見ても、ほのかに気品が漂い、知性と教養がこぼれ落ちるような高貴な方の歩き姿には、間違っても絶対に見えんと思う。

 きっと子供達は、これがウワサに聞く「人さらい」だと思い、親達も「ほら、ごらん・・一生懸命に勉強しないと、ああいうオッチャンのようになるんだよ。」と子供に説教したかもしれない。

 暗くなってからの歩きは避けなければアカンのですが、ここら辺は車で走っているので様子がわかっており、また一本道なので道に迷う事はありまへん。

 やっと「早川」に着き、川の畔に有る食堂で夕食にしました。


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