H20.7.3 巡礼 H22.3.20 UP
朝5時半に起きて、6時半には刈羽黒姫山へ向かって「女谷」野宿地を出発。
この近辺の家は玄関箇所に特徴が有り、玄関の二階からも出入り出来るようになってるようで、たぶん雪が積もって一階入口部分が雪に埋もれた時は、二階箇所から出入りするようになってるんでしょうなぁ。
折居川・橋のたもとに「黒姫山 登山口」の看板があります。
「上向」集落の道沿いの民家の壁に、村の「お達し」が貼り紙されており「道普請 7月中旬 地蔵峠草刈り」と書いてありました。
地蔵峠は、これから登る「刈羽黒姫山」との分かれ道を、そのまま真っ直ぐに上がって行く山道ですが、今時あの峠を歩く人が居るのだろおか?
昔はけっこう人の往来が有った峠道だったらしいが、今はせいぜいσ(*_*)のような物好きな人しか歩かないと思う。
折居川沿いに「黒姫山参道入口」と書いた立派な石碑があり、そのすぐ近くに鉄の小橋が川を渡して対岸へ行けるようになってます。
除草がしてあり、たぶん地元の人が草を刈ってくれたんでしょうなぁ・・ありがたいこってす。
ちなみに国土地理院の地図では、黒姫山へ登る道が、もう少し折居川沿いを行ってから山道を登るような破線になってますが、実際にはもっと手前の箇所が登り口で、この石碑の箇所から鉄橋を渡って、その後はほとんど尾根ずたいに刈羽黒姫山へ上って行きます。
ちなみに、この「刈羽黒姫山」の登山コースは幾つかあるよおですが、「折居」登山口コースは、全くと言って良いほどネットに紹介されていなく、その詳細は来るまでわかりませんでした。
まぁ・・それほど、この「折居」登山コースは、あんまり人が来ないのでしょう。
「折居」コース入口より、杉木立の細道を行き、やがてけっこうキツイ傾斜の山道をヒーコラ言いながら登ります。
麓から見た時は、それほどキツイと思わなかったのですが、思っていたよりもキツイ山道で、傾斜が45度ほど有るんじゃねえかと思う尾根道です。
「刈羽黒姫山」は標高が高いので、たまには下界が眺めれるかと思ってましたが、道の両側は谷に向かって木々が生えており、ほとんど下界は眺めれまへん。
歩いてると所々、草や小枝が切り落として有り、きっと地元の人が道普請で頂上まで登ったんでしょうなぁ。 ありがたいこってす・・ナムナムナム・・
そうそう、今回は3箇所ほど山越えをするので、熊避けの鈴を買いリュックに取付ましたが、安物なので付けていても、あんまり音はしないような気がする。
この尾根道では、熊も下から上がって来るのはタイヘンだと思うので、たぶんダイジョウブでしょう。
「鶏冠嶺592m」と書いた白い木杭標識の有る所に着いたのは、麓から途中休みながらですが1時間ほど登った付近です。
ここだけは少し木を切り開いてあり、下界の一部は見えましたが、ホンマに一部分だけです。
どうせならばガバッ~と付近周辺の樹木を切り倒して、見晴らしを良くしてくれれば良いのだが、費用も嵩むし、数年後にはまた樹木が生長して見えなくなっちゃうかな。
ところで何で「鶏冠嶺」と名前が付いてるのじゃろう?、何となく「ニワトリのトサカ」を思い浮かべるが・・
再びヒーコラ言いながら上り・・・足下を見ながら歩いてるので、たまに立ち止まってフト見上げれば、まだまだ続く上がり坂・・ まだか・・と思いながら歩き始め・・これを何度繰り返した事か・・
道を塞ぐように大きな石が二つ、ゴロンと居座っており、今まで腰掛ける箇所が無かったので、その石に腰掛けて休息。
「鶏冠嶺」より30分ほどで、「刈羽黒姫山」に有るウワサの鎖場に着きました。
見た瞬間・・ゲッ!!・・・まさかここ越後の山中で、四国に匹敵するような「行場」が有るとは思わなかった。
鎖の両側は切り立った崖で、鎖を頼りに上る道幅は、ほんのわずか・・しかも滑り落ちたら、そのままズルズルと草が生えてる付近まで滑り止まらないような感じ・・・杖を落としたら、もう諦めて拾いに行けないじゃろなぁ
道幅が広かったならば、杖を置きながら上がれるが、杖を持ちながら鎖をつかむのは難しいじゃろ・・と、鎖を手にして、しばし思案・・・・
杖を置いていくわけにイカンので、杖を頭の上付近に置きながら鎖に掴まってよじ登りましたが、まさか、こんなにタイヘンな所だとは思わなかった。
そいで、その鎖場をよじ上った所で、ホッと一安心・・できるかと思ったら大間違いでっせぇ、トッツアン!!。
鎖場をよじ上った所で見る風景は、高所恐怖症の人だと泣いて逃げ帰りたくなるような、完全に360度近く、両側がしっかり谷底付近まで見渡せ、何の支えとなる手摺りも無く、1m幅ほどの尾根道が続きます。
写真で見ると、大した事が無いように見えますが、これは風が強い時や、高所恐怖症の人は四つん這いになって通らにゃ、アカンと思う。
σ(*_*)は前職の時、わりと高い箇所に登る機会が多かったので、普通の人より高所に対して恐怖感は無いと思うのですが、さすが、この尾根道を見た瞬間・・わっ!!・・何じゃ、これ!!・・・と、少しビビりました。
なんちゅうか・・例えていうならば、高いビル建設現場のテッペンで、そこの足場に手摺りが無い・・と言うような感じです。
このような所で下に転げ落ちても、だれも気付かず、助けに来てくれないじゃろなぁ。
まだ越後33観音霊場巡りを全部歩いてないが、この刈羽黒姫山・折居口コースの鎖場は、霊場巡りでの「最大難所」のような気がする。
恐るべし「越後三十三観音霊場」・・・ナモナモナモ・・・
しかし、この場所は「刈羽黒姫山・折居」コースで下界が見渡せる唯一の場所だそうで、あいにくモヤが掛かっており海は見えませんでしたが、米山山系は見渡せました。
鎖場はこの一箇所だと思ってましたが、この何も無い尾根を渡った所にもう一箇所有りました。
麓から黒姫山を見た時、山頂付近に平らになって見える稜線があり、そこが登山道かと思ってましたが、その稜線は右側に見えます。
折居口コースの登山道は、その手前の尾根道を登るよおです。
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