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 十日町を望む、「越後33観音霊場・只一人」紀行文  H20.7.4 巡礼     H22.4.10 UP


疲れにより野宿中止/越後33観音霊場・只一人

十日町・千手神社

 疲れていたので、先程の「月見ケ原公園」で野宿しても良かったんですが、食事の確保が出来なかった(付近に店が無い)のと、もお少し行けば野宿候補地が有ると思い出発しました。千手神社、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 野宿する場合は、「食事」と「寝ぐら」の2点に細心の注意を払います。

 食事は非常食を持っているので飢え死にはしないですが、できれば同じような物ばかり食いたくないし、また「寝ぐら」はタダで寝泊まりするのだから、他人になるべくバレないような場所を選定する等の気をつかいます。

 特に「寝ぐら」は日の沈む前、明るい内に確保できないと不安感が増してアセリます。千手神社境内、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 一応、巡礼前に野宿候補地を地図とネットで調査しているのですが、なんせ始めての場所なので行ってみないと、そこで野宿できるかどうかわかりまへん。

 余りの暑さに「千手観音」から15分も歩かないうちにバテて、コンジョ無しなもんだから途中の「千手神社」の木陰で一休み。
 木陰は涼しいでんなぁ・・ほんま、もう動きたくない。

十日町を望む、「越後33観音霊場・只一人」紀行文        石仏・十日町、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 再びトボトボと歩き始め、信濃川や十日町市街が見渡せる陸橋を行き、ふと見ると石仏が三体有り、その中で何故か一体だけに、新しい縄が巻いてあります。 信濃川、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 何か云われが有るんでしょうか、知っているカシコイ人が居たら、教えてね。

 信濃川に掛かる「妻有大橋」を渡り、再び道端の資材置場のような所で一休みしてから歩き始めると、ネズミ捕りをやってます。
十日町、「越後33観音霊場・只一人」紀行文
 しかし、既にバレているのか、通る車は全部スピードを落としているので捕まりまへん。

 (^O^)ワハハハハ・・・・と、声を大にして笑おうと思ったが、暑い中を一生懸命にやってるのに、ノルマの点数が上がらずに警察署へ帰ったら、「今日もぉ~今日とて、親方さんにぃ~、隠れ方がマズイと叱られた~・・・(あっ「越後獅子」の節で唄ってくださいね)」と思い、カワイソーなので止めといた。

 一応、現場写真は撮っておいたけれどね。

道の駅「クロステン十日町」

 ようやく町の中らしい所に入り、「道の駅」と看板が出ていますが、どこの付近が「道の駅」なのか?

 道の駅「クロステン十日町」は、今までのような開放的な「道の駅」の雰囲気が全く無く、どちらかと言えば、お役所の建物のような感じです。道の駅「クロステン十日町」、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 ホンマにσ(*_*)のような小汚いモンが入っても叱られないの? 、背広にネクタイ姿でないと、守衛さんがすっ飛んで来るのじゃないの?と心配した。

 一応、荷物一式を玄関の所に置いて中に入ると、観光物産店のようで、あんまり休む所が有りまへん。

 隣の建物へ行くと真ん中に大きいプールのような池があり、そこのベンチでモクを吸いながら、やっと一休みできた。

 ここには温泉が併設されてるようですが「不審な人物を見たら、警察か係員に知らせてくれ」という貼り紙がしてあり、ここで野宿したら間違いなく一発で不審者扱いされて通報されるでしょうねぇ。

 σ(*_*)としては、せっかく貼り紙もしてある事だしぃ、通報されて警察の留置場に泊めてもらった方が安心して寝れるのだが、それじゃ家に残してきた妻や子・孫達が泣くじゃろなぁ。

 道の駅「クロステン十日町」は、なあぁ~んかぁ・・・今までの「道の駅」とはイメージが違い、ヨソ者がとてもゆったりと休めるような雰囲気ではなく、地元住民の利用が主目的とした施設のように感じる。

 ここを野宿候補地にしていたのですが、野宿できそうもない雰囲気なので次の候補地へ行く事にしました。
 

野宿中止

 ぼちぼち夕暮れになり、足は痛いし・・疲れてるし・・・、それにチッコの出が悪いのでナニの先が痛い。

 これは水分不足で膀胱炎になる前触れかもしれんと思い、野宿を断念して十日町駅付近のビジネスホテルに入り、素泊まりでの値段を聞くと「6500円」と言います。

 ううむうぅぅ・・6500円といえば、普通は食事付きの値段なんだけどなぁ。恥を忍んで「もおちっと、安くなりまへんか」と聞くと「ならん」・・そおでしょうなぁ。十日町市街、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 ダメ元で「この近くに安い所は、有りまへんか?」と、気弱なσ(*_*)の性格には珍しく、厚かましくもズウズウしい事を聞きました。

 商売仇の事なんか、教えてくれないわなぁ・・と思ってたのですが「もお少し先に行くと旅館があり、ここよりは少し安いと思います」と親切に教えてくれました。

 礼を言ってビジネスホテルを出て、歩いてる途中のスーパーで今晩の夕食として寿司を買い、スーパーの袋を手にぶら下げてヨタヨタ歩きました。

 教えられた旅館は有りましたが、この時は野宿予定地まで、何とか行けるかもしれんと思い、そのまま前を通り過ぎました。

放浪者と旅行者の違い

 歩いてると道端の陰で、80才くらいのジサマが座ってシャツを着替えており、ジサマと目が合ったのでお互いに無言で会釈しあいました。

 行き過ぎながら「どちらまで行くのですか?」と聞いたが、聞こえなかったらしく、またσ(*_*)も疲れていたので、そのまま歩き続けました。

 ジサマの持ち物は小さいリュックとコウモリ傘だけで、たぶんジサマもσ(*_*)を見て放浪している同類のニオイを感じ取ったと思う。

 たまに放浪してる人を見ますが、たいていコウモリ傘を持っており、σ(*_*)は笠と杖を持ってるが・・

 同じ小汚いカッコウしていても、旅行者と放浪しとる人の見分け方は、銀マットを持っているのは旅をしてる人ですが、放浪・ホームレスの人で銀マットを持ってるのは見た事が無いような気がする。

 コンビニが有ったので、そこの空き地の隅にドカッと座り、スーパーで買った寿司を食べ、コンビニに来る客も、σ(*_*)の物を食ってる姿を見て、「あっ・・小汚い放浪者が居る」と思った事でしょう。

 ちなみに、コンビニでゴミを捨てた代わりにペットボトルを買い、やはり、そこはそれ・・ちゃんとお礼はしないとアカンと思う。

宿泊・塩漬けキュウリ

 どうにも疲れがひどく、水不足と不衛生で膀胱炎の心配もあるので、とうとう「川治」でホテルを見つけ、素泊まりでいくらか聞いてみました。

 高かったら止めるつもりでしたが「4500円」というので泊まる事にして、24時間沸いてる風呂が有るそうだが、風呂なんか1度だけ入ればええと思っている人間なので、あんまりそのキャッチフレーズはσ(*_*)には効かない。

 でもまぁ、まずは風呂に入り汗を流し、水分補給のためじゃ・・と、飲み慣れないビール1本をガアアッッッ~と飲んで、さらに洗面所でコップ2杯の水をガブ飲みしました。

 宿のオバハンが、酒のツマミとしてキュウリの塩漬けを二本くれました。

 キュウリを囓ってる時に、ハタッ!!・・と今まで、たくさんの水を飲んでも疲れが溜まり、チッコの出が悪かったのも塩分不足だったためだと気づきました。

 久々の夏巡礼だったので、塩の事を完全に忘れており、塩漬けのキュウリが、もんのすごく美味く感じた。

 そおだわなぁ・・暑い時は熱中症対策で水だけでなく、塩も補給しないとアカンのだった。「川治」付近、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 それを思い出して、先程買ったペットボトルを持ってオバハンの所へ行き、塩を入れてもらい明日の朝出発まで冷凍庫内で凍らせてもらった。

 ビールを飲んだのと疲れのため、そのままガアッ~と3時間ほどダラシなく寝ちまった。

 ちなみにその時は知らなかったんですが、熱中症の時はビールを飲むと、かえって汗が出てアカンらしく、トイレへ行ってチッコをすると、チッコの出はまだ少なく、しかしナニの痛みは無くなった。

 フトンに戻ると、何か小さい物がサササッ・・と動いて行きます。

 おぉぉぉぉ!!・・ゴキブリの子供かと思って、良く見たらアリさんで、はれっ?・・何でこんな所にアリさんが居るの?・・この宿はアリさんが遊びに来る宿なのか?

 そか・・中仙田付近でリュックを置いた所にアリが居たけれど、知らずに付いてきちまったのか。

 北朝鮮の将軍様のように拉致するつもりは無かったんだけどなぁ。

 指先でヒネリつぶして殺すようなカワイソーな事は、よぉ~出来ず、なんちゅうても優しい人間なので、たとえ小さくても生き物だから無益な殺生はしたくないので、そおっと捕まえて窓から払ってやりました。

 そしたら、あぁたぁ・・一匹どころじゃなく、それから10匹ほど次々と出て来るじゃ、ありまへんか。

 あららあぁぁ・・と思い、手でアリを囲って腕に登らせ窓へ行って払う事、しばし実施・・


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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