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 千手観音堂・長徳寺、「越後33観音霊場・只一人」紀行文   H20.7.4 巡礼   H22.4.7 UP


月見ケ原公園と千手観音(長徳寺)/越後33観音霊場・只一人

「中仙田」より「友重」へ

「中仙田」、「越後33観音霊場・只一人」紀行文    「中仙田」付近、「越後33観音霊場・只一人」紀行文    「田戸」付近、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 雨も止んだので雨具を畳んで出発し「中仙田」集落に入ると、赤い橋が見える民家から、見知らぬ通行人を歓迎と見送りするためにチッコイ犬が吠えており・・ええいぃぃ、じゃかあしぃ!!。

 橋を渡って今までと変わらぬような、少しだけ登り坂になってる道を歩くと、「田所」集落入口の製材所に自販機が有りました。 松葉ダム付近、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 「越ケ沢トンネル」付近の峠に廃棄物処理場が有り、今まではほとんど車の通りが無かったのですが、そこからはトラックの通行が多くなります。

 歩いてると国道252号線の「越ケ沢トンネル」を通行する車の音が、遠くから「ガアアァァァァ~・・」と吠えるように聞こえ、やっぱし国道を通らずに「仙田トンネル」の旧道を通って正解だったと、つくづく思う。

 トンネル内では、車が走る音を聞くだけでオトロシクて寿命が縮む。

 国道とぶつかった所に有る「松葉沢ダム」は、渇水のためか水がほとんど無く、見る者に涙をさそうような気の毒な状態であった。

一休み、「越後33観音霊場・只一人」紀行文     国道252号線、「越後33観音霊場・只一人」紀行文      「友重」方向を望む、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 国道を「上野」集落まで歩きますが、その間は歩道が無いわ・・車は側を走り抜けるわ・・暑くなってくるわ・・と三拍子そろってました。

 やっと広々としたタンボが見えた所から、これから行く「友重」集落がコンモリと見え、地図上では体育館のような建物が見える、あの方向なんじゃけどなぁ。「友重」付近、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 よっぽどタンボのあぜ道を通って近道しようかと思ったが、距離的にあんまり変わらないような気がして止めといた。

 「上野」の交差点近くに「星野家住宅」と言う有名な豪農の家が有るらしいが、非公開だそうです。

 「星野家住宅」が、どれかわからんが、たぶん交差点の所で木が茂ってた所がそうだろお・・と思う。

 それよりも、ぼちぼち昼頃なので食堂が有ったら入るつもりでしたが見当たらず、この頃から、もんのすごく暑くなった。

月見ケ原公園

月見ケ原公園・東屋、「越後33観音霊場・只一人」紀行文      月見ケ原公園・板碑、「越後33観音霊場・只一人」紀行文       月見ケ原公園・千手観音堂方向、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 疲れと共に、あんまり歩く気力が無くなり、そのまま惰性でヅルヅルと歩き続けたら「千手観音」付近の「月見ケ原公園」に着いちゃった。

 ここは越後33観音霊場の10番札所「長徳寺」という寺名より、「千手観音」という名前の方が有名なよおです。

 「千手観音堂」付近に池があり、東屋を見つけて荷物を解きました。月見ケ原公園の橋、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 持ってきた非常食の昼食を食べながら付近を見渡すと、近くに「月見ケ原公園板碑」というハイカラな名前の棒標識が建っており、石仏はわかるが板碑はどれかわからんかった。

 ここは「月見ケ原公園」と言うらしく、そお言われてみれば、池にハイカラな木の橋が架かっており、月見するにはふさわしいデザインです・・でも、金がかかってるやろなぁ。

 椅子に座った位置から見えてる堂の屋根が千手観音堂か・・と食事しながら見ていたのですが、どうもそれは長徳寺の本堂のようで、観音堂は池の向こう側で樹木に隠れてるような建物のような気がした。

10番札所「千手観音(長徳寺)」

千手観音堂・長徳寺、「越後33観音霊場・只一人」紀行文    千手観音堂・長徳寺境内、「越後33観音霊場・只一人」紀行文    千手観音堂・長徳寺山門、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 食事後、暑さのためバテ始めていたので、あんまり動きたくないのだけれど、サッサッと参拝だけは済ませちゃおう。

 樹木に隠れてる建物の方へ行ってみると、そこが越後三十三観音霊場札所の10番札所「千手観音堂」でしたが、来た方向と反対側に山門が有り、裏口入門の形になっちまった。

 まぁいいや・・今更戻って、向こうから入り直すほどの立派な信心もねぇんだから・・

 「千手観音堂」内は広々として風が通り涼しかったが、なんせ疲れていたので尺八参拝は一曲だけにした。

千手観音堂・長徳寺・山門の天井絵、「越後33観音霊場・只一人」紀行文   千手観音堂・長徳寺・山門の天井絵、「越後33観音霊場・只一人」紀行文  千手観音堂・長徳寺・山門の石畳、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 参拝後、たいした事が無いだろおと思いながら山門へ行ってみると、これが、あぁたぁ・・たいした事あったんです。

 まず天井に百人一首のような平安貴族が描いてありましてなぁ。

 学が無い人間なもんで、よぉ~わかりまへんが、何とかの中納言とか、やんごとなき姫君達が、お互いに「惚れたの、はれたの・・」、「愛しとるのにぃ・・」「ウソこけぇ」とヒマそうに和歌を交換して詠んでるような絵でした。

 いいなぁ・・σ(*_*)もそんな手紙を交換したかったなぁ。千手観音堂・長徳寺・舟水、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 仁王さんもゲンコツを振り上げて立っており、ちょっと塗色が剥げているが・・・こおいうのを見ると、これはタダモンの山門じゃなく歴史を感じます。

 さらにその山門の仁王さんがガンバッてる付近の床にはキチンと石が敷いてありましてなぁ。

 普通だったら味気ないコンクートにしちゃうのですが、この石畳が何とも言えない味わいがあり、今まで各寺を巡っていたが、こおいうのは始めて見たような気がする。

 山門の外には手を洗う「舟水」が有り、不動明王の石仏が番をしております。

 ホンマはこちらへ先に伺ってご挨拶するべき所でしたが、順番が後先になり、誠にスンマヘンとブツブツ謝りながら、その水を飲ませて頂き、冷たくて美味かった。

 さらにウレシイ事に、その近くに自販機があり、ペットボトルの水が切れかかってたので、残りをケチケチしながら飲んでいたので助かったあぁぁ~。 長徳寺入口、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 きっと千手観音さんが、暑さでフラフラしてるカワイソーな巡礼のために、仕方なく無理して観音霊力で自販機を設置してくれたんでしょう・・・ナモナモナモ・・・。

 再び公園の東屋に戻り、1時間ほどグッタリしてましたが、いつまでもここに居るわけにもイカンので、暑い中を再び重いリュックを背負いました。

 長徳寺近辺を歩き始めると、σ(*_*)が来た方向は裏側で、寺の正門が別に有りました。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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