H21.7.3 巡礼 H22.9.25 UP
「上岩井」集落の川沿いに「根立遺跡のクルミの木」という白い杭標識があり、側に大きなクルミの木が生えています。
さらにその横に立札がありますが・・これがまた風雨に晒されちまい何が書いてあるのか、よぉ~わからず、それでもガマンして何とか読んでみると「縄文くるみ 昔・・・後日・・くるみ・・15・・まいた・・今・・・」と読めたが、その内容は、よぉ~わからん。
帰ってからネットで調べてみると、
「根立遺跡というのがあり、昭和47年の発掘調査の際、黒川の堤防より4m以上の深さから、縄文後期(約三千五百年前)の生活痕跡と多くの遺物が発見さた。
その中に、当時の食物物資とみなされる300点ほどのトチの実の皮やクルミの実があり、試みにその実を畑に蒔いたところクルミの実から13本が発芽し、それを移植したのがこの木です。」
という事らしく、それで「縄文くるみ」と書いてあったんですねぇ。
「縄文クルミ」の立札を読み終えて、「越後33観音霊場」の18番札所「根立寺」に向かって歩きだした時にオババが来たので「あのお・・ネダチテラ(根立寺)といのは、どの辺でしょうか?」と聞くと「はっ?・・わからんなぁ(アッサリ)・・」
ええっ!!・・何でわからんのじゃあぁぁ!?・・地図では、すぐこの近くなのにぃ。
. 失礼ながら、これから訪ねる「根立寺」は、こんな狭い集落で寺の名前も知られないほどチッコイお堂なのか?。
「越後三十三観音霊場の寺ですが・・」
「さあ・・・(知らんモンは、知らん)・・」
弱ったなぁ・・・「この辺に大きい寺は、ないでしょうか?」
「大きくはないが、すぐそこに・・ほれ、そこの黄色の壊れた看板があるじゃろ。そこから入った寺は、昔からの云われの有る寺らしい」
あっ・・きっとそれだと思う、良かったなぁ聞いてみるもんだわ。 聞かなかったら壊れた看板なんか見なかったかもしれん。
オババが教えてくれた壊れた看板の所へ行くと、草陰に隠れるようにして「根立寺」の石標がありました。
なんじゃ・・ここに石標が有るでねぇか、オババ・・自分の縄張りにしている寺の名前もわからなくなり、モウロクしちまったか。(^O^)
後で思いついて調べると、寺名は「ネダチテラ」ではなく「コンリュウジ」と呼ぶのが正しいらしく、それでオババは「ネダチデラ」と言っても、どこの寺かわからなかったのでしょう。
すまねぇ、オババ・・学の無いσ(*_*)が悪かった。
石標付近から、民家が建っている道筋に観音霊場の赤い幟が立っており、うむうぅ・・この幟が無かったら、わからんじゃろなぁ。
山麓の石段を上がると、いかにもそれらしい雰囲気の苔が生えて庫裡があり、その側を通った階段を上がると越後33観音霊場の18番札所「根立寺」観音堂です。
観音堂・正面にある龍の彫物がスゴイでんなぁ。 もんのすごい立体感が有ります。
観音堂横の左右にも彫物が有り、ここの寺の彫刻は大したモンで、見応えがあります。
観音堂は障子戸が締まってましたが開ける事ができ、目の前の畳の上に「この紐の先にコンセントが有り、差し込むと室内の電気がつきます」と書いた紙が置いてあり、コンセントを差し込むと、今まで暗かった堂内全ての電気が点きました。
ありがたいですなぁ、こおいう配慮がしてあるのは・・ちょっとした事でも、ここまで気遣ってくれる寺はあんまり無いでぇ。
本尊前には蝋燭と線香が有り、蚊が飛んで来たので、さっそく蚊取線香代わりに線香に火を点け、せっかくなので久々に蝋燭立ての下段だけ蝋燭を点けました。
蝋燭立てに有る蝋燭全部に火を点けると、けっこう絵になるのだが、それは火災が危ないので止めておいた。
ホンマは蝋燭を先に点け、その火で線香を点けるのですが、なんせ蚊取線香代わりという不純な動機が先立ったもんで・・
その不純な動機のお陰か、線香は蚊取線香の役目を果たさず、尺八を吹いてる時に蚊がウレシソーに指に止まりやがった。
尺八を2曲も吹けば線香が燃え尽きると思ったが、線香が長かったたのか湿気っていたためか1/3ほどまでしか燃えてまへん。
燃え尽きるまで待とうかと思いましたが、こおいう古い堂は火の気には十分注意しなければならんので、火災予防のためサッサッと蝋燭を消し、線香も途中でしたが灰の中に入れて消しました。
堂内を見渡すと奉納額が有り、「越後33観音霊場」巡りの納札も有ります。
納札はまだ新しかったので、最近納めたのかと思って見ると昭和3年で・・へえぇぇ~・・・まだ新しそうに見えたが、堂内に飾ってあったため80年近く過ぎたのに、汚れ朽ちる事なく新品同様だったのですねぇ。
納札の奉納年月日が同じだったので、きっと3人して参拝に来たのでしょう。
本尊さんがおられる所の欄間は「天女さんが笙を吹いて飛んでる」構造でした(一番上の写真)。ちとホコリが溜まってたが・・
天女さんが笙を吹く中をσ(*_*)も尺八を吹き、さぞかし観音さんも喜んでいるだろおと・・・自分勝手な自己満足。
「根達寺」境内にチッコイ堂が有ったので何の堂かと見に行きましたが、額が削れており読めません。
動きの悪い戸を無理して開けると(この「どうしても・・無理してでも・・」という野次馬根性は、我ながらスンゴく自慢できると思う)、中に地蔵さんが奉ってあります。
堂内にはまだ新しい赤ちゃんの人形が壁一面にワンサと奉納してありましたが、水子供養のような暗い陰気な雰囲気では無かった。
安産祈願の堂だったのかな?、だれか知ってるカシコイ人居たら、教えてね。
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