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 「越後別院」那智観音、「越後33観音霊場・只一人」紀行文 H22.7.21 巡礼  H23.5.4 UP


廃寺となった番外「越後別院・那智観音」/越後33観音霊場・只一人

 車で白根市諏訪上下?に有る、越後33観音霊場の番外札所「越後別院」へ行ってみました。

 今は昔、越後三十三観音霊場の番外「越後別院」として存在していたそうですが、もうすでに無人になっていると聞いており、その跡がどうなっているかと思いましてなぁ。「越後別院」、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 ネットで調べても「越後別院」の写真は見つからず、無人になった後は、どのような状態になっているのか、もし家屋が残ってるならば後世のためにも写真を撮って残しておき、話しの種になればと思ったのです。

 住所を地図で探すと水道公園の近くだったので、近所の人に聞けばわかるだろおと思ってましたが、そこへ行くまでがよぉ~わからず、やっと水道公園近くの白根庭園という所へ行き着きました。

 その付近でだれかに訪ねようと思ったら、偶然にも白根庭園の塀壁に向かって立ちションしているジサマがいるでねぇか。

 無心に放水しとるジサマに、突然声を掛けるとビックリして、せっかく気持ち良く放水をしているのを止めちゃうかもしれん。「越後別院」、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 いや、それだけでなく、予期せぬ出来事のために心臓マヒを起こして倒れちまったらオオゴトじゃ・・と思い、放水終了後の「用具納め」も終了する頃を見計らい、速度調整のため微速前進をしながら歩み寄って後ろから声を掛けました。

 「越後別院」の場所を訪ねると、放水終了するを待っていた優しい心遣いの気持ちが通じたのか、あっさりと「すぐそこの坂を下りた、突き当たりだよ」と親切に教えてくれます。

 「寺の跡は、どうなってまっか?」
 「うん、まだ寺は残っており、空き家になってる。」「越後別院」正面、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 そうか、あんまり有名でもないので、もう跡地もわからんほど草が生い茂り、タヌキかキツネの住処になっとるかと思ってたが良かったなぁ。

 すぐ近くの坂というので、手近の細い降りる小道かと思ってたら、ジサマが少し先の所で待っており「近くまで車で行ける」と坂を指さしてくれます。

 これも放水終了を待っていた、お陰か・・良かったなぁ、放水中に声を掛けなくて・・・σ(*_*)でも、終わるまで待って欲しいもんね。

 坂を下りる途中に水道公園が有り、その横を通って人家が有る狭い道を行くと、おぉぉ・・いかにもそれらしい和風の看板が掛かっている家があり、しかし、この看板の家は、どうも人が住んでそうだし寺の雰囲気でもない。

「越後別院」入口、「越後33観音霊場・只一人」紀行文   「越後別院」内部、「越後33観音霊場・只一人」紀行文  「越後別院」沙弥壇、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 空き地に車を止め、だれか通らないかなぁ・・と思って、付近をウロチョロしたが、なかなか人が通りまへん。

 近所の家で聞こうかとも思いましたが、このクソ暑い中を、わざわざつまらん事で玄関まで呼び出すのも気がひけます。「越後別院」室内、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 その付近に空き家と思えるのが2件有りますが、どちらも普通の家の形をしており、どう見ても庵や寺だった雰囲気では無い。

 やっと自転車を漕いで来たジサマが来たので尋ねると「ワシもよお~知らんが、そこの家だと思うよ」と、先程見た2件の内の1件を教えてくれました。

 礼を言い、どうみても普通の民家だけどなあ・・と思いながら入口方向へ行くと、まだ新しい自転車が1台置いてあり、付近にタマネギ等の干した物がワンサと置いてあるのを見て、ほれみろ、やっぱり単なる物置でねぇか・・・。「越後別院」天井絵、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 玄関の戸が割れており、その割れた所から中を見ると「那智観音」の提灯がぶら下がっていたので(一番上の写真)、やっと「ここだ」と確信し、「越後別院」は別名「那智観音」とも言われていたそおです。

 さらにタマネギを踏み付けないように近寄り、室内を見ると大きい本尊さんを置いたらしい台などがあります。

 室内は少し荒れていますが、そんなに汚れていなく、手入れすれば庵として。まだ何とかなりそうなのだが・・・

 ガラス窓越しに室内を見ると天井絵が有り、これだけの物が有るのに、もったいない・・・

 入口には下足棚のような物が有り、けっこう沢山の下足を入れられるようなので、付近の信仰を集めていたのでしょう。

 その上の壁には千社札が残されており、かっての栄華が偲ばれます。「越後別院」千社札、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 「越後別院」を出ると道に近所のジサマがおり、挨拶して「越後別院」の事を聞きました。

 「10年ほど前だったかなぁ、人が居なくなったのは・・・その時、そこの家(来た時から大音量でテレビの音が聞こえていた)の人が、けっこう面倒見ていて、たまに尋ねて来る人に説明していたよ。
 うん、遠い柏崎とか県外からも来ていたよおだ。」


 「ちらっと、中を拝見してきたのですが、天井絵等もあり、もったいないですねぇ。
 今まで冬に雪が降り積もって、家が良く持ちこたえていたと思います。
 でも、これから先は、いつかは壊れて無くなってしまうでしょうねぇ」


 「うん、そうだねぇ。ホントは無人になった時、地主が壊して何かを作ろうとしたのだけれど、やはり寺跡というので手をつけなかったらしい」

 諸行無常なり・・・・・ナモナモ・・・ナモナモ・・・


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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