HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第一章「目次」 > 8 自転車道
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震洋慰霊碑
安芸市から夜須町まで、国道と平行して自転車道路が海沿いに走っており、昔は、そこに鉄道の線路が敷いてあったんだけど、取っ外したんでしょうなぁ。
国道を歩いても、自転車道を歩いても、あんまり距離的には変わりまへんが、自転車道は店とかが無く、必要ならば国道と離れてまへんので、ちょいと国道へ出れば何とかなります。
自転車道は、地元の人が、たまに自転車で通ったりするだけで車も通らず、のんびり歩けます。
二巡で真夏の暑い時、その自転車道を歩きながら太平洋の海を眺め・・
テクテク・・・太陽がギラギラ・・汗はダラダラ・・・・あんまし日陰も無く、けっこうキツイでっせぇ。
「矢流」という所に「極楽寺」というのが有り、名前を拝見すると、どんな立派な極楽に有るような寺か・・と思いますが、失礼ながら普通の家みたい感じです。
それでも、ちゃんと本堂に当たる所は戸が開いており、中には護摩を炊く設備もあります。
そいでもって、いつもこの寺へ来ると、寺で飼ってる多数の犬が一斉に「キャンコラ、キャンコラ・・」吠え始めるんですわ・・・
犬と言ってもチッコイ犬で怖い事は、ありまへんが、そいでも犬に吠えられるのはイヤじゃなぁ。
他の犬は家の中にいたり、繋がれているのですが、たいてい1匹だけ走り寄って来て「キャンキャン」吠えます。
「ウルセェ・・」と蹴っぱなしてやりたいのですが、寺の人が居るのでガマンします。
参拝中は鳴き止みますが、帰る時にまた一斉に、また「キャンコラ・キャンコラ」と吠え始め、こいつらは人の足音を聞けば、訳がわからんでも吠えるようです。
そして先ほど走り寄って来た犬だけが、また義理堅く走り寄って来て「キャンキャン」吠えます。
わざわざ、このくそ暑い中を吠えに来んでもええのに・・・
すこしは他の犬を見習って、家の中におりゃええのに・・・・・
暑いんじゃから家の中で昼寝でもするとか・・・
走り回らず涼しい所でジィ~ッとしとるとか・・・
手抜きして吠えるの止めるとか・・・
サボルという事を知らんのやろかなぁ、この極楽寺へは3年間寄ってみたけど、犬はちっとも学習してなく進歩がねぇなぁ。
たまには趣向を変えて、駆け寄って吠えるの止めて「子犬のワルツ」という踊りぐらい見せてみろ。
再びテクテク・・・
夜須町「住吉」という所に「震洋慰霊碑」の看板が有り、行ってみると小さい漁港の一角に慰霊塔がありました。
碑文を読んでみると、8月15日の終戦にもかかわらず、そのまま待機し続けていた「震洋」特攻隊員達に翌日出撃命令が出て、その出撃準備作業をしている時に大爆発が生じ多数の死傷者が出たそうです。
しかし、この待機命令や出撃命令は、いつ・どこから・だれが・どのように出したのか、今もって謎であり不明らしい。
港に居たジサマと話しをすると、当時の様子を知っており
「この海岸一帯に死んだ者やら、ケガした者やら一杯で、海は血の色で真っ赤じゃったなぁ。
戦争も終わり・・死なんでも良かったのに、死んだ人達は、ほんまに犬死にじゃった。」
再び・・テクテク・・・
やがてトンネルに入り、涼しいなぁ・・・久々の木陰・・・!(^^)少し休んで、またテクテク・・・
「夜須休憩所」には、小さい東屋が有り入ると先客がいました。
女子高生がテーブルに本とドリルと文具を出して、3人仲良く夏休みの宿題しとるのか・・ケータイで楽しくお話しながら遊んどるんか・・・
この東屋は遍路の野宿候補地として、知っとる人は知ってましたが、この東屋は今は無くなっており、代わりに立派で大きな「道の駅・夜須」が出来ております。
ただし「道の駅」の敷地内では、夜間に人が見回っており野宿させてくれないというウワサを聞いており、それらしい貼り紙もしてありましたので確かめてくんなせぇ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「手向」を載せており、
聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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