HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第一章「目次」 > 9 三坂峠
H15/11/29 UP
岩屋寺から三坂峠へ行く途中に「千本峠」越えがあり、一巡の時に通った時は、麓でやってる秋の「森林祭り」の太鼓の音が遍路道までもよぉ~聞こえました。
二巡の時は、この峠と三坂峠越えをズルしましてなぁ・・・(^_^;)ダハハハ・・
なんちゅうても、三坂峠をバイクと車を取りに行ったり戻ったりするのが、キツイもんでして・・(^^;)ナハハハ・・・・
三巡の逆打ち時に、この千本峠を通りましたが、なんせあれから2年たっており、その時は、まさか逆打ちすると思ってなかったので、一巡の時に、よぉ~確認しておらず、千本峠の登口を見つける事ができるか心配しながら「仰西」へ行きました。
だいたい見覚えがある所は有るんですが、もおちっと先から登ったかなぁ・・・と思いながら歩いてると入口の表示がありました。
一巡時は霧のため「何とか城跡」が見えなかったのですが、今回はお日柄も良く、しっかり確認できました。
2年たっても一度通った所は、所々覚えてるもんですなぁ。
「仰西」から三坂峠へ向かっては、緩やかな上りになっており車道脇の歩道をノロノロと歩きます。
三巡逆打ちしとる時、三坂峠付近で若いアンチャンと会いました。
遍路のカッコウしとらんし、黒っぽいコートを着てるので普通の旅行者かなぁ・・と思ったのですが、リュックの後ろに笠をくっつけており(笠の縁がボロボロに破れてたけど)それを見て、かろうじて遍路だとわかりました。
よぉ~く見れば手には大きいギターケースを持っており、安物のケースでなく、しっかりした物で、重量から言えば、たぶんギターよりも重たいでしょう。
少しでも荷物を軽くしたいのに、重たいのがわかっていながらも頑丈なケースにギターを入れてるのは、楽器をもんのすごく大事にしているのが、よぉ~わかり、試しに持たせてもらうと、やっぱり重たかった。
σ(*_*)なら10kmも持って歩くと手がおかしくなるやろおなぁ、これで、よぉ~ここまで歩いて来たもんじゃ。
姿形を見てみれば、オラとこの子供と年カッコウもよぉ~似てます。
色白で痩せて背が高く、しかも耳にピアスまでしとるのも同じでねぇか・・耳輪して何が面白いのかわからんが・・
「寺で演奏しているのか?」と聞くと「寺ではやってなく、野宿しながら巡って、市内の繁華街や駅で弾き語りのストリーミュージシャンをやってる」との事・・
「金を入れてくれるか?」「演奏の時にケースを開いておき、万の時もあれば数百円という時もある」
ふぅ~むぅぅ・・σ(*_*)の托鉢の時とよぉ~似とるなぁ・・とても他人事と思えん、今度ストリーミュジシャンを見た時は、迷わず金を入れてやろう。
ギターを持ったアンチャンと別れた後、自転車遍路と会い「三坂峠の遍路道を自転車で通れるだろうか?」と聞きます。
「自転車を降りて、手でブレーキを掛けながらならば、なんとか降りれるかもしれんが・・
それよりも国道をそのまま少し降りて、最初の「長珍屋」の大きな看板が有る付近に、下へ降りる車1台が通れるほどの舗装道路が有る。
途中で道が枝分かれしてる箇所も有るが、麓まで行ったら浄瑠璃寺へは平坦な道がある」と教えました。
実は、この道はバイクで車を取りに行ったりする時に見つけた道で、あんまり知られてないよおで、「奥久谷」へ降りる道のようです。
三坂峠へ向かっての緩やかな上り道を行くと、頂上にレストランが有りました・・今は潰れてるよおですが・・・
一巡の時、昼頃に食堂へ立ち寄ると、丁度その付近の食堂だけが停電になってましてなぁ。
日曜日のため電気屋と連絡がとれず、「アイスクリームが溶け始めた」とか、「もうすぐ予約の団体が食事に来るのを、どうすべぇ・・」と従業員一同が騒いでました。
今はこのレストランは、廃業したようやけど・・・何でかな?
食事や一休みするのに良い場所だったのに、あの時の停電騒ぎで評判落としちまったのかな?
食堂手前付近に遍路石が国道脇に建っており、そこから遍路道へ入ります。
晴れていたら、松山市内が遠くに霞んで見晴らしが良いでっせぇ(一番上の写真)
三坂峠から浄瑠璃寺へ行く時は、国道だけは歩かずに遍路道を歩きなせぇ。
国道は距離も長いし、連続カーブで車の交通量も多いと三拍子そろっており、 おまけに歩道もねぇというサービス付きです。
三坂峠・遍路道の下り道は、けっこう急な道で山をダダダッ・・・と降りる感じです。
麓の「桜」付近の遍路道沿いに、最近地元の人が作った「道の駅」というのがあり、近所の石屋さんが作ってくれたよおです。
その付近まで来ると「チリ~ン・・チリ~ン・・」と鈴の音が聞こえ、あっ・遍路さんが近くを歩いてるのかと思いましたが、その鈴の音は「道の駅」の水車が回って、音を出してるようです。
せっかくだから雨宿りを兼ねて「道の駅」で一休みしようと思い、入口に電話ボックスが有るので、杖をそこに立て掛けようとしたら・・・
なんと、その電話ボックスの中に若くて上品そうなネエチャン遍路が居るでねぇか・・・しかも帽子被ってサングラスかけて・・・
思わず「あっ・・失礼しました」と言っちまい、恥ずかしそうに話しかけようとしたら・・マネキン人形のネエチャンだった。(T_T)
越後屋が、それを見てデカイ口を開け、手を叩いて大笑いして喜ぶこと・・・
黙って見ていて、どおやって口説いたり、話しかけるか観察してたよおで、「何か言うと思ってた」と笑いながら言いやがります。
チエッ・・あいつにだけは、絶対に見られたくなかった。
今はなぜか「道の駅」も無くなったよおです。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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