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H20.8.31 UP
接待所
高知
この連休の1日を、親子三人で高知市内方面の遍路をしてきました。
途中に石屋さんがやっている接待所があり、遍路仲間では結構有名な所です。
昼頃なので、接待所を借りて持参のオニギリで食事しようとしましが、戸に鍵がかかっており開きません。
アララァァ・・・休みの日だから、開いてないのかな?と思い道に戻ると、若い人が向こうから来て戸を開けて招き入れてくれました。
そのうち、別の建物からジサマを連れて来て、その人が持ち主で、20年前に130万円で、この地で石屋をやり始め、今のように大きくなったそうです。
この接待所は、乞食遍路でもエライ坊さんでも分け隔てせず、来た人はだれでも泊めてやり、夕食はジサマ自ら作って、泊まる遍路に持って行くそうです。
そお言えば、以前「安和」の駅で話をした、震災にあった神戸の遍路も、ここに泊まって感激したと言ってました。
ジサマは、本当は自分が巡りたいのだが、仕事で巡れないので、お遍路さんの話しを聞き、自分が修行させてもらっており、ここはそんな場である。
今も、足を痛めた人が2日前より泊まっている。
たまに宿泊代を・・と言う人がいるが、「それじゃ100万円です(^^;」と言うと、今まで払った人はおらん。
ワシは、130万円で始めたんだから、それ以外の金は必要とせん。
ホンマに、無欲で明るいジサマです。(^^;ミナラワント・・・
豪雨被害
前に茶髪の女子高校生が一人で遍路して泊まっていったが、風体のわりに、なかなか素直な娘であった・・・というような話しをしていると、逆打ちの遍路さんが来ました。
越「逆打ちは、タイヘンでしょう?」
遍路「皆、そう言うが、そんな事はありません。
ゆっくり景色を見ながら、地元の人と話をして行くと、入り口も迷いませんよ。
ここへ来る途中で足摺・下川口の付近を通り、復旧の手伝いをしてきました。
こちらへ来る途中にも、もし通るようならボランティアしてくれるよう頼み、10人ほど了解してくれました。
また、もし、そおでないなら、あの付近は復旧に苦労しているのに、ノンビリ遍路していると、地元の人はどう思うかと思うので、別コースの三原村を通るように勧めました。」
実はテレビニュースでは、台風とかメリケンのテロの番組ばっかしだったんですが、今月6日に高知県南西部は豪雨により、その付近の集落は壊滅的な被害を受けてました。
今回も、親子共々いろんな人に、
いっぱい教えてもらいました。m(_ _)m ヘヘェェ~・・
01/09/24記載
編集後記(接待所)
風のウワサで、付近に有った筑紫さんの接待所は閉鎖されたと聞くが、ここの接待所はどうなんじゃろうか?
今までは接待所の写真を載せたり、内容を詳しく書くと、タダで泊まれると思っとる人達がアテにしちまい、ドッと押し寄せて来たら困るだろおと思い、なるべく載せないようにしてました。
当時でさえも他の接待所・通夜堂において、あまりにも非常識な人が多く、持ち主が怒って閉鎖したという話しは聞いていたが・・・
そやろなぁ・・よほどガマン強い人でない接待所は継続できんやろなぁ。
「泊まれるのが当たり前」「無料の宿泊所」という考え・意識を捨て、遍路をしてくれれば、多くの善意で支えられていた接待所・通夜堂も次々と閉鎖される事は無かったろうに・・
本来、接待所・通夜堂とは、旅費を浮かすために存在するものではありません。
きちんとした屋根の下で寝たかったら、一生懸命働いたお金で、民宿なり旅館などに泊まればええんです。
それが遍路であろうと無かろうと、一般常識を持ってる人なら普通に考える事と思うが・・・間違ってますか?
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