HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 25 寒霞渓
遍路日 2011.12.7 掲載日 2012.12.23
小豆島へ来る時に下調べするまでは、これから行く「寒霞渓(かんかけい)」と言うのを知りませんでしたが、調べてみると紅葉がキレイな絶景地で有名な所らしく、ついでだからと遍路途中のコースに入れました。
「寒霞渓」を歩くコースも「裏八景」と「表十二景」が有るらしく、「石門洞」からのコースは「裏八景」になるらしい。
コンクリ舗装の「裏八景」遊歩道は、枯葉に埋もれながらも延々と続いてます。
コンクリ舗装の山道は足を痛めるので、できれば造るのを避けて欲しく、地道にして欲しいのだがなぁ・・・と、ブツブツ思いながら上りました。
「松茸岩」の標識があり、見晴らし台への遊歩道も続いており、距離的にも短そうなので行ってみました。
岩の上に丸い大きな石が乗っており、これが松茸岩らしく、麓の「草壁」とその向こうに見える「24の瞳」の分教場がある半島が、よぉ~見えます。
「裏八景」のコースへ戻って、少し上ると「鹿岩」の標識が有り、言われてみれば角が無い鹿が天を仰いでるようにも見える。
石階段を上ると「寒霞渓ロープウエーイ」の広い駐車場に出ました。
紅葉シーズンが終わったためか、ガラ~ン・・として、あんまり車が居ません。
先ずは腹ごしらえ・・と食堂の方へ行くと、店先で土産物を売ってる人から「おっ・・来たかっ!!」と声を掛けられた。
はて?・・・こんな所に知り合いなんか居ないのだが・・と思って顔を見ると、昨日、橋の上でジサマと「寒霞渓に登れ」と盛んに勧めていたトッツアンだった。
アルバイトと言うのは、ここで土産物を売ってる事だったのね。見知らぬ土地で、偶然に縁ある人に会うというのも、ウレシイですねぇ。
気になる明日の天気予報を聞くと「予報は雨でも、小豆島は降らない事が多い」
付近で試食品のお菓子を勧めているジサマが話しに加わり、盛んに試食品を勧めます。
礼を言って食べると「歩いて来たのかぁ、やっぱりこおいうのでないと、ご利益(小豆島88箇所霊場)が無いわなぁ」
そんな話しをして盛り上がってると、横から観光客のオババが「試食品ください」と割り込んで来たが、どうせ食べても、買わないクセに・・(^O^)
腹が減ってるので別れて二階の食堂へ行き、越後屋が「オリーブラーメン」650円を注文したら麺の色が緑だった。
自分は小豆島はソーメンが名物と下調べしてたので、食べてみるとコシが有って美味かった。
越後屋のラーメンを取り上げて汁を少しすすって味見すると、ラーメン・ソーメン共に薄味であり、これはこれで良い味だった。
食堂を出て、先程の売店でトッツアンと話をし、これからの予定を聞かれたので「車道を通って、表参道から「草壁」に戻る予定です。」
「車道よりも遊歩道があるので、そこを通ったら方が良い」と勧めるので、「えっ・・遊歩道なんて、有るんですか?、知らなかったなぁ。」
すると一緒に話しに加わっていた土産売り場のオバチャンが、それを聞くと、すぐに走って離れた案内場へ行き、わざわざ寒霞渓の観光地図を取りに行ってくれました。
親切ですねぇ、ありがたいです、すんまへん。
礼を言って遊歩道へ向かい、駐車場からの見晴らしも良かったが、勧められた遊歩道から見る寒霞渓の景色も良かった。
遊歩道の存在を知らずに車道を歩いてたら、こんな見所満載の寒霞渓の絶景は見られなかったろおなぁ。
もっとも午後で逆光のため、岩が陰になっちまったので写真は上手く撮れなかったが、午前中に来ると丁度良い陰影になると思う。
「寒霞渓」より「表十二景」の遊歩道は、コンクリ舗装道路がS字になって下り坂になっており、枯葉で滑らないかと気遣ったが、この道を上がって来るのもキツイでっしゃろなぁ。
「表十二景」遊歩道では見所の岩等を、その方向へ向かって矢印の看板に設置してあるので分かり易いが、ただ「老杉洞」の看板では、どこかわからず、その付近を一回りしてやっとわかった。
岩の亀裂のような所に、木が一本生えてる所がそれらしい。
川の側に建物が有り、何でこんな所にハイカラな建物を作ったんじゃろ?と思ったらそれが「紅葉亭」でした。
「寒霞渓ロープウェイ」乗り場で、越後屋がトイレに行ってる間、付近のベンチで休んでると、バス運転手が話しかけて来ました。
四国・西国霊場も行ったそうで(たぶんバスを運転しながら)、最近は小豆島88箇所を巡る人も少なくなり、今は年間1万人位、20年前が全盛期で10万人位は来ていたそうです。
気になっていた小豆島88箇所霊場の「山の観音」の事を聞くと「「80番 奥の院」の遍路道は鎖場が有り、下を見るのが怖い位の所が有る。ダムが出来るまでは、その道しかなかった。」
そお言えば80番「観音寺」の住職も、そんな事を言ってたなぁ。
「オトロシイ所でんなぁ」 「昔はバアサンも上がったのだから、ダイジョウブでないかな。(^O^)」
現在の遍路道の状況を聞くと「今は上がる人が居ないから荒れてると思う。(この後、他の場所で違う人に聞くと、最近も上った人がいました。)」
80番「観音寺・奥の院」であるのに「山の観音」が地図に載ってない事を聞くと、「観音寺」と「小豆島88箇所霊場会」でモメたらしい。
14番「清瀧山」の鎖行場は、道が有り本堂の上の所まで行ける。」裏から行場へ行く道と言ってたが、どこかわからんかった。
72番「奥の院・笠ケ滝」は、先代住職がヘンクツな人だったので、危ないから2時までの時間制限となった。
行場は今は柵がしてあり行けなく、京都・薬師寺の鳶職の人が回り道をして行場へ片道45分ほどで行ってるらしい。
さすがバス運転手だけあって、小豆島の内部事情に詳しいでんなぁ。
時計を見れば4時、夕暮れが近づいてるので別れ、再び枯葉が溜まった遊歩道へ・・
「内浦ダム」の工事現場へ出ると「迂回路」の看板が出ていたが、わかりにくい略図で、何となく迂回路を行くと、遠回りになる気がする。
ボチボチ暗くなりかけて、この忙しい時なのにぃ・・・
持っている国土地理院の地図を見ると、県道をそのまま草壁へ行った方が近いよおなので迂回路を通らず県道を行きました。
この「内浦ダム」建設でも、地元で何かモメているらしいが・・
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
以下、広告です。