HOME > 尺八関係 > 虚無僧寺「目次」 > 1 由良・興国寺
H17.7.16 UP
熊野古道・紀伊路を歩いたついでに、和歌山県由良町にある「興国寺」へ行ってみました。
この興国寺は知ってる人は知っており、知らん人は「何ですねん?その寺?御利益有りまんの?」と言うような余り知られていない寺です。
しかし尺八関係者の人にとっては、我が国に虚無僧の元祖が来たと伝わる由緒有る最初の寺なので、一度は訪れてみたいと思う寺の一つだと思います。
なんせ信心の足りんσ(*_*)でさえも、他の寺はどおでもええが、この由良・興国寺だけは一度来て見たいと思う程ですから。
中国から来た二人の尺八奏者がどのような土地風景で暮らしていたのか・・そりゃあぁ興味が有り、信心深い人が、宗祖の縁有る箇所を尋ねるのと同じであります。
興国寺山門付近にタダの駐車場があり、入口の山門は、あっけない感じの小さい物なので仁王様も番をしていません。
夕方5時近くで、だれも居ない参道を上がると、城のような石垣の上に興国寺が有ります。
本堂で扉の金網から内部を見ると、床が石畳のようで、富山県高岡市の前田家菩提寺「瑞龍寺」と同じようです。
本堂の中へ入れないので金網越しに尺八を吹いて参拝し、裏の奥庭へ上がると「天狗堂」が有りました。
ほほおぉぉ・・ここは修験道も関係あるんかな?
正面に大きい天狗さんの面が飾ってあり、堂内に入ると自動的に電気が点きますが、尺八を吹いて参拝してたら、自動的にまた消えちゃった。
響きは、もんのすごく良かったが、風が入らず蒸し暑くて汗がダラダラ出るは・・蚊に刺されっちまうは・・
この天狗堂内に「亀の甲羅」のような物が置いてあるので、何でこなん所に亀の甲羅を置いてるんじゃ?
海の近くだから「竜宮伝説」か「助けた亀の恩返し」の伝説でも有るのかと思ってたら、側に由来書の看板が有り読んでみると、「天狗命根石」という石で亀の甲羅ではありまへん。
そいでこの「命根石」の中に水が溜まっているそうですが、だれか揺さぶって「チャポンチャポン・・」と音がしたのかな?
「命根石」は重そうだし、うっかり落として壊しちまったら叱られると思ったので持ち上げて確かめなかったが・・
さらに読み進むと「この石を撫でながら願い事をして天狗様にお願いすると必ずかなえられる」と書いてあります。
よっぽど多くの人が一生懸命に撫で回してお願いしたもんだから、石も黒光りしちまい、亀の甲羅のように見えたのでしょう。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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