HOME > 遍路・巡礼 > 「秩父34観音霊場」目次 > 9 五円 (慈眼寺・少林寺)
H18.6.24 UP
「常楽寺」でゲットした地図を頼りに、秩父市内通りを「13番 慈眼寺」へ、テクテク・・・
おぉぉ・・地図のとおり、病院やら酒屋が有ったでぇ・・・!(^^)!
秩父34観音霊場の13番札所「慈眼寺」は、現代的建物が立ち並ぶ中、そこだけ少し樹木が生えており、周囲の位置的感覚から言うと西国霊場の六角堂と同じ感じです。
この慈眼寺・本堂の欄間が古くて細工が凝っており、図柄は天女さんが琴を弾いており、その側で龍が口を開けて聞き惚れとるようです。
この寺には「十三権者像」というのが有るらしく、それを飾っている堂は修理中なので本堂に置いてあると書いてあります。
普通、寺宝とか何かややこしい云われの有るモンは、見ても減るモンじゃねぇのに勿体ぶって、なるべく人々の目に触れないように隠してる寺が多いのです。
しかし、ここの慈眼寺は気前良く、どうぞ堂内に入って良く見てくんなせぇ・・という感じで、こおいう気前の良い寺が好きやなぁ。
本堂に入らせてもらい参拝し、気前の良い寺だったためか尺八の響きも良かった。
慈眼寺という寺名の通り、境内に「メグスリの木」というのが有りました。
納経所兼土産売り場に、目が良くなるお茶が無料で置いてあったので、近眼と乱視の2つが直るように2杯飲みました。
これできっと目も良くなる事でしょう、ありがとさんでした。
順番では14番「今宮坊」ですが、道順の都合で15番「少林寺」へ行きました。
途中で道がわからんようになったので、人に聞きながら行くと「少林寺」看板が有り、喜んで入って行ると「裏参道」だったらしく、山門を経由せずに境内から入っちゃった。
15番「少林寺」境内はだれもいなく静かで、参拝し終わってベンチで休んで居ると、閉まっていた本堂内から鐘の音と読経が聞こえ、参拝してた時には気が付きまへんでしたが法事をやってたようです。
そのうち5・6人のオバハン達が「キャッ・キャッ」と言いながらガイドに連れられて来て、本堂の前でガイドが「あぁぁ・・・お賽銭は5円はダメでっせぇ。」と言います。
え?・・何でや?・・σ(*_*)なんか、いつも賽銭は5円玉しか入れておらんでぇ・・1円じゃ少なく、10円じゃ多いと思う、単なるケチな心からじゃけれど、アカンかったのかな?
「「五円」は「御縁」に繋がり、死んだらお世話になる寺と「御縁」が有ったらアキマヘンからなぁ。」
な・・何を言い出すかと思えば・・猫でも笑うような、タワケタ事を・・・そんなモンは何の意味もねぇ、「単なる語呂合わせ」じゃねぇか。
しかし、オバハン達は「あらあぁ・・んじゃ、10円は良くても50円はアカンのやねぇ」と言い合ってます。
ちょいとオバハン達・・そいじゃ聞くけど、アンタらはその「御縁が無い方が良い」という寺へ何しに来たんや?
ちいっとは、その薄い胸と、毛染めして白髪を隠した頭に手を当てて、よぉ~く考えてみなはれ・・
これを見てる坊さんが居たら、何か言ってやれや・・こんなアホな事を一般庶民は考えてまっせぇ。(^O^)ケケケケ・・・
こおいうオバハン達が、コロッとダマされて、高い壺を買わされたり「地獄へ落ちる」と脅かされると、深く考えもしないで「ハイ、ハイ・・」と言うがままになっちゃうんじゃろなぁ。
五円以外の賽銭を入れて、何を祈ったのかわからんオバハン達が、本堂を参拝し終わって、ゾロゾロとこちらの方へ来ます。
「この墓は、秩父事件で殉職しはった巡査の墓です。 ワシは老眼やから、アンタら、そこに有る看板読んでくんなはれ。 詳しぅ書いてありまっさかいに・・」と、オバハン達にゲタを預け、オバハン達はザワザワ・・と読みに行きます。
おぉぉ・・このオッサン、手抜きが上手いなぁ、そおいうやり方も有るんかと思って感心して見てると、休んでるσ(*_*)らのベンチに近寄り話しかけてきました。
よっぽど先程の「五円と御縁」の事を言ってやろかと思ったが、オバハン達が喜んで聞いてたのに、それを引っくり返すような事を言ったらメンツが潰れてカワイソーだと思い黙っていた。
ガイドとの話しは、さすが商売だけあって話術は上手く、話しの内容も面白かった。
うん、これなら手抜きも、もんのすごく上手かったが、オバハンだけでなくσ(*_*)でも知らないうちにコロッとダマされるかもしれない(^O^)
オバハン達が看板を読み終えて引き上げる頃に、「チリン・チリリン・・・」と、ヤカマシイほど鈴の音を響かせて別の巡礼団体が来ました。
良かったなぁ、早く参拝しといて・・・だいたい揃った所で経を唱え始めましたが、あらら・・カスタネットの木魚がバラバラでねぇか・・・そのうち、だんだん統一されて行ったけど・・・
そのうちに、もう一つ団体が来て、境内は白装束で一杯になって混雑し始めます。
ジジ・ババ達が自分の所属する団体が、わからんようになり迷子になるんじゃねぇかと、他人ながら心配するほどでした。
他のジジ・ババ達が経を唱えとるのに「ワシら経なんか、どおでもええわ・・・」という風なオババが3人来て、σ(*_*)らが休んでるベンチの前にドッカリと座ります。
「どこから来たの?(前の寺はどこ?)」 「千葉から来た、昨日発ってなぁ・・・」 あらっ、話しが通じないなぁ。
「今朝はどこの寺へ行ったの?」「さぁ・・何ていう寺かいのおぅ、アンタ知っとるけ?(横のオババに聞く)」 「知らんなぁ・・・」
「次は、どこの寺へ行くの?」
「わからんなぁ・・・次は、どこかで昼ゴハン食べると言うとったなぁ。
どこじゃったかいのおぅ。(やっぱし、隣のオババに聞く)」「さぁ・・どこやろなぁ・・」
そか・・寺よりも昼飯の方を覚えていたか・・・
ええの、ええの・・σ(*_*)も前の寺名なんか、もう忘れちまったんだから、寺名なんか、どうでもええの。
来た事に意義が有るんじゃから、オババ達、安心せい。(^O^)
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