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 尺八を携え歩いた西国霊場   H17.10.8 UP


「行願寺(革堂)」と「超法寺(六角堂)」/西国33観音霊場記

19番 行願寺(革堂)

    行願寺:革堂            行願寺:革堂 山門より

 順番的には18番の頂法寺(六角堂)が先なんでしょうが、巡り易さからいうと、この行願寺(革堂)を先にした方が巡り易いです。

 西国33観音霊場の19番札所「行願寺(革堂)」へは狭い道や商店街のアケードを通って行きました。行願寺:革堂 本堂

 昼頃なので、せっかく京都へ来たんだから何か京都らしい物を・・と思ったが、食べた物は普通のラーメンで、マズシイ家庭で育つと懐石料理とか高級そうな食いモンには、縁が有りまへんなぁ。

 アーケードの途中に、織田信長が暗殺された有名な「本能寺」が有り、チラッと境内へ入りました。

 有名な寺だから庭園も立派なものかと思いましたが、境内はアッサリとしたものであんまり見るべきものが有りません。

 ちょうど「信長展」もやってたが、どうせ鎧か刀程度の展示と思い入りませんでしたが、しかし、こんな京都の、ど真ん中と言って良いほどの所に「本能寺」が有ったとは思わなかった。行願寺:革堂 境内

 もっとヒッソリした所かと思ってたが・・・今じゃアーケードに囲まれた商店街になってるけど、世が世なれば・・・

 19番「行願寺(革堂)」は、まもなくこの辺だろおと思い、前の方から孫の手をひいて散歩して来るバサマに札所寺の場所を聞くと、いかにも京都弁らしい柔らかい言葉で教えてくれます。

 「行願寺(革堂)」は、その道筋に面しており、それほど大きい寺ではなく、本堂へ上がる階段が木だったのですが、寺の人が「そのまま靴のまま上がって良いでっせぇ」と声をかけてくれます。

 次の18番「頂法寺」へ行く途中に「京都御所」が近くに有るので、冥土の土産に見物して行こうかと思いましたが、車道から見ると木が鬱蒼と茂って囲ってあり、公園のような感じもしないではない。

 何となく入ったらアカンような雰囲気も有るようなので入らなかった。

18番 頂法寺(六角堂)の鳩

頂法寺:六角堂 山門 頂法寺:六角堂 柳頂法寺:六角堂 本堂

 民家が建ち並ぶ狭い道を歩き、途中の店で「頂法寺はどこでっか?」と聞いたら「チョウホウジ・・って、それ何やねん?」と逆に聞かれっちまった。

 あっ・・これは俗名で言わないとアカンと思い「六角堂ですが・・」と言い直すと一発でわかってくれ道を教えてくれました。頂法寺:六角堂 本堂より

 西国33観音霊場の18番札所「頂法寺(六角堂)」は、近代的ビルに周囲をズラリと取り囲まれてます。

 周りがどう変わろうとも、ナニがなんでもこの場所は絶対に動かへんでぇぇ・・と、しがみついてる感じがして、この寺もコンジョ有るなぁ。(^O^)

 生け花の「池坊」に関係が有る寺らしく、看板の案内を読むまで知らんかった。

 「六角堂」と名前が付いてるから、ホンマに六角形になっとるんかと思い、堂をグルッと巡ってみると、やっぱし壁面が六角だった・・・疑ってスマンm(_ _)m

 堂の後ろに池が有って白鳥が一羽泳いでおり、看板に「白鳥にエサをやると噛みつくので、近寄らないように」と注意書きがしてありました。

 オトロシい白鳥やのおぅ・・もっとも犬とちがって「キャンコラ・キャンコラ・・」と吠えないだけ、まだマシじゃが。

 境内には鳩が一杯いて、地面に居る鳩の集団に、地元の子供達が傘で追い散らしたり、踏み付けようと駆け回ってますが、その都度、鳩は「またか・・」と迷惑そうにバタバタと舞い上がり、またすぐに戻って来ます。頂法寺:六角堂 鳩

 ここの鳩は人懐っこく、ベンチに座ってると鳩が寄って来て「シッ、シッ・・」と足蹴にして追っ払っても、すぐに寄って来ます。

 あっ・・σ(*_*)が足蹴にしたんじゃなく、前のベンチに座ってた人が足蹴にしとったんです。

 σ(*_*)は油断して近寄って来る鳩を、スキが有ったらサッと捕まえられるかもしれん・・と思ってただけです。

 ここの鳩は近所のガキ共にイジメられるわ・・
 参拝客に足で追っ払われるわ・・・
 取っ捕まえようと思われるわ・・・で気の毒でんなぁ。

 鳩もそれ以上にガマン強く、エサなんかやる気もしないσ(*_*)の所まで飛んで来るし・・・少しはこの鳩達の忍耐力を見習わんとアカンなぁ・・と思う、京都の一日でした。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


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