HOME > 遍路・巡礼 > 「秩父34観音霊場」目次 >19 鬼女伝説(久昌寺)
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秩父34観音霊場の25番札所「久昌寺」へ来るまで、途中には自販機が全く有りませんでした。
道中、カンカン照りの暑い中を、次の道を曲がれば自販機が見えるのではないだろおか・・人家が有れば、今度こそ自販機が置いてあり、ジャリタレ共がタムロしてるだろう・・・と思いつつ、その都度ガックリし・・・
これだけの道程に自販機が無いのだから、きっと25番札所「久昌寺」には自販機が有り、冷たい飲み物に有り付けるだろお・・・・と、オアシスの妄想を描きながら越後屋と励まし合い、ののしり合いながら、ひたすらその事のみに希望を持って歩いて来ました。
久昌寺の入口は、ちゃんと仁王様が番をしている立派な山門なので、おぉぉ・・これは期待できると喜んで境内に入ります。
境内の雰囲気は、村のお堂の境内という雰囲気で落ち着いてますが・・・、あんまりにも落ち着き過ぎており、自販機も・・なぁ~も有りまへん。
観音堂の階段にグタアッ~と座り、しかたなく生温くなったペットボトルの麦茶を飲み、ついでに手足に虫除けスプレーを、シュッ・シュッ・・・
ここの久昌寺・観音堂には、それはそれはカワイソーな「奥野の鬼女」という話しが伝わっておりましてなぁ・・・
むかあぁ~しぃ・・むかしぃ・・この付近にとんでもねぇ悪い事ばっかりする女が居たらしいです。
どんな悪い事をしたか、そこんとこはよぉ~わかりまへんが、家族や村人からも嫌われて、ついに村を追い出されたらしく、まぁ・・世の中には憎まれっ子は、どこにでも居ますからのおぅ。
自分だけは、どこからどう見ても、これほどマトモな人間はおらんと思っていても、他人から見れば、こいつはどうしょうもねぇ悪いヤツだと思われてるかもしれまへん。
アンサンも昔話じゃと思って、頬杖を付きながら読んでねぇで、気ぃ付けなされや。
村人達から追い出された女は、どこかの山奥に住み始めましたが、どうした事か一人の女の子を出産しました。
おぉぉ・・処女受胎じゃと村中大騒ぎとなり、現代ならばアホなテレビレポータが飛んで来て「現場からの中継です」と、自分だけは正義の味方のようにマジメな顔して、現場再現ドラマを話すでしょう。
そいで、そのアホに輪をかけたようなテレビ局のアホなアナウンサーやゲストが、くだらねぇ事を言って騒ぎまくるんだけど、この話の場合はそんな事までは書いてまへん。
きっと村の衆のだれかとナニしたんだと思うんだけど、話しが続かなくなるので・・
生まれた女の子は成長するにしたがい、母親とは違って、それはそれは美しい心の持ち主となりました。
暑い日に喉が渇きながら歩いてるカワイソーな巡礼さんを見かけると、少ない小遣いをセッセッと貯めた貯金箱を叩き壊して、その中から100円玉を拾い集めて握りしめ・・近くの自販機まで駆けて行き、冷たい飲み物を買って渡してくれたりするような心優しい人だったらしいです。
娘は常日頃より母が、人から嫌われるような悪い事ばっかりしていたので大変悲しんでおりましたが、ついに娘が十五歳の時に母親が死んじゃいました。
ただ一人残された娘は、悲しみのうちに四国遍路へと一人サミシク旅立ち・・・哀れなるかな、鈴の音も悲しく響き・・チリイィ~ン・・・
生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く・・・チリィン~・・・
死に、死に、死に、死んで、死の終わりに冥し・・チィ~リィィ~~ィン~~・・
という話にしちまうと、この観音堂が出来た話しが何時頃になるのか、わからんようになるので話を元に戻して・・・
娘は母が生前犯した悪行の罪により、母があの世で苦しまないようにと観音堂の建立を発願しました。
村人達は、それを聞いても最初の頃は「ケッ!!・・だれが、あんなクソババアのために・・」
「あのオババは、犬HKの受信契約をしろと、怒鳴りこんで来やがって、帰れと行ってもしつこく居座り、あれは押し売りと同じじゃ。」
「そおじゃとも、あんな見もしねぇ、くだらんモンに、だれが金を払うか。トットと電波を止めるか、スクランブルかけちまえ。ウットオシイ。」と冷たい視線を浴びせてました。
しかし、そこはそれ・・若い娘の優しさと、色香に迷っちまったもんだから・・・どうしょうもねぇのおぅ、男ちゅう生き物は・・・(^O^)ヘッヘッヘッヘッ・・・
そのうちに村人達は、娘に協力して観音堂を建立しましたとさ・・・メデタシ・・メデタシ・・・!(^^)!
(注:この「奥野の鬼女」物語には、空想創作部分がかなり含まれていますので、ここに書いてある内容を、そのまま信じねぇでくんなせぇ。)
観音堂裏が土手になって池があるようで、たまに若い衆が釣りして遊んでるような声が聞こえます。
参拝を終えた後、裏の土手に上がって池を見ながら秩父34観音霊場・納経所になっている久昌寺へ、自販機が無いか探索に行ってみました。
池といっても堤のようになっており「釣り禁止」と書いてあるのですが、それを無視して若い衆3人が釣りしてます。
「釣れまっか?(^_-)」 「ボチ、ボチ・・・(^O^)」
立派そうな寺だから参拝人も来るだろから、そおなると当然自販機の10台や20台ぐらいは立ち並んでるかと思いましたが、やっぱり有りまへん。
今日の行程はここまでなので、疲れた足取りでトボトボと「浦山口駅」へ向かって歩きました。
途中の「弁天茶屋」駐車場付近で自転車に乗って遊んでいた小学生が、σ(*_*)らを見て挨拶してくれます。
おぉぉぉ・・さすが秩父34観音霊場のある所は、教育が行き届いとるのおぅ。!(^^)!
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