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巡礼日2017/5/2 掲載日2017/6/15
「出雲33観音霊場」の1番札所「長谷寺」から車を置いてる出雲大社へ戻る時、「稲佐海岸」へ寄ってみました。
思ったよりも広い砂浜で、良くこんな砂浜が残っていたなぁ・・今時の海岸は削られて浜が狭くなっている所が多いのにぃ。
この浜は旧暦10月の神在月に、全国の神様がこの浜に上陸して集まり、ゴッタがえすそうです。
車で日御碕灯台へ向かって走ってると、向こうからレンタル自転車に乗った夫婦連れが来て、やっぱり出雲市から日御碕まで自転車で走ろうとする人もいるのだなぁ。
σ(*_*)も日御碕から自転車で、ずうっと海岸周りで一周する計画を立てたのですが、トシのせいで思った以上に坂道がキツク、なんせコンジョナシなので1日目でヤンピして、車で周ることにしたのです。
日御埼神社へは寄るつもりは無かったのですが、道から神社を見ると大きな茅葺屋根と朱色の建物が見えたので寄てみました。
あんまり参拝客が居なく、建物の朱色が目立ち、天照大神と素戔嗚尊が奉ってあるらしい。
そのまま日御埼灯台まで遊歩道を歩こうかと思って少し行きましたが、疲れているのと寒いのでヤンピして車で灯台へ行きました。
日御埼灯台からの海岸遊歩道を珍しく越後屋がトットと積極的に歩き、σ(*_*)は疲れているので灯台付近で待ってる事にした。
しばらくして越後屋が戻って来て言うには、景色が良かったらしく、そおだろなぁ・・疲れてなかったら自分も行ってた。
最初の予定では、ここの日御碕遊歩道を一周するつもりだったのですが・・トシをつくづく感じる。
河下町方面へ行く途中、「猪目」集落付近の海岸端に「猪目洞窟」というのがあります。
この洞窟はあんまり有名でなく、σ(*_*)も下調べの時にその存在を見つけ、ふうぅ~ん・・単なる洞窟かと思ってたのですが、皆の衆!!・・もんのすごく驚けぇ・・!!
なんと、この猪目洞窟は、「黄泉の国」に通じてるそうです。
そおなると、そりゃあぁ~・・何としてでも「黄泉の国」の玄関を拝見しなくっちゃあぁ。
海岸端の橋から見ると、斜めに裂けている崖が「船揚げ場」となっており、その裂け目が「黄泉の国」へ通じてるらしい。
説明看板があり「出雲国風土記」に「夢にこの磯の窟の辺に至れば必ず死ぬ。故、俗人古より今に至るまで黄泉の坂。黄泉の穴と名づくなり」と書かれてるそうで、夢でこの浜を見たら死んじゃうらしく、猪目洞窟を見ない方が良かったかな。
でも、まぁ・・せっかく「黄泉の玄関」まで来たのだからと、猪目洞窟へ行ってみました。
玄関先にはチッコイ祠と木杭が立っており、玄関の奥まで案内も請わずに入ってみると、途中で中は埋まっておりその先へは行けないよおです。
この猪目洞窟からは、弥生時代の人骨が13体発見された遺跡らしく、考古学的に見ると、富山県氷見市の「大鏡洞窟」と同様な感じに思う。
橋の所まで戻ると、少し上に上がる道が有り、野次馬コンジョ出して行ってみると、「三界唯一心」の碑が立っております。
説明板が無かったので、設置主旨がわからん。
出雲の国には、もう一つ「黄泉比良坂」という「黄泉伝説」の地が有り、こちらの方は「古事記」にも出て来る有名な場所です。
ほれ、愛するイザナミちゃんが死んじゃい、諦めきれないイザナギ君が「黄泉の国」へ行き、変わり果てたイザナミちゃんを見て、やっぱりイヤじゃ帰る・・と逃げたら、イザナミちゃんが追いかけて来たので、大石で「黄泉の国」との出入り口を塞いだという有名な伝説の場所ですがなぁ。
「黄泉比良坂」駐車場へ行ってみると、狭い駐車場に車が三台止まっており、しかもその内の一台がワガママな止め方をしており、なかなか車を置けなかった。
ネットでは幽玄な所と書いてあったが、けっこう明るい場所で説明看板も有り、小道を行くとすぐに鳥居があって、奥の方に岩が三個置いてあるというのか・・転がってます。
越後屋が岩の周囲を一回りして「どこが黄泉の入り口だ?」とモンクを言うので、その岩で塞いであるのだと教えたが「ウソこけぇ」と言って信用しません。
ええいぃぃ・・ガンコモンめが・・側に女性タクシー運転手が居たので同意を求めると、やっと納得した。
すみません・・・越後屋が知らずに岩の周囲をウロつき歩き回って・・なんせ学の無い者がやったことですので・・
付近には、追って来た魔物に桃を投げつけて退散させた「やまももの木」がありましたが、樹齢が若そうなので、後でだれかが植えたのでないかなぁ。
で・・知らなかったのですが「伊賦夜坂」というのも「黄泉の国伝説」と関係が有るらしく、どちらも同じ場所に有り「黄泉比良坂」へ行く途中に「伊賦夜坂」への分かれ道が有ります。
「黄泉比良坂」を見た後、「伊賦夜坂」へも行ってみようと山道を歩きました。
道筋はハッキリしており、夫婦連れが向こうら歩いて来たので「何か有りましたか」と聞くと、峠に石が積んであるだけだと言います。
もおチット何か変わった物が有ると思って期待したのですが、それを聞いて行くのをヤンピして引き返しました。
この「伊賦夜坂」は、素戔嗚尊の娘夫婦が駆け落ちしたので追いかけて来て、駆け落ちした娘婿に「これからは大国主」と名乗れと言って、追うのをあきらめた場所でもあるらしい・・・違ったかな。
この「伊賦夜坂」は「瞬(またたき)」という映画のロケ地になったと説明看板に書いてあり、帰ってネットで「瞬」の動画を見つけ、飛ばしながら見ると最後付近で見覚えのある「伊賦夜坂」の山道が出ました。
映画の評価は良く見ていないので言えませんが、「逢いたい人に、もう一度逢える場所」・・ううむぅ・・雰囲気的には良い山道だと思う。
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