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巡礼日 2016/5/3 掲載日2016/6/20
「出雲33観音霊場」を巡る下調べの時に「韓竃(からかま)神社」と言うのを見つけ、出雲の山奥に在る神社なので、そんなに人が訪れない「隠れたスポット」だと書いてあったので行ってみました。
「韓竃神社」の駐車場看板があったので車を止めてテクテクと林道を歩いて行くと、道筋にも看板が出ており迷うような道ではありません。
岡山の車が1台追い抜いて行き、この先で車を止めれるのかなぁ・・と思っていたら、「韓竃神社」鳥居の付近の広場に車が止めてあり、後で聞くと地元の人に行けると教えてもらったらしい。
岡山の車が止めてあった付近に「岩舟」の看板が有り、最初はどれが「岩船」かわからなかったが、少し離れて見ると、川に突き出たような岩がそれのようで、看板のすぐ近くだった。
伝説によると「岩舟」は素戔嗚尊が乗って来た舟らしい。
「岩舟」の看板下に小さく「岩舟小滝」と書いた矢印看板が有り、離れて見るとなるほど「岩船」の下にチッコイ滝?というか・・段差が有る川の流れ、と言った方が良いのか・・があった。
この先にも「権現滝(岩船滝)」が歩いて5分の所にあるらしいが行かなかった。
ネットで調べた通り、「韓竃神社」参道は急な石階段が延々と長く続いており、鳥居の側に杖が有ったので拝借しました。
かなりキツイと書いてあったが、うん・・やっぱりキツく、だいぶ上がった手摺の有る箇所で滑って転でしまい、手摺が無かったら下までズズッ~・・と滑って行ったかもしれない。
なんせツッカケを履いてたもんだから滑りやすかったのと岩階段も摩耗して擦り減ってたのが原因のよおで、さすが手摺を設置してあるのは先見の目がある。
幸いにも手摺に掴まって滑り落ちるのを防げましたが、やはり以前にだれかが滑りおちたのでしょぅか。
ネットでは「ハイヒール」「ミニスカート」はダメと注意書がしてあったが、ハイヒールはσ(*_*)以上に滑って歩きづらいだろなぁ・・・・ミニスカートだったらσ(*_*)や男性が喜ぶと思うけれど・・・
その滑って転んだ付近で、上から越後屋が「わぁ・・行止りじゃ、どおやって行くのじゃ」とワメキ出しました。
ほほおぉぉ・・ネットに書いてあった岩の狭い箇所へ行ったのじゃなぁと思い「岩の隙間へ入っていけば良い」とネット知識の受け売りをの言葉を答えて行ってみると、木の根がウジャウジャと這っている所で越後屋が立ってました。
先程車で車で追い越して行った岡山の老夫婦が、岩の隙間から出て来るのを待ってたのです。
「韓竃神社」」は知られていないと思ってましたが、「この神社をネットで調べたのか」と聞くと「そうだ」と言うので今では案外知られている場所のよおです。
狭い岩場を抜けると、すぐ石垣の上に「韓竃神社」のチッコイ祠があります。
祠には参拝記念ノートが置いてあり、パラパラと読んでみると県外者もけっこう来ているようで(一番上の写真)、スタンプも置いてありました。
「韓竃神社」の写真を撮ってると祠の左上窪みの所へ行けそうなので上がってみると、少し広くなった洞窟で、付近を見渡せましたが木が茂ってるので下界への展望は有りませんでした。
これを書いてる時に、撮影した鳥居入口の説明看板を読み直してると、どうもこの洞窟が「屋方岩」のような気がする。
説明看板には 「二間四方ほどの平岩あり、これを「岩舟」という、」 うん、これは先程見た「岩舟」の記述通りだな、続いて・・
「この岩は、本社の上へ西方より屋根の如くさしかざしたる故に雨露も当たらず世俗に「屋方岩」という。」
うむうぅ・・「岩舟」付近には、そんな屋根のような大きな岩が無かったけれどなぁ・・、もっとも川へ下りて「岩舟」の影へ入れば雨露位は避けられるかもしれんが、何も川の下まで降りて雨宿りしなくても良いと思うが・・。
そいでもって「本社の上へ屋根の如く」と書かれていれば、「韓竃神社」付近に有るこの洞窟が「屋方岩」のような気がするが・・違うかなぁ。
ここならば、雨露も当たらんよおでっせぇ。
「又、岩舟のつづきに周二丈余り高さ六間ほどの丸き立岩あり、これを「帆柱石」という。」
やっぱり「岩舟」付近には、そんな大きい岩なんて無かったでぇ、見落としたのかもしれんが・・。
もっとも、韓竃神社付近にも見当たらなかったが・・・
「社の入口は、横一尺五寸ばかり、高さ八尺ほどの岩穴となっており、奥のほうまで二間ばかりあり社までの通路となっている。」
うん、これは「韓竃神社」手前の狭い岩を抜ける箇所の記述で当たっていると思う。
どうも、「岩舟」と神社付近の説明が、ゴッチャになってるような気がするが、どなたか「屋方岩」はこれだよと知っているカシコイ方が居られましたら、御教示願います。
ちなみに説明看板は、「雲陽誌」1717年に記載されたものを転記したよおです。
また、ネットを見ると、せっかく韓竃神社まで上がって来た人でも、この「屋方岩」と思われる洞窟の存在を知らずに帰られた人も多いよおです。
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