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巡礼日 2017/5/5 掲載日2017/10/18
出雲33観音霊場を検索していて、「29番札所「朝日寺」が有る朝日山はキツイ山道だ」とネットで調べていたので、杖を用意してきました。
29番「朝日寺」への車道は道が狭く、道の終点である駐車場に着くと1台車が止まってました。
朝日寺・参道は階段が有り、ほとんど最後まで階段で確かにキツく、途中、車の主と思われる人が一人下りてきました。
参道はほとんど樹木で遮られ展望が有りませんでしたが、一部宍道湖がチラッと見えます。
出雲33観音霊場の29番札所「朝日寺」に着くと、ジサマが一人別方向から来て話をすると、「古浦」から上って来たと言います。
その方向の山道へ行ってみると、木製の橋が頭上に有り、わりと自然な山道で石仏も有りました。
実は28番「成相寺」から29番「旭日寺」へ上がる参道が、別に有ると思っていたのですが探しきれなく、遠回りする車道を車で上がって来たのです。
これを書いてる時に調べてみると、やはり28番「成相寺」からの参道が有ったようですが、だれも通らなくなって、かなり荒れているらしい。
ジサマは、これがまた話好きのよおで、なかなか話が終わらず、適当な時に越後屋に相手をさせて尺八参拝しに行きました。
朝日寺・堂内に入れて、後で越後屋に聞くと「響きが良かった」と珍しく誉めてくれるが、本人としては70点位の出来だと思ってた。
参拝が終わってもジサマは、まだ越後屋と話しており、そのうち庫裡の方からもジサマが来たので聞くと住職でした。
気になっていた奉納竹の事を聞くと、七節の竹を使用し「七節八起」のような事を言い、出雲33観音霊場の札所毎に納めると言います。
他の寺で竹の節を確かめると、七節有るのも有れば、足りない物も有った。
以前に聞いた住職は、打ち止め毎に納めると言ってたが、どれがホントかわからないが、何となく各寺毎に竹杖を納めるような気がする。
だれか、ホントの事を知ってる人が居たら教えてね。
住職と話していると先ほどのジサマも話に加わり、話が長くなりそうなので「東の峰」から日本海が見えるというので歩き始めるとジサマも付いてきた。
ジサマは何度も旭日山へ来ているようで、歩きながら説明してくれ、良いガイド役をしてくれます。
「東峰」頂上はベンチが一つあり、宍道湖と日本海と原発が見えます。
ジサマは原発付近に住んでおり、工事関係者の態度が悪いと言い始め、どのように悪いのか聞こうとしたら、ジサマの携帯が鳴って聞きそびれ、ぜひ聞きたかったが惜しい事をした。
ジサマは「原発避難訓練を行政主導でやってるが、足腰の立つ者が参加しても意味が無く、寝たきりや、やっと歩けるトシヨリの参加が無く、実際の時には役に立たないので自分は参加していない」と言います。
確かにそおですわなぁ、シャキシャキ動ける者は、トットと逃げれるが、動けないものは置いてきぼりが現状でしょう。
「自分の住んでる所から遠くに島が見える時が有り、それは朝鮮半島だ。
この付近の者は朝鮮から来た者達で、名前が金とか林が付く名字は皆その関係スジだ。」
と言います。
へえぇぇ・・ここから朝鮮半島が見えるかなぁ・・対馬に居た時でも朝鮮半島はかなり霞んで見えていたが・・でも朝鮮半島から海流に乗って流れ着いて住み始めたのは、本当かもしれない。
ところがジサマは笑いながら「・・と言うのは冗談で、朝鮮半島では無く壱岐島であり、今の話を知人が遊びに来た時にしたら真に受けてしまって、それが冗談であると言って誤解を解く説明を一週間して、やっとわかってくれた。」と言います。
ジサマの話方が実にウマイので、「自分も真に受けたじゃないですか・・」と言って笑っちまった。
「古浦」からも親子連れが上って来て、東峰のほうにもアベックが上って来ました。
朝日寺を下りる途中でバサマの二人連れが上がって来て、けっこうこの朝日寺へは人が来るようです。
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