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巡礼日 2017/5/5 掲載日2017/10/25
出雲33観音霊場の30番札所「金剛寺」へ行くと、長い階段脇に看板が有り「美人の井戸(阿加井)の由来」と書いてあり、それによると・・
室町時代の領主が内乱の時に、金剛寺の僧兵に援軍を頼んだが断られちまいました。
怒った領主は寺の仏像を全て焼き払ったが、不思議な事に馬頭観音だけは焼け残りました。
領主に一人の美しい娘が居ましたが、仏像を焼いたためか皮膚病になりました。
娘は父が行った燃やされた仏像の祟りじゃ・・と思って、馬頭観音にご飯も食べずに許してちょんまげ・・と願いましたが治りません。
そんなある夜、娘の枕元にジジイが現れて、夜這いをしようと・・あっ・・違う・・「阿加井の水を浴びて、途中に赤い手拭が落ちてるので、それで体を拭きなさい」と言いました。
娘が言われた通りにすると・・ああ~らぁ、不思議・・以前よりも美しくなり、後に娘はお礼に剣と銅鏡を阿加井の底に沈め、それ以後「美人の井戸」と呼ばれるようになったそうです。
ほほおぉぉ・・そおなのかと思って「美人の井戸」へ向かいましたが、最初はその道筋にある池のような水溜りが「美人の井戸」だと思ったんです。
でも違っており、どおやらチッコイ堂の前に金網が掛かっているのが「美人の井戸」らしく、蓋を開けて中をのぞいてみると、失礼ながらそんなにキレイな水ではなかった・・すみません。
境内の隅っこに、古道具が置いてあるのか・・飾ってるつもりなのか、ちとわからんように置いてありました。
「満願寺」はこれと言う特徴がなく、境内に砂で山が作ってあるのと、庫裡の外側に「月・波・椿」を合わせた彫刻が飾ってありましたが、どんな云われがあるのでしょうか。
隣の神社へ行く石階段に、椿の花が一輪落ちてるのが印象的で、そこからは宍道湖が見えた。
33番「清巌寺」へ来てみると、玉造温泉へ来た客が来ており、失礼ながらそんなに信心深そうな感じでも無く、こんな寺に何か名物でもあるのかと思ってたら「おしろい地蔵」というのが人気らしい。
33番「清巌寺」観音堂近くに「おしろい地蔵」が有り、若いキャル達が必死になって地蔵さんに「おしろい」を塗ってました。
自分もすっかりジジイになったので、顔のシワが目立つようになり、シワが取れるように地蔵さんの顔に塗っておいたが、越後屋が言うには自分の同じ所にもオシロイを付けなければアカンらしい。
えっ・・そおなの・・でもジジイの顔に「おしろい」を塗りたくったら、こいつはアホか、バカ殿様かと思われるので塗らなかった。
そのためか今も顔面にシワが有るので、恥を忍んで自分の顔にも塗っておいた方が良かったかなぁ・・と反省している。
尺八参拝をすると、あっ・・珍しい事をやっていると参拝客がワァ~っと寄って来るかなぁ・・と思ったが、全く無視された・・ワハハハハ。
出雲33観音霊場、最後の33番の結願寺なので、やはり奉納された竹杖が多くありました。
出雲33観音霊場においては、この「竹杖」奉納が、他の霊場には無い特徴でしょう。
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