国東半島「六郷満山」霊場札所ではありませんが、「旧千燈寺・奥の院」より「五辻不動」へ行きました。
「旧千燈寺跡」の看板が有る階段付近の道端に車を置き、鳥居のような門の下を潜りました。
「西行戻し」の看板が有り、それによると西行さんが千燈寺の住職に会うため、ここまで来た時、小僧さんが来たそうな。
西行さんが小僧さんに問い掛けると、和歌で見事なる返答をしたので、小僧さんでもそれほどの返答が出来るのならば、千燈寺住職の器量は会わなくてもわかる・・と思って、ここで引き返して帰っちゃったそうな・・・おしまい。
しかし、ネットで「西行」さんを調べてみると、全国のあちこちで子供にやられていますなぁ。
チッコイ墓石みたいのが山際にバラバラと置いてあり、石仏があるなぁ・・と思ってみると弘法大師さんだった・・あら、お懐かしい・・なんで、わかるか・・と言うと、独鈷を持つ右手に特徴が有りますからなぁ。
あんまり弘法大師さんの石仏は、道端に無いと思うので、こおいうのは珍しい方だと思う。
やがて旧千燈寺跡に着き、入口に立っている二つの仁王さんは、さすがパンフレットの写真の通りですなぁ。(一番上の写真)
パンフレットでは紅葉がキレイに写ってましたが、まだ紅葉には早かった。
薄暗い木立の中を行くと、石段の上に「旧千燈寺・奥の院」が有り、その中には石仏が一杯有ります。
左隣の堂は「仁聞入寂の岩屋」で、失礼ながら、この人はどんな人物か知らないが、エライ人なのだろう・・たぶん。
「奥の院」の本堂より少し道を行くと、山へ上がる古そうな階段が有り、何が有るのか?と思って上がってみると・・はい・・何も有りませんでした・・(T_T)
浅い洞窟が有り、側に「六所権現跡」と書いた白杭が横たわっているだけです。
山道を進み、途中で擬木の階段が有る道と二手に分かれており「五輪塔群」へ向かいました。
「五輪塔は999体有る」と説明書きにあったが、それにしては数が少ないなぁ・・マユツバもんか?と思って道を進むと、ゴッテリ有る所に出ました。
この「五輪塔群」には、カワイソーな云われが有りましてなぁ。
昔・・むかあぁ~しぃ・・・鬼が人間に生まれ変わりたいと思い、権現さまと一夜のうちに千の五輪塔を寄進すると約束しました。
鬼は一生懸命に夜なべして、セッセッと五輪塔を造りましたが、あと1塔という時に朝の一番鶏が鳴いたので、鬼は山奥深くに姿を消しました。
カワイソーでんなぁ・・せっかく人間になりたくて一生懸命に努力して、夜食のラーメンを食いたいのもガマンして造ってたのにぃ・・
σ(*_*)だったら、チビッと手伝ってやるとか、人間よりも真摯に努力してる鬼なので、1つ位はオマケしてやるとか、わざと数え間違ったフリして千個有る事にしちまい、目出度く人間にしてやったのにぃ。
「五輪塔群」の中に「仁聞の墓地」という看板があり、「千燈の岩屋にて入定し、その塔を封ずるために三個の大きな角のある石を以てす」と書いてあります。
「仁聞さん」と言えば、先ほどの「奥の院」にその岩屋がありましたが、「その塔を封ずるため・・」という、「その塔」とは、どこに有るんじゃろ?
越後屋と、どの石かなぁ・・と目で探したがわかりまへん。
看板近くの大きな石が、そうだと思えば、そうだしぃ・・しかし・・あんまり角ばって無いしなぁ・・
ひょっとしたら「奥の院」の所に有るのかもしれない、だれか知ってたら教えてね。