国東半島「道の駅・くにみ」で車中泊し、翌朝、県道をゆっくり進みながら「六郷満山」霊場24番札所「平等寺」を探しましたが無い。
この札所は事前調査の時、今一つ所在地に確信が持てなかった場所です。
通りかかった自転車に乗ったバサマに聞くと「平等寺なら有る。この道をまっすぐ行けば看板が出ている」と教えてくれ、どうやら事前調査で地図に印を付けた場所とは大きく違ってたようです。
車を進めて行くと、オババが教えてくれた通りに「平等寺釈迦堂」と書かれた薄れかかったペンキの看板が有り、その矢印方向も、やっと判断できるほど。
そこを曲がったT字路には、それに輪を掛けたような薄れた字で書かれた看板が有ります。
農道を行き橋を渡って、右側の道には柵が見えたので左の道へ行くと・・行き止まり・・あららっ・・。
引き返して、ウロウロすると「付近地図」看板があり、それを見ると確かに平等寺の存在が記載されており、橋を渡った山側に有る事になってました。
もう一度薄れた看板の所へ戻り、今度は人家の有る方向へ行くと、タンボの近くで3人ほど立ち話をしていたので聞いてみました。
「平等寺、有るよ・・山の中じゃ。 うん、柵を押し開いて、また締めておけば良い」
あらあぁ・・・柵が有るので通行禁止かと思っていたのですが行けたのね。
柵へ行って見ると「鹿よけ」の柵で「また締めてくれ」と書いてあり、こおいうのは地元の人に聞かない限りわからんじゃろなぁ。
林道を横切り、S字の道を上って行くと、行き止まりに人家のような堂があり、それが「六郷満山」霊場札所の24番「平等寺・釈迦堂」でした。
ひとまずそこに車を置いて、来る途中に有った参道らしい所へ歩いて戻ると、重圧な石階段があります。
五輪塔群を通り過ぎると、最近作ったような新しい板に俳句が書いてあり「野佛に 聞きたい里の 四季のこと」
これ一つだけかと思ったら、あちこちに書いてありました。
「赤い髪 日本黒髪 泣いてます」 おぉぉ・・・最近のチャパツ批判か・・・(^O^)
「腰に鈴 六郷緑の 谷渡る」「年寄りの 口ぐせわしの 若い時」だははは・・その通りですなぁ。(^O^)
俳句かと思ったが「川柳」かもしれなく、あんまり参拝者も居ないと思われるが、これも地元の人達による「もてなし」の一興かと・・・
本堂は鉄扉でガッシリ閉まっており、中を覗くと真っ暗。
ムショの鉄扉前で出所して来るアニキを待つ子分のような気持ちで、参拝しなければアカンのかなぁ。
ふと・・扉横の柱を見るとスイッチの存在が書いてあり、スイッチを押してみると堂内に明かりが点きました。
堂内を拝見すると、おぉぉぉ・・!! 予想以上に、いかにも歴史を感じさせ、博物館に展示しても良さそうな国宝級の仏さんがズラッと置いてあります。
これを見るまでは、どうせそこらの仏さんと変わらず、たいした事が無いと思ってましたが、おそれいりました。 m(_ _)m ハハアァァァ~・・・・
そりゃあぁ・・これだけのスゴイ仏さんを奉ってるんだから、対馬から仏像を盗むようなユスリ・タカリの国に盗られないように、鉄扉で厳重に保管しなくっちゃアカンですわなぁ。