HOME > 遍路・巡礼 > 「越中一国観音霊場」地図と目次 > 12 不審尋問
巡礼日 2013.8.20 掲載日 2014.3.8
「道の駅 井波」には、さすが彫刻の町だけあって、見事な彫刻があります。
この「道の駅・井波」には温泉が有るので一風呂浴び、お休み処で閉館時間までネバり、牛乳を飲みながら「越中一国観音霊場」巡礼記の下書きを書いてました。
これを毎日書いてないと、何が有ったか忘れっちまいますからなぁ。(^O^)
今夜はここで野宿する予定なので、「道の駅」閉館後に人が通らない建物軒下の陰まで「チョイノリ」を引っ張って行き、建物壁との間に銀マットを敷いて野宿しました。
他から見たら「チョイノリ」が置いてあるなぁ・・としか見えず、まさかそこに小汚いジジイが寝てるとは思わんでしょう。
が・・夜中の12時頃、店の人が荷物を運びに来て、頭の側を歩いて動き回り、あらあぁ・・バレたかなぁ・・でも、タヌキ寝入りしてよ。
そのうちに店の人が外へ出て行き、再び静かになってしばらくした時、赤ライトを点滅させたパトカーが静かに来て、あっ・・店の人がチクッたな。
絶対に他の場所からは、そこに人が寝ているとは、わからんはずなのに、真っ直ぐにこっちへ来るので、あっ・・やっぱし、チクッたのだ。(^O^)
声を掛けられるまで、やっぱりタヌキさんを決め込んじゃい、どのような不審尋問をするか、お手並み拝見。
普通の人ならば不愉快に思ったり、ビビるかもしれんが、σ(*_*)はもう何度も不審尋問を受けて慣れちゃってるもんだから、言われる通りに「はい、はい・・」と素直に免許証やら「越中一国観音霊場」巡りしている証拠の納札も見せました。
普通ならば、この辺でオヒラキになり、親しく笑いながらお話して「ご苦労さん」と言いながら解散になるのですが、なんせこの「道の駅・井波」は、幹線道路より遠く離れた田舎で、あんまりσ(*_*)のような野宿する者が居ないと思われる所です。
なもんで、お巡りさんも、こおいう野宿者に慣れていないのか、それともチクられて来たためか、チョイノリの後荷台の黒ブラ箱まで開けるように言われました。
今まで数多く不審尋問を受けた時、素直な態度をしておれば中に着替え等が入ってると説明すると、オマワリさんの心象や周囲の状況等で犯罪に関係していないと判断して荷物の中までは見ませんでした。
たぶん店からチクられて来たので、盗品が無いか念のため調べるのでしょうが、同じ「道の駅」でも「新湊」ならば国道脇で野宿旅行者が多いので、オマワリさんも慣れているので、そこまではしなかったと思う。
見れば小汚いジジイで、いかにもコソコソと何か悪い事をしそうな顔をしており、こいつは寺から仏像を盗んでバレても返さないユスリ・タカリするような国のようなヤツで、寺から何かをカッパラッて来たのでは・・と思われたのかもしれません。
素直に黒プラ箱を開けると、中にはギッシリ詰まった汗臭い着替えやらパンツが、ビニール袋に丸めて入ってるのが見えます。
「どうぞ中を出されても、けっこうですので自由に取り出して調べてください。」
どおじゃあぁ・・好きなだけ掻き回して調べてくれ・・何か怪しい物を隠してるかもしれんでぇ・・(^O^) ヘッヘッヘッヘッ・・・
さすがに、オマワリさんも汚いバンツを触るのがイヤだったらしく、「下着などですね」と言ってビニール袋をちょっとだけ触りました・・ヘッヘッヘッ、後で、よぉ~手を洗っておけよ。(^O^)
お巡りさん同士が顔を見合わせ目で合意してから、ブラ箱を閉めて良いと言ったので「えっ!?・・中を調べなくても良いのですか? 何かアヤシイ物を隠してるかもしれまへんでぇ。」とニヤニヤ笑いながら言ったけれど「良いです」と言ます。
そおだわなぁ・・確定犯と目星を付けない限り、汗で汚れた他人の下着なんか触りたくないわなぁ・・ましてや若い娘の下着じゃあるまいし、小汚いジジイの下着なんか・・(^O^)
念のために「ここで野宿したらアカンのですか?」と聞くと「いやあぁ・・かまわんと思いますけど・・」と、お墨付きをもらった。
もしもアカンと言われたら「そいじゃあぁ、警察署の玄関か廊下にでも泊めてくれ」と言うつもりだったので、これが今まで何度も不審尋問の修羅場を受けて来たクソ度胸です。(^O^) カッカッカッカッ・・・
黒プラ箱の中身を確認して、単なる野宿旅行者とわかったらしく、銀マットの横に置いてある尺八の筒には気付かずに行きましたが、ホンマは気付いて欲しかったなぁ・・
もし気づいて見せろと言われたら 「こ・・これは護身用のカタナです(ウロたえた表情で)。 大切にしている物なので触らないでください。 いえ・・見せる事はできません。 おでえかんさまあぁ~・・な・・なにとぞ、これだけはゴカンベンのほどを・・・(泣くマネ)」と言ってヒシッと尺八の筒を抱き締め、お巡りさんを緊張させて、ヒトモンチャク起こしてやったのにぃ。(^O^)
そいで無理矢理に取り上げられて、尺八とわかったら「これは「片奈(カタナ)」と名付けてる、我が家に伝わる大切な尺八です。 護身用と言うのは犬に吠えられた時に、それでブン殴るためです。この尺八は仏前で参拝するために吹く大切な法器であり、他人には触らせません。(ホンマは、いくらでも触らせているのだが・・)あれでしたら、ここで一曲吹きましょうか?」と、口からデマカセのウソを言って遊んでやるつもりだったのだが・・・(^O^)
良い子の皆さんは、絶対にマネしないでね。(^_-)
翌朝、「越中一国観音霊場」の札所ではありませんが近くの「瑞泉寺」へ行き、昔ここへ来た時はタダだったと思ったが入場料300円いるらしく、朝が早いためか(8時半頃)受付場所が閉まっており係の人が居ません。
山門の彫刻は、さすが「彫刻の井波」と言われるだけあって飾りも微細に作ってあります。
本堂内は、さすがに明かりが点いてますが、入場料を払ってなかったのと、ホントは尺八を吹いて参拝するつもりで来たのですが、この瑞泉寺は浄土真宗なので、尺八参拝しても良いのかなぁ・・と思ったので吹きませんでした。
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